代表取締役社長 CEO 北村 勝利

株式会社バタフライ(旧名:(株)サクセスネットワークス) 代表取締役社長 CEO 北村 勝利

代表取締役社長 CEO 北村 勝利

株式会社バタフライ(旧名:(株)サクセスネットワークス) 
設立 2007年2月1日
事業内容
  • モバイルを中心としたエンターテインメントコンテンツの企画・開発・運営・受託
会社HP http://www.butterfly-corp.jp/

起業=車1台?

独立したのは25歳の頃でした。
今からおよそ20年前。当時はモバイルやインターネットが全くない時代です。
ファックスがニューメディアといわれていた頃合いです。

私は当時から経営やビジネスの勉強をしたいと言う意欲が人一倍ありました。
どのような努力をすれば更なる向上につながるのか、模索する日々。
そしてある尊敬できる人物に、こんな質問をぶつけてみたのです。

将来はあなたのような人になりたい。
どんな努力をすればあなたのようになれるのでしょうか。

返ってきた答えは「若いうちに会社を経営してみなさい」というもの。
なるほど私の専門はマーケティングでしたが、
これはビジネスを構成する一つのパーツでしかありません。
若いうちにビジネスの全体像を体で理解することが大事だとアドバイスされ、
よし、やってみよう!と決心したのが25歳の時分でした。

しかし、独立に伴って不安が頭をよぎります。
まだ、25歳。経済や社会、経営に関して何も知らない。
失敗したら莫大な借金を背負ってしまうのではないか、様々な疑念が浮かびました。

そこで撤退の基準だけは決めていました。
それは借金400万。
もしも借金が400万を超えたら、自分には才能がないときっぱりあきらめ、
さっさとサラリーマンに戻ればいい。
これくらいの借金なら、車一台買ったと思えばいいじゃないか。
そう考え、起業に踏み切ったのです。

0→1の才能

現在までの20年間、様々な事業を立ち上げてきました。
時代の波に乗り、各時期の「ニューメディア」を扱ってきました。
FAXにはじまり、CDROM、インターネット、モバイル。
ゼロから事業を立ち上げ、成長させては売却する。また新しい事業に乗り出す。
自分には0を1にする才能があると自負していますし、高揚を覚えるのです。

今では、プロの経営者になれたと思います。
今後はモバイルを通じて、ゲームなどのコンテンツを提供していきたいと思っています。
ゲームは一つの完成したコンテンツ。
娯楽だけでなく、教育の分野でも広げていければというのが今の野望ですね。

目指すは今も昔も「いい男」

いい男になりたい、というのは私がいつでも志しているところ。
いい男になるためには修羅場を経験しなければならない、というのが私の持論です。
リスクのあるほうへ、プレッシャーのあるほうへと行くべきだと思いますし、
そんな道を選ばなければいてもたってもいられなくなるんです。
そういった意味で僕はドMですね。

大きな志を持ち、毎日忙しく働いていたら、
小さなことやつまらないことは気になりません。
気にしてる暇なんてありませんから。
そんな風に、日夜「男」を磨いております。

こんな人なら採用間違いなし!

質問力のある人材がほしいですね。
質問の内容によって、成長の早さであったり、
ビジネスの資質であったりが分かってしまうのです。
なぜならば、物事を観察し、強い問題意識を持たなければ
良い質問はできないからです。

仕事というのは、どんなものであれ、問題解決をする作業。
現状を分析し、課題を洗い出し、問題意識を持って解決に導く
発想や能力を生み出すことが必要です。
だから、質問力は大事なのです。

もう少し言えば、向上心があれば、自然に問題意識は芽生えますし、
質問もできるようになります。素朴な向上心さえあればいいのです。
いままでやってきたことや学歴なんて、極端に言ってしまえば
まったく関係ありませんね。

ドM学生よ、独立しなさい!

みなさんには、就職するな、独立してしまえと言いたいですね。
ベンチャーが求めている人材とは、
そういった規格はずれな人間というところもあります。
枠にはまらないでほしい。
社会から与えられた、既存のルールをすんなり受け入れず、
様々な可能性を探りましょう。
自分の頭で考えて、実践することが大切なのです。

つまり、就職するだけが方法ではないということ。
別に就職できなかったら、バイトでもいいんですよ。
自分が本当にやりたいと思えることがある場所で一定期間働けば、
人脈もできるし、学べることも大いにある。
つてをたどって、社員になる方法だって見つかります。
要はどこであれステップアップしていけばいいということです。
現状をしっかり分析し、自分のできること、得意分野を見極め、次につなげていく。
その発想を大切にしてください。

座右の銘

「人間万事塞翁が馬」

中国の故事で、意味は幸福や不幸は予想ができない、
人生は長いから後になってみないと、そのとき起きた出来事が
良かったのか悪かったのかは判断できない、という意味です。

目の前の出来事に一喜一憂しないでほしいですね。
少なくとも3〜5年ぐらいのスパンで物事を考えてほしいです。
人生なんて死ぬ直前にならないとわからないことばかりですよ。