代表取締役 松藤 展和

アップコン株式会社 代表取締役 松藤 展和

代表取締役 松藤 展和

アップコン株式会社
設立 2003年6月
事業内容
  • 土木工事業 及び 建築工事業
  • コンクリート床スラブ沈下修正工法「アップコン」による施工・施工管理
    (沈下修正・空隙充填・地盤改良・止水・断熱)
  • コンクリート床スラブ沈下修正工法「アップコン」の技術的研究・開発
会社HP http://www.upcon.co.jp/

小さい頃から建築に興味がありました

私は、福岡で生まれました。
しかし、小学校の頃、父親の転勤で広島県の福山に引っ越すことになりました。
新しい家で与えられた部屋を見た時、
『勉強机をどこに置こうか、本棚をどこに置いたら良いか、どこに寝床を作ろうか』
など、考えたものです。
そういう積み重ねが建築に対する興味を抱く始まりだったと考えています。
そして、武蔵工業大学(現 東京都市大学)で建築の設計を学ぶために、東京にきたのです。

設計の仕事はオーストラリアで

大学での私の専攻は、国宝重要文化財が専門の『古建築』でした。
テレビのクイズ番組に出られるようなレベルの知識はありますよ。
そして大学卒業後は、アメリカ・ニューヨークにある大学院に留学し、
インテリアデザインを専攻しました。
その後オーストラリアに渡り、シドニーにある大手建築設計事務所にて
設計の仕事に従事し、本格的に社会人として働き始めたのです。

日本に合った環境にやさしい新工法の開発

この頃、ウレタン樹脂を使用する地盤沈下修正工法を知りました。
従来のように、コンクリートを打替えることなく、凹んだ部分を
フラットな状態に戻す見たこともない工法を目の当りにして、感動したものです。
地盤沈下の多い日本においてこの工法は役立つのではないか、
この社会貢献度の高い事業を日本中に広めたいと思い、起業を決めました。

国内で協力してくれる会社を探し、環境にやさしい材料や、小型化した
施工機械の研究を開始し、会社設立に向けて突き進みました。
そして2003年6月に事業をスタートしたのです。

建物の寿命を延ばすお手伝い

「100点ではありませんが、90点にします。」と伝えると、
お客様はとても喜んで下さいます。
どういうことかと言うと、例えば、新築物件を100点とします。
しかし数年後、その建築物自体の機能性が60〜70点位になると仮定します。
この物件、100点にはならないのですが、
『60点、70点の建物を簡単に85点、90点』に戻すことが出来るのです。
お客様の多くは”直らない”と修正をあきらめている方ばかり。
機能性を回復するだけで、お客様は喜んで下さるのです。

より良い仕事が出来るようになる為に

弊社は5年前から新卒の採用を始めました。
面接は全て私が行いますが、面接で必ず聞くことがあります。
「入社したら、何の資格を取りたいか?」
この質問をするのは、弊社だけでなく、将来もし弊社以外の会社でも働くことになっても、
その仕事に対応できる能力を身につけてほしいからです。
しかし、弊社は研究・開発型の施工会社です。弊社の市場は北海道から九州・沖縄まで
日本全国なので、施工となると出張も多く、宿泊になることもあります。
会社にいる時は、新技術の研究・開発の仕事をすることも。
施工と研究・開発と資格取得勉強と。一見大変そうですが、バランス良く
生活してほしいと思っています。
例えば、現スタッフは、出張先でも勉強をします。昼間は仕事をして、
宿泊先に戻った後はシャワーを浴びて、スタッフ同士で夕食を取ります。
そこまでは一緒に行動するのですが、後は皆それぞれの部屋に戻って勉強をします。
資格を取る為のお金と時間のバックアップは惜しみません。
資格を取得したら、受験料、書籍代、交通費、資格の更新代など、
基本的にお金は全額負担します。
資格を1年に1つ。何でも良いから取ってほしい。
そして次の年もまた1つ。
こうすれば10年経ったら、10の資格を持てるようになります。
伸びるか伸びないか。コツコツとやる人は大歓迎です。
そして、皆がより良い仕事を出来るようになることが、私の喜びでもあるのです。

今後の夢

会社成長の道筋を立てて、次の誰かにバトンタッチするまでは、
しっかりと今の仕事を従事したいと思っています。それをまずやり遂げることですね。
そしてその後に、経験を生かした次の仕事をやりたいと思っています。

学生へのメッセージ

会社の為に働くのではなく、「自分が成長するんだ」というつもりで、
会社に入ることが重要だと思います。
先ほども話をした通り、勉強して資格をどんどん取り、
またスタッフ同士競争していきながら成長してほしい。
その頑張りは、きっと待遇にもつながっていくと思います。

その為にも、会社を上手く利用してほしい。そういうスタンスで
働いてくれれば良いと思っています。そのような人が多くいる会社は、
私は強いと思っています。

新卒で入ったスタッフがこんなことを言うんですよ。
「この会社はバラバラだ。誰一人同じ人間がいない。」と。
それは私が面接をする時、現在いないポジションの人を採用したいと考えているからなんです。
例えば、昨年はおとなしい人材を選んだので、今年は活発な人材と取るということです。
今より”将来どれだけ伸びるか”という所を見ています。
あとは学ぶ姿勢があればOKです。
そういう人と私は一緒に働きたいと思っています。