代表取締役 安藤 岳人

マーケティングプラス株式会社 代表取締役 安藤 岳人

代表取締役 安藤 岳人

マーケティングプラス株式会社
設立 2006年4月
事業内容
  • 小企業向けWEB制作サービス
  • 携帯電話を利用したプロモーション支援事業 ・マンガ作成サービス
  • 動画配信事業 ・イベント企画、運営
  • 店舗プロモーション支援事業 ・営業ツール作成サービス
会社HP http://www.plusline.jp/

仕事をしている環境が好きだから、職種にはこだわらない

大学時代はアルバイト中心の生活でした。

食べることが大好きだったので、飲食店で働くことが多かったですし、
必要に迫られてワインの勉強もしました。
元々好きなことだったので、むしろ楽しんでいました。

ただ「思い立ったら吉日!」な性格で日々を過ごしていたせいか、
決して要領が良い方ではありませんでした。

実は学費は全て自分で払っていたので、アルバイトは当然一生懸命になりますよね。
ところが、必須科目以外に面白そうな科目があると、ついついそちらを優先してしまう。
気づいた時には「あとのまつり」状態でした。そんな感じで迎えた就職活動でしたが、
働くことに抵抗はありませんでした。
むしろ、仕事をしている環境が好きだったので、業種・職種への拘りが
ほとんどなかったんです。         

ネット・ITが齎したビジネス転換期に就職活動

私たちの世代は就職氷河期第1期にあたります。
後から考えれば今の大学生ほど酷くはなかったですが、
それでもエントリー100社しても面接まで辿り着けるのは
1社と異常な状態だったですね。
おまけに、自分も周囲もブランド志向が強いので
上手く行かないケースがほとんどでした。

ただ「どうしても○○社でなくては嫌だ!この仕事じゃなくてはダメ!」
なんて拘りもなかったので、
選考結果が不合格でも大して落ち込むこともありませんでした。
だから、WEB業界に就職したのもほんの偶然です。
自分達の学生時代は、ひとりに1台パソコンがある環境ではなく、
大学の講義で触る程度。
一方世間ではネットやITがこれからのビジネスの可能性を変える!
と騒がれ始め、このままではマズイと感じているタイミングでした

やりたいこと、やるべきこと、出来ることはイコールか?

最初は営業職として配属になりましたが、アルバイトで接客経験が長かったので
人辺りの良さを活かせばどうにかなる!と考えていましたし、
実際営業は面白い仕事でした。

少し現実的で皆さんには申し訳ないのですが、
<やりたいこと、やるべきこと、出来ることは一致しない>と言うのが私の考えです。
我慢や踏ん張りは大切ですが、この3つのキーワードに執着し心を病んでまで
仕事をするのが幸せではないと思うんです。

ある程度、社会人経験をしてわかるのは「学生時代は思考が狭い」こと。

確かに、今までの経験とは比べ物にならない位に大変そうで怖いし、
就職したら絶対に会社を辞めずに定年まで勤めると思っていました。
でも、思い切って動いてみれば何とかなるものです。
自分自身は「社長になる」なんて思ってもみませんでしたが、
社会人として選択してきた結果は間違っていなかったです。

皆さんも<就職>を不安がらず、一歩踏み出してみればいいし、
自分から動かなければオファーが来ることもありませんからね。          

「売り手よし、買い手よし、世間よし」、「三方よし」の気持ちを忘れずに 

WEB制作の企業をネットで検索すれば、もの凄い数がヒットしてきます。
もちろん、当社より技術に優れ、デザイン性の高い仕事をしている
ライバル企業もいます。
ですが実は、参入障壁が一番低い業界でもあります。
例えば…
「三畳一間の空間でもパソコンと技術があれば仕事が成り立つ」仕事だからです。
当社の顧客の多くは中小企業で要望は十人十色。
その要望に最初から「NO!」では話になりません。
クライントの予算、実現性の高いもの、何よりクライアントにとって
それらを導入することが本当に利益につながるのか…
柔軟に応える姿勢を持ってきたことが、当社の強みであり、
ここまで生き残ってきた理由だと思っています。

そうした要望に応えてきた経験から、漫画家の卵や
駆け出しのイラストレーターとのつながりが生まれました。
彼らの夢は「自分の絵で食べていくこと」ですが、
現実売れっ子と呼ばれ連載を持てるのは一握りだけ。
日々の生活はアシスタントだけでは到底維持できないので、
居酒屋やコンビニのアルバイト。これでは、折角の才能が勿体ない!

当社の業務でもイラストのニーズが高まっていたので、
彼らが「自分の絵で収入を得る」機会を創出しようと始めたサービスもあります。       

自分らしさの追求よりも視野を広さを大切に

自分も含めてみなさんは
<マニュアル>や<横並びの教育>環境で育ってきました。
ですが、自分を信じて行動する気持ちは決して忘れないでください。
確かに、周囲から認められないのは怖いし、上手く行かないことが続けば
自己否定に入ってしまうこともあるかも知れません。

しかし、先ほども言いましたが<やりたいこと、やるべきこと、出来ること>が
全て一致することはありません。
就職活動に躓いた時、ちょっと立ち止まって考えて見てください。

「やりたいこと」だけを追求して、入りたい会社ばかり口にしていませんか?

まだ学生の時は社会の仕組みや仕事が何かを100%知ってはいません。
幾らネットに情報があっても自分でピンとこないことがありませんか?
でも、実社会で経験をすれば絶対に違う一面が見えてきます。
ならば、今自分が「出来ること」から探してみれば、企業を探す視点が変わり、
仕事の間口が広がるはずです。

ひとつのことがダメでも、人はいつでもリスタートが可能です。
一生懸命頑張ってみたけれど、どうしても自分はこれ以上続けられない…
そんな時は、同じ環境に固執せずに一歩踏み出してみると良いと思います。