代表取締役 加藤 丈典

あい証券株式会社 代表取締役 加藤 丈典

代表取締役 加藤 丈典

あい証券株式会社
設立 平成17年6月
事業内容
  • 店頭外国為替証拠金取引業務
  • 店頭証券CFD取引業務
  • 店頭商品CFD取引業務
会社HP http://www.isec.jp/

英語を活かせる仕事、そして早く内定が出る業界の選定軸で金融業界へ

大学ではサークル活動に励む、ごくごく普通の学生でした。
学部は法学部だったのですが、英語に興味があり2年間親に頼み込んで、
今で言う<ダブルスクール>状態で英語の学校にも通っていました。
月曜日~金曜日の夜、どうしても出席できな時を除いて、
毎日2~3時間みっちり勉強していました。

じゃあ、就職活動となった時、特に業界を定めていなかったので、
最初から金融を目指すわけでもなく、マスコミ系もいいかなぁ…
と考えていました。ではなぜ金融?と考えると、理由は二つあったと思います。
一つ目は、金融業界の採用時期が早かったこと。
現在の様に就職協定がなく早い人では3年生の10月には決まります。
内定が決まれば、卒業までの1年3か月以上をのんびり過ごすことができる!
学生らしい発想ですね(笑)                                                                             
二つ目は、英語を活かせる業務があったことです。
当時の金融業界は、国際部門や現地法人の設立が活発で、
日本の銀行が海外で資金融資が出来る状況が整いつつありました。
入社当初から、国際部門への移動を希望していたのですが、
これは入社数年後に実現します。
まさに「英語の勉強に興味がなければ、違う業界にいたかも知れない」ですね。

金融業界は奥深い!だから転職を決めた!

大手信託銀行で新入社員となり、最初の3年間はトレーニングも
兼ねて色々な部署で業務を経験しました。
営業として個人・法人のお客様を担当もしましたし、
信託銀行・銀行員としての知識を身に着けたかったですし、
海外部門での仕事に異動したい想いは常に持っていました。

そして、念願かなって国際部のプロジェクトファイナンス、
シンジゲートローン関連の部署に配属となり、アメリカへの研修にも参加したり、
外資の他銀行へ出向もありました。とにかく国際金融で仕事がしたかったんです。
ところが、アメリカに滞在中に資金運用の調達を担当する
ディーリング部門に異動が決定。
ここからは暫く海外での業務が多くなり、約2年半香港で現地法人、
現地のディーリング部門のマネージャーを務め日本に帰国しました。
最終的には、資金調達運用・スポット取引・為替スワップの責任者になって
全般を統括する立場になりました。                                                                                              
27歳~36歳まで国際部門での仕事では、
やりがいと一緒に自身のキャリアアップを同時に得ることができましたが、
「この仕事だけを続けることが出来ない」のが大企業というもの。
年齢と共に管理職として様々な部署を経験するのが、会社の方針となっていました。
しかし、折角培ってきたキャリア活かしたいと迷っていた時に、
他企業からスカウトされアメリカの銀行へ転職しました。

時代・顧客のニーズに合わせて柔軟に動く

現在の会社に来るまで、外資系企業を数社経験しました。
ディーリングと言う仕事をどこでするのか?
そこに重点を置いていたので、再度香港で数年、
前職の後輩から声を掛けられてカナダ系金融機関でも勤務しました。
当社は、外国為替(FX)からスタートし、証券、商品のデリバティブ取引まで行っています。

金融業界の使命というと大げさですが、
金融商品を通じてお客様の満足・豊かさを提供することができればと考えています。
当社は電話・インターネットの取引が主ですが、
丁寧に相談にのり、コンサルティングまで含めて行っている企業は意外にも少ないんです。
時代背景や景気に左右されることもあるので、
これを実現するのは簡単ではありませんが、
大企業と異なり柔軟に動ける規模であることを強みにしています。

座右の銘は『風吹けども動ぜず、天辺の月』

座右の銘ですが、これは中学時代の校長先生が仰っていた禅語です。
同義語には『八風吹けども動ぜず』というのもあります。
解釈には諸説ありますが、<天空の雲も風に煽られ形を変えて流れ去る。
だが天上の月だけはどんな風が吹こうと動ずることなく、
何処吹く風とばかり無心にして輝く>という意味です。
今の時代、先行きが不透明で新しいことに挑戦したり、
環境に変化を促すなど簡単に動けない風潮が一部にはあります。
しかし、固まってしまって動けない状態よりも、
何があっても動じない気構えでいることの方が大切です。        

学生へ情熱メッセージ

今回の震災も完全復興までには長期間かかるでしょう。
でも、自分たちの地域で対応できることしていくことが大切ですし、
皆さんは、これからの日本経済の活動を担う存在であることを意識して、
何があっても動じない気構えを持って欲しいですね。

学生時代は時間がたくさんありますから、自分の興味がある分野を深める、
社会に挑戦する意欲を忘れないで下さい!