代表取締役社長 小野 貴明

株式会社-世界樹- 代表取締役社長 小野 貴明

代表取締役社長 小野 貴明

株式会社-世界樹-
設立 2009年11月28日
事業内容
  • リアイテム事業
会社HP http://reitem.jp/

役者からの転身

高校生の時モデルをしていまして、表現をする仕事をしたいと思っていました。
その延長でスカウトされて芸能事務所に所属していたのです。
役者として舞台、映画、ドラマをやっていて、
私の中にある考えや思いを身体で伝えたいと考えていたのです。

当時は、役者をやりながら英語の専門学校に通っていました。
英語を話せる役者になりたいと思っていた為にです。
専門学校では国籍の違う方と出会い、プチ国際交流の中で海外の方と
英語で意見交換をする事がとても楽しかった。
色々な文化観を知り、地球って面白いと感じました。

しかし、コミュニケーションをしながら世界で紛争がどうして起こるのか
疑問を抱きました。
そこで根本を知りたくなり専門学校の卒業と同時に役者を辞めて、
大学の法学部にゆき国際政治という分野の勉強を始めました。

NGOの活動に感銘を受けた

私は勉強に4年間も必要ないと思い、2年間で学びたい事を全て学ぶと決めて
入学しました。大学へは3年生から編入したのです。
そして1年目の9月にゼミナールの学生達だけでインドを訪問する事になりました。
国際機関に伺い、現状の経済格差、文化の違い、宗教観などについて学びました。
その時にスラム街に行きました。NGO団体が孤児の自立支援活動をしていたのです。

その子達が成長して職に就いて、働いて、ご飯が食べていける様になるまで
支える活動だったのです。その活動の一環で伺ったのです。
私はその時、恵まれた私達が突然伺って子供たちにどの様なリアクションを
受けるのか「石でも投げつけられるのではないか」と懸念を抱き
「怖いな」と思っていたのです。

しかし実際は、みんな目をキラキラ輝かせて、笑顔で、衝撃的な体験でした。
NGO団体の活動が素晴らしかったのです。
その体験が自分も力になりたいと思わせました。
ただ、まだ何が助けになるのか分からず、その思いだけを胸に帰国したのです。

株式会社-世界樹-

帰ると、日本は相当恵まれていると思いました。
水道の水は飲めるし、食べる物も、着る物も、住む所も不自由ない。
本当に恵まれている日本で生活している私がやれない事などあるのだろうか、
と思い付いたのです。
恵まれている環境にいるからこそ、想いのある事を追求しようと思いました。

しかしどうすれば力になれるのか、アクションを起こす為に
会社を立ち上げることが必要なのではないかと思ったのです。
そこで、色々なベンチャー企業の社長の方にアポイントしてみたのです。
名刺もありませんでしたが中国やインドで熱した思いを留めることが出来ず行動しました。

その中であるベンチャー企業の社長の方に私の気持ちとこれからの目標を伝えました。
すると、「大学生だけれども、ウチで働いてみないか」と言われたのです。
経営や会社を知らない私は、実際に社長の側で学べる事にひとつ返事でお願いを致しました。
インターンですが社員の方と同じく毎日働き、その頃から大学へ通う事が出来なくなりました。
繁忙期には会社に泊まり込みでした。
そして働くなかで少しずつ会社や経営に手応えを感じてゆきました。
大学3年の冬から、4年の秋まで約1年程働かせて頂き、
そのあと大学の単位の関係で再び大学に通い、無事卒業しました。

私は就職するつもりはありませんでしたので、4月から11月までは個人で活動していました。
しかし、何もなかったので私がゼロからするしかありません。
そこで一度振り返ると起業を志た切掛はNGO団体にある。
そこにまず恩返し出来るカタチを作りたいと考えたのです。
そこで人が不要としている物があれば、その物を流通させて、
売り上げの一部を支援金としてNGOに送金する流れを作りました。
それが弊社のサービス?リアイテム?の原点です。
そして2009年11月28日に株式会社-世界樹-を起こしました。
インドから帰国して2007年11月28日に起業しようと決意したので、
2年後に株式会社を起こすと公言していた私は自身との約束を果たし、
とても喜びました。

-世界樹-は世界に聳え立つひとつの樹木。
その樹の幹が太くなり、枝が伸び、緑が栄えるというイメージです。
私は世界を観て、感じて今に至ります。世界の舞台に弊社のサービスを築いてゆきたい。
その思いから世界という文字を思い付きました。
その文字に樹という文字を付けたのは、埼玉県の緑豊かな所で育った為だと思います。
自然がとても好きで緑のイメージが好きなのです。
環境を良くしたい、母なる地球に貢献したい、地球の生き物の為に貢献したい、
地球の為になりたいという思いがあります。

本当に同志と思える方と働きたい

弊社のサービス?リアイテム?は御品物を御提供された御客様と
御購入された御客様の思いを繋げる事を大切にしています。
この部分に私は非常にやり甲斐を感じます。
近い将来の?リアイテム?の展望はアナログとデジタルの融合をする事です。
古めかしいかもしれませんが、しかしそれを最近の色味もあるコンテンツに仕上げ、
年齢層幅広く支持されるサービスを作るイメージをしています。

仕事をしていると時々葛藤が起こりますがその時は原点に立ち返ります。
私はなぜ起業して働いているのかと。私の軸はNGOにあります。
苦しくはないです。凄く楽しいです。
そして私は仕事を表現のひとつだと考えています。
私の人生のひとつの表現です。

現在会社は2期目で社員の増員も考えています。
初めは会社を大きくする考えはありませんでした。
私1人で表現しているつもりでしたが、あまりにも楽しい。
そして思いがある事はとても成長出来ると実感しました。
そこでやはり同じ志を持つ方と働きたいと思います。組織化をして、
しかしピラミッド社会にはせず、同志として平等で同じ視点で話合える
パートナーとして仕事をするビジョンを持っています。

座右の銘は?思いやり?

母親に?思いやり?を持っている人になりなさい、と言われて育ちました。
いつでも?思いやり?だけは忘れずにいなさい、と言われ続けて来ました。
自分本位で生きることも大切かもしれませんが、1人では生きられない。
色々な支えがあるからこそ人生は成り立つと思います。
そして周りの気持ちをわかる人にならなければいけないと思います。
会社訓としても?思いやり?を掲げていますが、
会社としても個人としてもそうだと思います。
自分が取組みたい事のほかに、一緒に生きている人と生かされている地球に
感謝の気持ちを忘れずに、そして人の気持ちを汲める人でありたいと思います。

学生へのメッセージ

枠組にとらわれないでほしい。
枠にとらわれれば、頭の中は閉塞感でネガティブ思考になることもあります。
人としてどう生きたいのか考えることもしてほしい。
ゆとりがあるのなら旅をして自分の知らない世界を観ることも良いと思います。