代表取締役 青柳 仁子

Hito.co株式会社 代表取締役 青柳 仁子

代表取締役 青柳 仁子

Hito.co株式会社
設立 2007年3月15日
事業内容
  • ファイナンシャルプランニング
  • ライフプラン作成
  • 資産運用プランニング
  • 投資セミナー・投資スクール運営
  • 経営コンサルティング
会社HP http://hitoco.jp/

ビジョンは学生時代から持ち続けていました

30歳で起業すると、大学時代から決めていました。
その為のノウハウを学ぶ為にも経営の裏側を知りたい、と経営コンサルタントの会社に入社。
そこは、全社員がファイナンシャルプランナー(以下、FP)の資格を取るようにという方針でしたので、
私も必死で勉強して取得しました。
FPは2年ごとに継続研修を受けないと維持できない資格なのですが、
関連業務で資格を活用しながら、10年間更新し続けていました。

27歳の時にひとつの目標だったエリアマネージャーになれたので、
いざ起業するべく会社を辞めようと思いました。
しかし、1つの会社を経験しているだけで起業するのは経験不足と考え直し、
今度は更にFPの資格を生かせる外資系の生命保険会社に転職しました。
経営者になったら自分で現場に出なくてはいけませんから、
もう一度初心に帰って、営業力を鍛えておきたいという気持ちもありました。
新卒以来のテレマーケティングもこなし、営業感覚を取り戻した後、
目標通り30歳で独立しました。

楽しくて継続できるボランティア

そもそも何故30歳で起業すると決めたのかというと、
何か人の役に立ちたいと思ったからです。
学生時代、漠然とボランティアをやりたいと思っていました。
その為には財団や基金に勤めることも考えたのですが、
アジアに行って何か行動を起こしたり、もしくは現地で雇用を生んだり、
実益を兼ねた継続できるボランティアを自分の発案で実行したい、
という想いが強くありました。
それなら自分で会社を興し、資金やネットワークを作って、
現地で本当に役立つ仕事を生み出したらどうだろう、と考えたのです。
今で言う社会起業家の精神ですね。

さらに、コンサルティング会社では新入社員研修で、
25年先までのライフプランを作るというものがありました。
私は大学院卒業なので24歳、つまり49歳までのビジョンを改めて考えたら、
最終目標のボランティアに向けてやらなくてはいけないことが沢山ありました。
しかも逆算していくと想像以上に時間が足りません。
そこで、なんとしても30歳までに起業すると決めたのです。

現在は、IFA(中立的ファイナンシャルアドバイザー)というメインの業務を行いつつ、
社会起業家の夢に向けて活動しています。
昨年、友人の女性社長3人で「ウーマン・トゥ・ウーマン」というチャリティ団体を立ち上げました。
これは、ボランティアに興味のある女性を中心に、「今自分たちに何ができるか」を話し合う場を作るという
活動です。更に、話し合いの場ではお茶会を設定し、
皆で出し合った費用の一部を「ルームトゥリード」に寄付するという試みです。
「ルームトゥリード」とは、アジアの図書館に本を贈ったり、
学校に通えないアジアの女の子に奨学金を提供したりする団体です。
参加する側も楽しく、かつ社会の役にも立つボランティアの形として
これからも続けていきたいですね。

コツがわかれば成果が変わる

事業内容は、ファイナンシャルプランナー(以下、FP)として個人のお客様の資産運用の計画設計や、
投資・保険・家計等の見直しを提案する個人のコンサルティングを行っています。
そこに付随して投資や保険についてのセミナーの開催や、
雑誌記事やコラム、本の執筆もしています。
今年は、お金と投資の知識を基礎から学ぶ、投資スクールをスタートさせます。

独立の際FPという業種を選んだのも、長年金融の業界に接してきて、
この業界ほど知っているのと知らないのとで大きく差が出る業界は無いと気づいたからです。
すべてにおいてそうですが、無知は罪悪であり、成功の要因はちょっとしたコツだったりします。

例えば保険は、実は売る立場からすれば仕組みはとても簡単です。
しかし一般の方々には複雑で難しく、それ故にとりあえず営業に来た人から加入してしまうことが多い。
最終的に1000万近いお金をかける大きな買い物なのだから、
本当はもっと慎重に選ぶべきなのです。

FPを10年、コンサルタントや保険も経験して気がついたのは、
正しい知識を持ってちょっとコツを知れば誰でもお金を増やせるということです。
現状の日本は、給料は右肩上がりと言えず、預金に金利がほとんど付かず、
退職金や年金もどの程度出るかわからない。
このまま行けば、今の若い人たちは老後も働き続けなくてはいけなくなります。
しかしそのことに対して「そのうちなんとかなるだろう」と危機感の無い人が多いですね。
この傾向は非常に危険です。
私たちはもっと積極的に、自身の資産やお金のことについて学んでいかなければなりません。
政府でも会社でもなく、最終的に頼れるのは自分しかいないのです。
お金のことに関してもっと敏感になっていただきたいので、
当社のセミナーがその場を提供できればいいなと思っています。

人生に目的を持っている人、求む

現在、当社の社員は4人。

どのスタッフも、今の事業はもちろんですが、
私の最終的な目的であるボランティア活動に賛同して来てくれています。
当社の社員は、始めは採用云々ではなく知人として出会いました。
そこで私がやりたいことについて話したら非常に共感してくれたので、
「それなら一緒にやろう」となり、ビジネスパートナーとなりました。
夢が同じ、つまり最終的な目的地が一緒なので、非常に信頼できる仲間です。

仕事をする上で資格はもっているに越したことはありませんが、
私はそれよりも、人生に目的を持っている人を求めます。
人生で何がしたいのかがはっきりしている人は、その為に努力できるからです。

座右の銘は
「為せば成る為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり」
米沢藩主であった上杉鷹山の言葉です。彼が藩の財政難を乗り越えたこの精神に
とても共感でき、非常に好きな言葉ですね。

恵まれてる自覚、視野を広げる意識

今の学生はみんな良い子で、指示には従うのですが自身の殻を破らないというイメージがあります。
「ここまでで良いか」というボーダーラインが見えてしまうんですね。
せっかく無限の可能性があるのに、それを活かさないのはもったいない。

私は大学生の時、一人旅が大好きで世界のあちこちを旅していました。
そこで日本の常識と世界の常識との違いを身をもって知り、
凝り固まった価値観の枠が外れる体験をしました。
また、自分がいかに日本という恵まれた環境にいるかも気づくことができました。
諸外国と比べれば日本は治安も良いですし、どこにだって行けるし何だってできます。

恵まれていることに気がつけば、自然とそのチャンスを活かそうと考えられます。
もっと多様な世界を知り、考え方の視野を広げていって欲しいですね。