代表取締役社長 鍋嶋 正孝

エンザントレイズ株式会社 代表取締役社長 鍋嶋 正孝

エンザントレイズ株式会社 代表取締役社長 鍋嶋 正孝

エンザントレイズ株式会社
設立 2006年4月12日
事業内容
  • ソリューション事業
  • プロダクト事業
  • アウトソーシング事業
会社HP http://www.enzantrades.co.jp/index.html

車に熱中した学生時代

学生時代は、車が大好きでした。
地元が愛媛なんですけど、車をいじるのが好きで、
よくチューニングカーの改造車で走ったりしていました。
当時はITに興味はありませんでしたね(笑)

就職活動では、とにかく車に関係する仕事をしたくて、
地元の愛媛の車の解体屋とか、ガソリンスタンドとか、
そういうところでもいいかなと思っていたくらいです。
結局、東京のチューニングパーツの製造販売をやっている会社に就職して、
最初の半年は、洗車とか、雑用ばかり。
その後メカニックの仕事にも関われるようになったんですけど、
1年半で業績が悪くなってしまって。
若手社員を対象にした整理解雇の対象になって、会社を辞めることになりました。

ITに関心を持ったのは、そのチューニングパーツの会社の最後の方に、
パソコンを触る機会があったことがきっかけになっています。

IT業界でチャンスをつかむ

最初の会社を辞めたあとの就職活動は、関心を持ったIT系に絞ってやりました。
当時、どうしてもIT企業へ就職したかったので
プログラミング言語は分からなかったのですが、
面接で知らないことを知っているかのように話していました。
入社後すぐにそのことがバレてしまったのですが。。

運が良かったのは、派遣先でIBMの主任だった方に出会えたことです。
「暇なスタッフがいたらウチのチームに欲しい」と声をかけていただいて。
IBMに出向みたいな形で、いろいろなプロジェクトを経験させていただきました。
今思うとムチャクチャ幸運だったんですよ。

最初の起業は26歳の時だったかな。
動機としては、お金がもっと欲しいというのもありましたし、
自分が好きなようにやりたいというのもありました。
その時は2人で事業を立ち上げて、もう一人が社長、僕が役員という形。
それから紆余曲折あって、2006年、30歳か31歳の時に、今の会社を立ち上げたんです。

情報通信のインフラ企業に

今の当社は、無理やり一言にまとめると
「多くのご縁があったお客様へ最適なITサービスを提供する会社」
と言えますね。

当社は、創業以来昔のIBMのオフコン(AS/400)を、
オープンシステムに置き換えるサービスと
もう一つ事業の柱にしているのはお客様の営業活動・マーケティング
に関連するシステム開発サービスを
中心に事業を行ってきました。

システム開発も多岐にわたりECサイト、流通(ロジスティックス)システム、
マーケティング(つまり売るしくみそのもの)まで様々です。

特に、最近は情報システムのインフラに関わる事業、例えばコールセンター向けの
IP電話の運用・構築サービスなどに力を入れています。
当社独自の製品としては、iPhoneやAndroidのスマートフォンに、
固定電話の番号(例えば03-XXX-XXXXとか)で電話を
発着信できるサービスを提供しています。
この通信サービスは、当社のPBX(構内交換機)を通して、
スマートフォンのソフトウェアに電話をつなぐというもので、日本国内だけじゃなく、
海外でもニーズは間違いなくあると思います。
この市場は早くシェアをとったものが勝ちなので、
これからどんどん売り込んでいきたい。

あと、特殊な製品としてはIBMのオフコン(AS/400)の印刷データをPDFファイル
Excelファイルに変換するというものがあります。
これは他にできる会社が2社くらいしかないんですが、
他社の同等サービスより格段に安いんです。
このソフトウェアももうすぐメジャーバージョンをアップしますので、
そのうち大々的にアピールしていきたいなと。

こういう製品を売ることは、必ずしもそれで利益を出すことを目的とはしていなくて、
お客様との関係を深める機会にしていけばいいと思っています。

社名と経営理念「縁果創来」について

会社でも人でも、一番大事なのは人の縁だと思うんですね。

私自身、IBMの主任さんに拾ってもらわなければ
また人生も変わっていたかもしれない。
だから、うちの会社の社名「エンザントレイズ」、経営理念「縁果創来」には、
それぞれ「縁」の字を入れています。

社名の「エンザン」には、「縁の山」という意味のほかに、
「人と人との信頼関係の円」が積み重なり山となるという意味、
お金の「円の山」という意味をかけています。
「トレイズ」は、「トレード」の複数形です。
なぜ複数形にしたかというと、単数形の「トレード」では、
証券の会社と間違えられそうだからです(笑)

経営理念は「縁果創来」の4文字。
「縁」は人と人との繋がりの大切さ、「果」はやるべきことを果たすということ、
そしてその結果として成果は実るということを表しています。
「創」は、毎日変化し続ける世界で、「常に創造を怠らず革新に挑戦する」こと、
「来」は、「一人ひとりの努力が積み重なり、
明るい未来が切り開かれること」を意味しています。

学生へのメッセージ

大企業イコール安定という時代では、もうないですよね。
本当に安定を求めたいのであれば、自分の実力を上げること。
どこに行ってもやっていける能力があれば食べていけるものですから。
若いうちは死ぬほど仕事をした方がいいと思う。

ウチの会社には、
「最終的に起業してやろう」というくらいの勢いのある人が来てくれればうれしいです。