代表取締役 細井 伸浩
設立 | 平成元年6月1日 |
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事業内容 |
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公務員か経営者か?
大学のときの思い出といえば、クラブ遊びとアメリカ旅行ですかね。
私は音楽が好きだったので、クラブに通い詰めては、
懲りずに毎晩お酒を飲んでいました(笑)
アメリカへは1ヶ月ほど、留学している友人たちを頼って貧乏旅行をしました。
西海外エリアを英語もろくに話せないまま色々な土地を回りました。
私は就職氷河期のまさにドンピシャ世代だったので、そもそも就活をする気がなく、
真面目に就活している人たちを、「こんな厳しい環境でよくやるなぁ」と
ちょっと冷めた目で眺めているような学生でした。
そうして卒業しても半年ほどは、何となく毎日を遊び過ごしていました。
そこから一念発起、就職を目指すわけですが、私にはとくにやりたい仕事や
憧れの業界があったわけではなく、働くならば経営者を目指すか、
あるいは公務員になって安定を図るかのどちらかだとは考えていました。
一時は公務員を目指して勉強に手を付けてみますが、これがどうも向かない。
そこで、父親が経営者だったこともあり、
本腰を入れて経営者を目標に据えることにしました。
就職の決め手は、離職率の高さ
経営者になるため、社会人経験の第一歩目として
就職の条件としたのが、キツい会社であること。
それは単純に、キツい会社で働けば、
人より短い時間で経験が積めると考えたからでした。
面接の度に様々な質問しては、会社のマイナス要素を探す、
そうして選んだのが大手人材派遣会社でした。
朝6時出社で仕事終わりが翌朝の4時。
残業代なしの手取りは16万円。
休みは月に4日か5日。
自分で望んだこととはいえ、かなりしんどい生活でしたが、
幸いにもいい上司に恵まれ、厳しいながらも充実した日々を過ごしました。
運命の1ヶ月
しかしやはり、月給16万ではとても起業資金はのぞめない。
私は1年間勤めた会社を辞め、とにかくお金を貯めるため、
遊びの誘いも断って朝も夜も脇目も振らず働きました。
1年半後、お金も貯まり心身ともに疲れ切った私は仕事をきっぱり辞め、
しばらく休暇を取ることに。
しかしその3ヶ月間の休暇で、それまでの反動からか
100万円近く散財してしまうのです。
危機感を覚えた私はとりあえず就職先を探しました。
そこでのちに株式会社フュージョニアの起業メンバーとなる
2人と出会うことになるのですが、結局わずか1ヶ月間しか働かなかった会社で
そんな出会いに恵まれたというのは、運命と言えるのかもしれません(笑)
その後ネット販売会社を経て独立することになるのですが、
1DKのアパートから始めたこの会社、設立当初の事業計画はまったくの白紙。
会社をつくったはいいけれど、「何する?」といった状態でした。
ともかくも営業とWEBデザイナーとシステムエンジニアが揃っていたので、
その仕事をとってくりゃいいだろ、くらいの気持ちでしたね。
初めての仕事は大学時代の友人から依頼されたHP制作の仕事で、
その後も有難いことに色々な方の紹介で何とかやっていくことができました。
売り上げは順調に伸び、今期は過去最高売上となりそうです。
やる気があれば何でもできる
一緒に働きたいのは、とにかくやる気のある人ですね。
勉強ができなくても、いい大学を出ていなくても、
やる気さえあれば大抵のことはフォローできます。
でも逆に言えば、賢いけどやる気がない人というのはもうどうにもならない。
「やる気」というとすごく抽象的な言葉かもしれませんが、
つまりは自分の人生を真剣に考えられるかどうかということだと私は考えています。
私は学生時代からかなり遊んできましたが、
それでも自分の人生だけは真摯に考えていた。
やる気がある、人生に真剣である人は、
どこに飛び込んでもやっていけると思いますよ。
氷河期世代の先輩として
戦後最悪の就職率と言われている現在ですが、
私の世代はその次に厳しいと言われていた時期でした。
ですから皆さんの気持ちもよく分かるつもりです。
いまになって思うのは、厳しいなかで頑張って就職をした人は、
あとが楽だということ。
あの時期、私を含め就職ではなくアルバイトという選択をした人は
多かったと思いますが、その結果どうなったかというと、
僕らの年齢の管理職層がスッポリ抜けてしまっているんです。
だからきちんと就職をして職実にステップアップしてきた人たちというのは、
需要があるわけです。
私は大学を出て半年くらいは遊んでいましたが、
そのあと就職をしてよかったと思っています。
フリーターを3、4年してからの就活というのは、なかなか大変ですからね。
ですから就活生の皆さんには、辛くとも逃げずに、いまを頑張ってほしい。
そして、大手だけがすべてではないと知ってほしいと思います。
どうしても大企業ばかりに目がいきがちですが、
当社も含め、人材を求める優良な中小企業はたくさんあります。
そこに目を向ければ、道はまだまだいくらでもあるはずです。