代表取締役 毛利 英昭

株式会社リンクス 代表取締役 毛利 英昭

代表取締役 毛利 英昭

株式会社リンクス
設立 平成21年5月8日
事業内容
  • 不動産の販売代理
  • 不動産の売買・賃貸・管理及びその仲介
  • 不動産のリノベーション事業
  • ファイナンシャルプランニング業務
  • 損害保険代理業及び生命保険の募集に関する業務
会社HP http://www.e-linx.jp/

就職の条件は「多くの経営者に会えること」「一番難しい営業ができること」

父が会社を経営していた影響で、高校時代から「いつかは起業したい」と
思っていました。
経営を学ぶために、大学受験では経営関連の学部ばかりを受け、
立命館大学の経済学部に入りました。

就職活動では、30歳までに起業したいと思っていたので、多くの経営者に
会って勉強するため、経営者向けの営業に絞って受けました。
さらに、営業の中で一番難しいものに挑戦しようと考え、目に見えないものが
一番難しいのではないかと、金融関係の会社に入社しました。

トップセールスを達成。より顧客に関わるために転職を決意

当時の目標は、同期入社の約100人、全社約600人の営業マンの中で
トップになること。
1回だけ達成することができました。

2年勤め、役職も付き、部下もでき、チームを持つと、ある程度先が
見えたような気になりました。

最初は「とにかく契約数を増やしてトップになりたい」という気持ちでしたが、
一度トップになった後は
「いくら営業成績を上げても、お客様の笑顔が見れない」
ことに疑問を感じるように。

もちろん、お客様に喜んでいただくために営業をしているのですが、
逆にお客様の期待を裏切る結果を招き、頭を下げ続ける日々でした。
金融業界では、自分の力ではどうしようもない部分が大きいのです。

また、その会社では、新規顧客を獲得したら、あとは上司が管理するというシステム。
せっかく汗水たらしてお取引に至ったお客様と、それっきり縁がなくなって
しまうことに不満を感じたこともあり、転職を決意しました。

「お客様に喜ばれる商品を提供したい」投資から販売の仕事へ

2年半勤めた会社を辞め、不動産ディベロッパーに転職。
営業として、11年間勤めました。
前職と違って、不動産は物が残るし、お客様との縁も残ります。
今でも、入社当時のお客様とお付き合いをさせていただいています。
お客様に喜んでいただけることにやりがいを感じました。
お客様の大切なマイホームを提供することで、よりお客様の「夢」の実現の
お役に立ちたいと考え、住宅販売をメインにするようになりました。

不況こそ営業マンのチャンス!リーマンショックが起業のきっかけ

起業した直接のきっかけは、リーマンショックが起こったことです。
まさに千載一遇のチャンスだと思いました。

なぜなら、景気のよい時は営業マンがいなくても宣伝・広告等の反響で売れますが、
逆に不況の時期は、集客が減る分、営業力が最も必要とされますから。
ちょうど、リストラで固定費のかかる自社営業マンが削減されていた時期だったので、
有能な営業マンや販売会社は非常に重宝されました。

それに、「今、自分が会社員としてやっている仕事を、自分でやったら」と考えると、
何倍もの収入が得られることもわかりましたから。

会社員と経営者、同じ営業マンでもこんなに違う

独立すると、会社員時代とは、意識と面白さが全く変わりました。
同じ営業マンでも、会社員だと、会社が決めた商品と価格のものを
ただ売るだけですから、今思えば非常に楽な仕事でした。

特にマンションの場合、売れる理由は、営業力ではなく
「物件がいいから」という見方をよくされます。
ところが独立すると、まず売る物件を見つけることからしなくてはいけません。
それから、売る仕組みや体制を作る必要があります。
だから、退職して起業し、営業を始めるまでに2ヵ月弱かかりました。
その時に、「営業ができるというのは幸せなことなんだ」と実感しました。

会社員時代は、売っても売っても次から次へと新しい物件が出てくるので、
うんざりすることもありましたが、それがいかに恵まれていたかということに
気付きました。
売ることが当たり前のことだと思っていましたが、当たり前のように
売れる物件を仕入れ続けることの方がはるかに大変です。

しかし、自分で決めて仕入れて販売できるのが、大変さでもあり
面白さでもあると感じています。

会社をより強くするため、社員のスキルアップに注力

現在は、戸建て住宅の販売代理業をメインに行っています。
今後は、自社で土地を仕入れ、戸建て物件の間取りや内装も企画し、
自社物件を一から全部作り上げて販売する仕事をしたいと考えています。

そして、今は会社を“大きく”するよりも“強く”することに注力しています。
不動産の営業マンは、知識や技術のレベルはまだまだ低いと感じています。
いくら経験が浅くても、お客様にとっては人生で最も大きな買い物を
するわけですから、その営業マンには高いスキルが求められます。

そこで、当社では、社員全員にファイナンシャルプランナーの資格を取得させ、
広く浅くでも最低限の知識を持たせるようにしています。

当社では、戸建てもマンションも、投資物件も保険も扱っています。
だから、単なる住宅アドバイザーではなく、お客様のライフスタイルプランナーとして、
物件を引き渡した後のコンサルティングまでできるスキルを、
営業マン全員が持つことを目指しています。

夢を持っている人しか採用しない

私が採用面接で最初に聞くのは「夢はなんですか」ということ。
どんな夢でもいいのです。
当社の社員の中には、
「親のために家を建てて一緒に住みたいから、
理想の家を建てるために不動産の知識を身につけたい」
という明確な夢を持って入社した社員もいます。

当社は知名度もステイタスもありませんが、大企業と違い、
確実に現場で経験を積み、スキルを身につけることができます。
私は、社員全員に「社長になれ」と言っています。
独立したいという人を、全面的に応援しています。