代表取締役 岡本 英行

秘書センタードットコム株式会社 代表取締役 岡本 英行

代表取締役 岡本 英行

秘書センタードットコム株式会社
設立 2007年
事業内容
  • 受電代行
  • 電話秘書業務
  • コールセンター受電委託業務
会社HP http://hisyocenter.com/

立ち上げまでの経緯

私の場合は少し変わった経緯かもしれないですね。
もともとやりたくてやっているわけじゃない。といいますか、
自らねらって立ち上げたわけではないです。

2浪、3留、中退。当時27歳。合コンに行っても学生ならまだ形はつく、
しかしフリーターでは恰好悪い。会社員と言いたい、モテたい、
よし社会人になろう。くらいしか考えていませんでした。
いざ、社会人になろうと活動し、20社受けた中で拾ってくれた会社はひとつだけ。
そこへ勤め始めて2ヶ月たったころ、今の会社の母体であった取引先の社長から、
ヘッドハンティングされ、そこから5年。今度は「社長やれ。」
嫌々で始めたのが、32歳の時。社長業の始まりでした。
翌年、初めて自分の意思で立ち上げたのが、今の会社です。

先に、パソコンの自動音声システムをつくる会社を立ち上げたのですが、
(こちらも現在、続いています)
これはお客様の顔が見えないデジタルな商売。
アナログなものを置いていっていいのだろうかという疑問と、
アナログをしっかりやっていく方が伸びるのではないかという
気持ちは捨てきれませんでした。
見えないものより実体を大事にしたい、そんな思いがくすぶっていました。
コールセンターを立ち上げたのはそこからですね。
お客様の生の声を聞き、生の声で応える、ここを大事にしたかったわけです。
もともと通信業界に強く、電話通信の技術があった為、
安く導入できる見込みもありました。
「デジタルの時代だからこそ、アナログの強みを役立てたい」
そこから始まった起業ですね。

会社の特徴を教えて下さい。

当社の強みは圧倒的にコストパフォーマンスが良いこと。
そして拠点が渋谷である事。
オーストラリアや中国で外注している会社が多い中、
ここ渋谷で全て電話を受けているというのは稀ですね。
お客様から「いったい誰が電話受けるの?」と聞かれた時、「はい、ご覧下さい」
と言えるのは強いです。
ひとつの単価が安くても数を取れば収益は取れます。
もうひとつ。専属スタッフは置きません。
その分オペレーター教育は大変ですが、無駄な事は省くが鉄則です。
今いる14人の社員。ほとんどはオペレーターのアルバイトから始めて、
上がってきています。
オペレーターが止めないのも特徴の一つ。

仕事としては、世の中の欲するものに敏感であり続ける事も非常に大事ですし、
アンテナは張り続けなければいけない。
お客様とのコミュニケーションが大切のなは言うまでもありません。

社長になってから変わったものは?

起業した32歳の時と、27歳の時。考え方は全く同じ。
ただ自信はありましたね。
平社員目線で見ると、上司の悪いところしか見えない。
この人すごいとは思わない。こいつだめだなとしか見えてこない。
だからすごい自信がありました。
常に平社員目線で見ていた僕は、自信だけでなく、
「ああしたらいい、こうしたらいい」もどんどん溜めていきました。
社長にと言われた時の一番の魅力は、溜め込んだものを実現できると感じた事。
伴う責任はやってみなければわからない。
怖さももちろんありましたが、魅力の方が勝っていましたね。
実際、やってみて思うのは、システムや営業面は溜め込み勝ちでしたが、
全体的な収支、経理面は全く分かっていなかった事。
ただ、平社員目線でものを見るのは、社長になった今でも変わりません。
平社員目線でしか見えないものがありますから。

社長が考える会社の理想像とは?

残念ながら、会社と言うのは社員を守る存在ではないと感じています。
でも、僕は守って欲しい。
会社に守ってもらいたいと思っています。
皆が37インチの液晶テレビを買うとすれば、40インチを買えるくらいの
ちょっと裕福な生活を、会社に提供してもらいたいと思いますね。
安心感が欲しい。
それが会社の理想像であり、僕が目指すものです。
今いる社員全員、他人より少しだけ豊かな生活を、
定年退職迎える日まで送らせてやれる事が目標。
そうじゃないと会社がある意味がない、会社にいる意味がない。
会社は個々が豊かな生活をする為のアイテムにすぎない。
仕事が楽しいという思い、仕事以外を楽しむ為のお金や休日を、
提供し続けるのが会社だと思いますね。
友達より長い時間を過ごす社員。
一緒に幸せになっちゃいたいよねって感じですかね。

求める人材

最終的な目標がぶれない人。
なんでそれをやるのか、やる意味があるのか、
考える時、最終目標がぶれない人は、方法を見つけられる。
反対にぶれる人は悩む。
自分の人生が豊かになる為に仕事する人は、何をやってもうまくいく。
最終目標がぶれないから、AがだめならBやCを見つける事ができる。
仕事の為に仕事していると、Aがだめならそこで悩んでしまう。
なんとかしなきゃと考えると、何をやっているのか見失ってしまう。
そう思いますね。

それと、何かをする時、「すべき」はないですね。
個々の人生が一番大切。
毎日の繰り返しの中で生きているのだから、
楽しいと思える毎日が続けばそれは豊かな人生となる。
その為にどうするのか考えるだけであって、こうしなきゃいけないという「べき」は、
そこにはないと思いますね。
押しつけるわけじゃないけど、楽しく豊かに暮らしたい。そう考えて欲しいですね。