代表取締役 三井 健司
設立 | 平成17年4月1日 |
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事業内容 |
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会社HP | http://www.harmony-corp.co.jp/ |
幼少期に培った独立心
経済的にあまり良くない家庭で育ったので、幼い頃から独立心は強かったですね。
小学校の卒業文集に「将来は自分で会社をつくる」と書くらいでしたから。
高校3年生の頃には、長兄が興した会社を手伝っていていました。
そして、卒業と同時にそこで勤め始めて、22歳の時に別会社を起ち上げ代表に就任しました。
当時はよく色々な創業者の自叙伝や会社のロゴの由来に関しての本を
読み漁っていましたね。私は、経営者にとって、他人と共有した経験値は
重要な資質の一つだと思っているので、それが1000円程度で出来てしまう、
という発想で本を読んでいました。
「物づくり」への思い
その後、最盛期には兄と共同で13〜14社の経営をしていました。
ただ、どの会社も自社で何か物を作って売る、という形態ではありませんでした。
これは自論ですが、商売の根本は何かといえば
「物を作って、売る」
という事だと思います。
ですので、自分もいつかはそういう商売をしたいと長年思ってきました。
そして、その思いを叶えたくて、この会社を始めました。
夢の先
今、力を注いでいるのは社員の教育です。
特に私の跡を継いで社長になる人材の育成に、力を入れています。
会社としてはIPOを近い将来行いたいと思っています。
勿論、それがゴールではありません。上場企業として、この会社を
「社会の公器」と呼ぶに相応しいものに育て上げたいですね。
私個人の夢は、孤児院を開設する事です。これは、18歳頃から考えてきました。
罪もないのに、不遇な環境にいる子供たちに機会を与える事がしたいですね。
たった一人でもいいから孤児を育てる事が私の夢です。
そのためにも、今はこの会社を大きくしたいですね。
学生へのメッセージ
「石にかじりついてでも」という気概が必要です。
正直に言いますと、私個人の考えでは、今後も日本の経済状態が
好転する可能性は低いと思っています。
こうなると、もう自分個人の力で跳ね返すしかない。
大学の就職課に頼る事もいいですが、本当に大切な事は自分で調べ、
見つけ出すしかありません。
というのも、就職に関しては、大学と企業の間には深い溝があるのが現実です。
大学も商売の一つの形態なので、就職率は大事ですし、大企業に学生を
送り込もうとします。そこで内定が取れなかった学生を、中小企業に紹介してくる。
しかし、実情は規模の小さな会社程、優れた人材を必要とします。
ですのでどうしても、採用に繋がらないケースが多くなってしまう。
ただ、規模は小さくても優れた会社はたくさんあります。
ですので、人に頼らず、自分で探しだす努力をしてみて下さい。
それと、資格取得を頑張っている学生が多いと聞きますが、
それも善し悪しだという事実を教えてあげるべきですね。
というのも、それぞれの会社には独自のマニュアルがあって、
資格ではなく、それを元に仕事をする訳です。
そういう環境では、半年も経てば、東大卒でも高卒でも大した能力差はつきません。
社会で役立つのは詰め込んだ「知識」ではなく、物事を組み合わせる「知恵」です。
言いかえると、一つの物事をどれだけ多面的な角度から捉える事が出来るか、という力です。
国語的な捉え方、数学的な捉え方、歴史的な捉え方等、その選択肢は多ければ多いほどいいでしょう。
それでも、資格を活かしたいのであれば、その分野についての理解をもっと深める事ですね。
そして、何か新しい物を創り出せる、エキスパート・レベルを目指すべきですね。
後これは基本的な事ですが、最低限の社会人マナーを持っていて下さいね。
起業を目指すなら
起業を考えるなら、まず「就職」という選択肢を捨てる事です。
よく「就職し、3年でノウハウを学び、起業する」
という声を聞きますが、安易ですね。
同じ業界にいる限り、そのノウハウを産み出した会社より大きくなれないですよ。
それでは、起業する意味がないと私は考えています。
また、ベンチャー企業に入社したのなら、起業する事はひとまず忘れる事です。
ベンチャー企業なのだから、その社長になれる可能性も十分にある訳です。
ですので、まずはそこの社長を目指すべきです。
それが近道ですし、それくらいの姿勢で働かないと、起業しても続きません。
まずは、その会社の社長に就き、そこで稼いだお金を元手に
会社を起ち上げるのが理に適っていると思いますね。
起業しようという精神は素晴らしいです。しかし、それは非常に険しい道です。
実際、学生企業家で成功したといえるのは100人もいないでしょう。
その陰で、同じ夢を描いた学生は10万〜20万人はいたはずです。
まずは、そういう事実を直視して、地に足をつけるべきですね。
そして、「社会の歯車」で何が悪いのかとも自問してみて欲しい。
様々な角度から起業に対して、問いを投げかけて、自分なりの答えを出してみてください。
あわせて、組織の歯車として生きる事の素晴らしさにも目を向けて下さい。
そこで頭角を現していくというのは、起業と同じくらい素晴らしい事ですから。
ですので、まずは自分がいる環境でベストを尽くして下さい。