代表取締役 吉田 鉄平

株式会社黒鉄 代表取締役 吉田 鉄平

株式会社黒鉄 代表取締役 吉田 鉄平

株式会社黒鉄
設立 平成21年 8月
事業内容
  • 金属工事の設計・製作・施工
会社HP http://www.kurogane-inc.com/

野球から学んだ”あきらめない気持ち”

小、中、高校生と野球に没頭していました。
”あきらめない気持ち”は野球から学びましたね。
今でも仕事で困難にぶちあたった時、”ぜったい負けない”、
”くやしいから頑張ろう”、という気持ちが役に立っています。
高校は工業高校でした。
卒業後は就職する人がほとんどでしたが、色々な人と出会いたいと考え、
専門学校へ進学しました。
私の父が、建築関連会社の社長であったため、
漠然と継ぐこともあるかもしれない等、将来のことを考え、
”後継者育成コース”にすすみました。
地方から出てきている人も多く、たくさんの出会いがあり楽しかったです。
サーフィンに夢中になったり、友人の影響でDJを始めたり、青春を謳歌していました。

DJの活動を経て建築業界へ!

専門学校卒業後は、父の会社で働きながら、DJの活動を行っていました。
自分でテープを作り、雇ってくださいとクラブに持ち込んで、見習いから始めました。
働いたお金も全てレコードに費やすほど夢中になりました。面白かったですね。
横浜にある外国人の多く集まるクラブで21〜27才位までやっていました。
しかしこの頃、将来のことも考えはじめ、
同時にだんだんと父から任される仕事の面白さ、比重が増え始めたため、
建築の世界に進むことに決めました。
本当に夢中になってやっていたDJでしたが、
中途半端はいけない、どちらかに絞らないといけないと考え、
スッパリと辞める決意をしました。
なんでも中途半端ができないというか、一つのことをとことんという性格なんですね。
父の勧めで2〜3年住み込みで現場監督の修行へ行き、
その後本格的に建築の世界に入っていきました。

情熱がないといい建物はできない

私は建物を見ているだけで興奮するくらい、建物が好きなんですね。
街を歩いていても、つい建物に目がとまり、
こんな方法で綺麗にみせているのか・・なんてペタペタ触ったりすることもあります。
一種の職業病です。
ましてや自分が手掛けた建物であったりすると、見ていて鳥肌がたつぐらいです。
建物を作ることに関わる上で私が一番大切にしていることは、
一番最初にその建物を建てたいと言ってくれた、施主、つまり
エンドユーザーの方が満足してくれるような建物にしたい、という想いです。
実際にそこで過ごすことになる人が快適に過ごせるような建物です。
例えば、こだわりのある設計者さんの提案に対して、
「できません」という下請け会社は多いんですね。
いいものを作るには大変な労力を費やしますから。
だからこそ私は、”できない”ではなく、
なるべく実現できるよう共に作っていこう!という心意気を大切にしています。
情熱がないといいものは出来ません。
”できません”ではなく、より良いものを目指して
”なんとかして作りましょう、一緒に実現させましょう”というスタンスを持っていることが、
まわりまわって自分の会社に仕事を任せていただけている要因であると考えています。

これからの夢、目標

これからもいい製品を作って、仕事の質を上げていきたいので、
少人数精鋭でやっていきたいと思っています。
黒鉄じゃないとダメだ、といわれるようなオンリーワンな会社になりたいと考えます。
そのために自分も建築のことを色々学び続けたいですね。
そして今まで学んできたこと、建築の信念、情熱がないと
いいものは作れないという想いを若い人に伝えていきたいです。
建築業界も厳しいので、なかなかエンドユーザーのことを考えてやっている会社は少ないです。
有名な物件を手がけたかどうかの見栄の張り合いが業界の中にあったりもします。
だからこそ自分が、本当に建築でいいものを作りたいという若い人間に対し、
いろいろ伝えていきたいという目標があります。

また韓国が好きなため、韓国から仕入れた化粧品を
ネット販売するショップを2011年4月に開業します。
こちらの事業も頑張って結果を出したいと考えています。

好きな言葉

【人を慈しむ】

人に感謝したり、人のためにやってあげよう、仕事でも遊んでいる時でも
相手のことを考え、慈しむという気持ちが大事だと考えます。
仕事というのは人間同士で力を合わせやっていくこと、だからこそ人を大切にしなさい、
とある人が私に教えてくれたメッセージです。

学生へのメッセージ

30才になった時、どんな自分になっていたいのか、ヴィジョンを持つことが大事だと思います。
目標があれば計画が出来ていくからです。
仕事の内容はそれほど関係ないと思います。
仕事に対して情熱を持っているか、プライドを持っているか、いないかで全く違ってきます。
20代前半でそれ理解しろといっても無理かもしれません。
しかしどんな30才になっていたいのか・・ということをイメージすることならできるはずです。
30才からヴィジョンを持ちはじめても、選択肢が減っていきます。
だから20代にヴィジョンを持って、がむしゃらに働いてほしいですね。
就職することがゴールではありません。
ヴィジョンを持つことが大切で、チャンスは平等にきます。
ただそのチャンスを掴めるか、掴めないか、
その感覚を養うには20代にしっかり仕事をしておくのが大事だと思います。