代表取締役社長 石川 大
設立 | 2005年8月25日 |
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事業内容 |
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会社HP | http://www.yell-life.jp/ |
社長になるのは子どもの頃からの夢だった
僕は小学校1年生の頃から、将来は絶対に社長になると決めていました。
あまり裕福でない幼少期の私は、社長になるとお金持ちになれると
勝手に思ってたんです。
不純な動機ですけど(笑)
その思いは変わらず、
大学3年の時に「アントレ」という起業家向け雑誌の起業プランコンテストに
応募するとみごとにアイデア優秀賞を受賞することができて、
そのアイデアで学生ベンチャーとして
起業するつもりでいました。
ところが、毎晩のように一緒に起業しようと熱く語り合っていた、
全ての仲間が就職活動を始めて
しまって気づいたときには一人になっていました。
そのときに「自分にはアイデアはあっても、
人を動機付けられる力がまだないんだなっ」と思い、
学生ベンチャーで会社をつくることを無念にも諦めることになったのです。
一旦、就職する道を選びますが、
面接時には「私は28歳で独立しこの会社を辞めます」といって、
ある会社に入社をしました。
年収の5倍以上は稼いで、育ててもらった恩を返して
卒業しようと心に決めてお世話に成ったのです。
上場会社の大手人事福利厚生のコンサル会社に就職したのですが、
入社した会社の先輩方にも、
僕が28歳で独立、起業することを承知してくれていたので、
ありとあらゆることにチャレンジをさせて
もらい失敗と成功とを繰り返し、
全てにおいてとても良い経験を積ませて頂きました。
新規顧客獲得の営業と人財開発の仕事を経験しましたが、
特に人財開発の仕事では、
当時の社長や会長とも会議をする機会が多々あり、大変刺激になりました。
26、7歳の頃は、あと2年…あと1年で、
会社を経営するための力を身につけなくては…
とカウントダウンしながら自分にプレッシャーをかけ、
そして宣言通り、28歳で独立し夢を果たしたのです。
研修ビジネスを始めるまで
28歳で会社を辞めた時には、例の学生時代にコンテストで受賞したアイデアの
『タイムカプセル屋さん』をやると決めていました。
『タイムカプセル』は子どもたちの夢を容器に詰めて、
数十年後に返していくという夢ある
イベントですが、少子高齢化による廃校や統廃合、
そして先生方の異動で責任の所在が
明確にならず実施できないことが多いという現状があるのです。
そこで、僕がその子どもたちの夢を預かる役割を果たしたいと考えていたのです。
実はビジネス的にも、1回の契約で20年間の管理手数料を月々いただく
ストック型ビジネスは
損益分岐点を超えるとあとは何もしなくても利益が生まれ続けるもの。
これは行けるっ!と本気で思いました。
ところが、決意をもって一人で走り出したものの挫折と
自分に対しての屈辱を味わいます。
タイムカプセル事業のビジネスモデルは、
1度契約ができるとその後20年間は管理手数料が
入り続けるといったいわばおいしい契約。
ただ現実的には、吹けば飛ぶような使用信頼のないベンチャー企業に
20年間もお金を払い
続けようと決断をしてくれる学校は無いのです。
それに仮に1社売れてしまったら、2~30年、会社を潰せないことになります。
そう考えたら怖くなり足がすくんで売る勇気がなくなってしまたのです。
途方もない暗闇の中を歩いている感じでした。本気で死にたい・・・と思いましたょ!
そんなときに私が敬う人事組織コンサル会社を経営する先輩から
「お前は夢を預かる仕事がしたいのか、それとも夢を描かせる仕事がしたいのか?」
と聞かれ、はっとしました。
私の強固な価値基準が大きく音をたてて崩れる瞬間を、
はっきりと感じることができたのです。
そもそも『タイムカプセル』というのは人が夢を描くための
“手段の一つ”でしかないのです。
僕は多くの人に夢を描かせる手伝いがしたいのであって、
それをタイムカプセルに限定する必要はない。
ゴールは同じでも、その手段を変えればいいじゃないか。
そう思い、これまで自分のやってきた人事の仕事を
振り返ると必然に『教育研修』というビジネスに行き当たりました。
研修ビジネスは“人に夢を描かせる仕事”
「できるだけ多くの人の夢を描くお手伝いがしたい」
これはエールライフのMISSIONであり、我々が人生を掛けて取り組むことです。
前の会社で人事をやっていて気になったのは
ビジネスマンのモチベーションが低いということでした。
3年後の自分がわからない、10年後この会社に自分はいないだろう、
と考えるビジネスマンが多い。
子どもにしても「将来何になりたいの?」と聞くと「お母さんに聞いてみる」
って答えが返ってきたり。
そもそも“自分がどうしたいのか?”ということすら、
みんな明確に持っていないんです。
大人も子どもも夢を描けない世の中で、
夢を描かせる仕事が僕にできないだろうかと考え、
人に夢を描かせるビジネスを通して、
社会貢献をしてくことが私の生涯の使命であると決めたのです。
企業の担当者からは「研修で人が変わるの?」と聞かれることも多いです。
ただ、ひと口に『研修』といってもいろいろあって、大きく分ければ、
知識を教えるスキル系の研修と、
人間力を磨くヒューマンスキル系の研修とに分かれます。
ロジカルシンキング、マネージメント、ビジネスマナーといったようなスキル系の研修は、
仕事ができる人は研修などしなくても、
必要と思えば自分ひとりでも学ぶことができます。
これに対して、ヒューマンスキル系の研修は、
自分自身を振り返り、自分がどのような人生を歩みたいのか?
自分の幸せはなんであるかを気づくための研修です。
ヒューマンスキル系の研修こそが、社員自らが自己成長を望み、
やらされ感なく成長する
ためのきっかけになる研修であると私はおもっています。
いかに自ら動機を形成させるか、自分に必要なことを自分で気づかせるか…
社員が夢を描けない現代、
自己成長するきっかけになるような研修が必要なんじゃないでしょうか。
3年後の自分がわからない、夢がない、将来この会社で偉くなりたくない…
そんなビジネスマンをどのタイミングで救うことができるのかと考えたときに、
私は入社前の内定者の段階でヒューマンスキルの教育を行うことが、
最も効率よく且つ効果的に作用すると長年の研究より結論づけました。
ビジネスのスタンスに対する夢をどう描くか、
その夢を実現するために普段からどのようなことを
習慣にして行くのかの動機形成を明確に入社前に考えて頂きます。
こういった内定者研修は、
実は内定辞退率の防止や早期離職にも大きな成果を出しています。
成功していることがうちの会社の確固たる強みだといえます。
泣いて感動できる研修を
そもそも、人が行動を変えるためには、
強く感情に訴えかけられる刺激が必要だと私は考えています。
感動してもらうこと、気づきを得て「なるほど!」っと心で感じてもらうことが大切なのです。
“感情に訴えかける研修を行うことで行動化させていく”ということが私たちの創造する研修コンセプトです。
もちろん机上で学ぶ研修も多くありますが、
同じくらい当社では野外で行う研修も多くあります。
例えば、「夜通し50Kmを歩く研修」「無人島サバイバル研修」
「野外料理コンテスト研修」など・・・
これは教育は、頭で感じるものでなく心で感じて欲しいものとしたときに、
もっとも有効的に学ぶことが
できる研修として他社とは違うエッセンスのものを取り入れた結果です。
机上の研修も野外の研修も、うちの会社の研修は、泣けますよ!
研修で涙をながすことができるのはうちくらいなんじゃないかな(笑)
泣けるくらい感動して、行動を変えていける研修だと自負しています。
「万物はコミュニケーションからできている」「コミュニケーション能力が人生を制す」
研修会社の代表ながら、僕は頭がいいわけじゃありません。
一流大学を出ているわけでもないし、勉強が得意なほうでもない。
なぜ私がここまでやってこれたかというと、
コミュニケーションの大切さを知っているからです。
コミュニケーションを質と量を増やすだけでも人生が変わる、
ということを日々実感します。
そもそも世の中にある全ての物は、人と人とのコミュニケーションからできています。
例えば、ここに違うメーカーのペンが2つあったとして、
市場を制覇するのはどっちのペンか?と考えると、
“素材の中にコミュニケーションの質量が多く混じっているほう”だと断言します。
どんなペンが使いやすいか、どんなペンがお客様から求められているか、
値段は?色は?…
時には仲間と喧嘩してぶつかったり、泣いたり、笑ったり、悔しんだり、と
コミュニケーションがより多く交わされてできあがったペンの方が
圧倒的に売れるのです。
仮に勉強が得意でなくても、コミュニケーション能力が高ければ、
頭のいい人をパートナーにして、協力を得ていくことができます。
学歴に関係なくとも、コミュニケーション能力の高い人の方が、
より良い人生を歩むことができるのです。
僕は今、様々な会社の顧問をしたり、
コンサルタントとして研修や人事制度改革を行っていますが、
世の中には、組織力で成長する会社もあれば、
ヒット商品をひとつ作ることで勝手に組織が大きくなる
会社もあります。でも、商品や市場性にばかり頼っている会社は、
その商品が売れなくなってしまったときに縮小を余儀なくされるのです。
つまり何れにしても組織力がなければ会社はいつか行き詰ってしまうでしょう。
組織は人でできています。人がいなければ組織はなりたたない。
人を育てることは、組織を育てることにつながります。
小手先の研修ではなくコミュニケーション能力や、
ヒューマンスキルといった要素を伸ばす、
“人財”を育てるための研修を提供することに集中して、
企業が組織として成長するためのお手伝いをこれからも続けていきたいですね。
「楽しくなければ人生じゃない」
このフレーズは、先ず毎回僕が受講生に話をすることですが、
これは僕の人生のテーマでもあります。
学生さんには、楽しく生きることを優先して欲しい。
ただ、“楽しい”を履き違えてはだめです。
人生には逃げ出したいこともたくさんあるけど、
それらも含めて“楽しさ”だと思うんです。
辛いことを楽しみに変える力、何かを辞めたいと思ったとき、
自分の人生を振り返ったときに、
“全てを楽しめる力”を養って欲しいと思います。
また、社会人になると、朝起きて出社して残業して帰って寝て…
と1日の8割は仕事に費やされます。
つまり、人生を楽しむためには、仕事を楽しめるかが重要になります。
だから仕事を楽しんでほしい。
「楽しくなきゃ仕事じゃない」
仕事を楽しむためには、自分に貪欲に、いろんな困難と戯れながら
辛いことも含めて楽しむ力を養って欲しいですね。
エールライフの展望
「できるだけ多くの人に夢を描き、幸せを創造するお手伝いをする」というのが
会社のミッションだとお話しましたが、“できるだけ多くの”としているのは、
ビジネスマンに限らず、子供でも、お年を召した方でも、日本中、
ひいては世界中の人に
夢を描くお手伝いをするというのが1日でも達成させて行きたい目標です。
だから目標達成のためには、会社の規模は大きくならなければいけないし、
色々なパートナーと付き合っていかなければいけないと思っています。
そして今現在は、経営戦略上『企業研修』に的を絞っていますが、
近い将来には子どもや、親子の感動体験・コミュニケーションをテーマにした
事業展開も図っていきます。
東京だけでなく、大阪、名古屋、福岡、札幌と各地に拠点を設けて、
グローバルな視野も交えて当社は成長して行きます。