代表取締役 清田 浩之

株式会社ベネフィットコモンズ 代表取締役 清田 浩之

代表取締役 清田 浩之

株式会社ベネフィットコモンズ 代表取締役 清田 浩之

代表取締役 清田 浩之

設立 1997年6月4日
事業内容
  • 各種生命保険の販売
  • ダイレクトマーケティング、インターネットなどによる保険流通の促進
会社HP http://www.benefit-com.co.jp/

研究に打ち込んだ大学生後半

大学には機械学科で修士課程を含めて6年いました。
最初の3年位は大学生らしくのんびり過ごしていましたね。
4年生からは研究室で修士論文を書いていまして、
寝袋を持って泊まり込みをしたりと、
1ヶ月に3日しか帰れない時もありましたね。

研究は流体力学でした。打ち込むっていうほどではなかったです。
誰でも会社に入ったら仕事を頑張ります。
それと似たようなことを大学の後半でやっていたというところです。

自由な環境を求めて

大学を卒業し大手電機メーカーに入社しました。
そこでは航空宇宙や防衛関連の仕事をしていました。
電機会社っていうのはいろいろなものを作っているところで、
事業領域が幅広く上位職が新人の仕事を良い意味でも悪い意味でも
カバーし切れないことがあります。
だから新人は自由気ままにできる環境でした。
つまり、新製品を開発するときに、自分で開発方針を決めて、
自分で設計するということができてしまうわけです。
チャンスの多い会社というか、自由にやろうと思えば
できちゃう環境ではありました。

ただ13年も経っていくと、自由気ままな環境も変わってくるんです。
それに、大きい会社というのは新しいチャンスが来た時に
本人に打診がこないというのがありました。
社外にこだわっていたわけではないんですが、たまたま生命保険会社の方から
営業をやりませんかというお誘いを受けたんですよ。
営業といってもフランチャイズに似ていて、看板と商品は提供するから
あとはルールに反しない範囲で自由にやってください、
報酬は完全な売り上げ比例というようなお話だったのでほぼ自営業でしたね。

一生のうちに一度は自営業をやってみたい気持ちはありましたし、
電機会社だと営業するのは技術屋が多かったり、技術系の人間が営業部門に
転機になることも結構あったので「何とかなるだろう」とお誘いを受けました。
実際にやってみて、個人プレーの営業力で勝負する世界は
自分の得意分野ではないな、と後から思いました。

どんなに頑張っても1位にはなれないものってあると思うんですよね。
私にとってそういうものだったんだと思います。
一方で、当時(90年代半ば)注目されつつあったインターネットを
保険販売に活用できないか、あるいは当時は通信販売では保険は売れない
という考え方が大勢でしたが、その常識を打破することに
ビジネスチャンスがあるんじゃないかと考えるようになってきました。
この考え方が2年という比較的短期間で保険会社をやめて、
代理店として独立するベースになったと思います。

規制緩和を機に完全に独立

転機は1996年の規制緩和でした。
それまで保険代理店は一つの会社の保険しか取り扱ってはいけなかったんですが、
規制緩和で会社を問わずいくつ取り扱ってもいいというように変わった。
この時期に代理店を始めれば、高い商品力を維持できる、
つまり一番競争力があるものを商品にできるということに気づいたんです。
周りにいた優秀な人たちが独立していくのを見て代理店事業に関心もありましたからね。
それで1人で保険の代理店を始めたんです。
代理店のメリットはいろいろな会社の良い商品をお客様に紹介できることです。

一方でデメリットは存在価値を維持するのが難しいということです。
保険会社に直接行けばお客様は契約できてしまいますからね。
そこで私達のような代理店は、よそがあまり宣伝しない良いものを紹介し、
お客様のニーズを満たす必要があるのです。

「ベネフィットコモンズ」という社名は保険を提供する側も受け取る側も
両方幸せになりましょうというのでつけました。
共同経営者を得てからは通販の方へ力を入れてきているます。
インターネットで販売するという方式が中間コストを下げるという点で
日本社会全体の効率のアップに貢献できると思っています。
それだけはなく、お客様にとっても良いものを提供できて、
私たち自身も今売っているものに未来はあるのかどうかを常に考えながら売る。
双方にとってベネフィットがあるという状態が一番いいと思いますね。

自由で理にかなうもの

私は、自由で自然の摂理にかなったものが好きです。
何曜日に何をしなきゃいけないということを強制されるのもあまり好きじゃない。
例えば、ごみを捨てる曜日が決まっているのはおかしいんじゃないですかね。
自由競争でごみを集めていった方が社会的なコストも下げられるんじゃないかと思います。
自由にさせてほしいという欲求を満たすサービスが生き残っていくし、
そういうものが生き残る社会であってほしいとも思うんですよ。

自分を中心に、そして肯定的に

自分を中心に考えることのできる人間になってほしいですね。
自己中という意味ではなく、自分の周りに存在もの、自分の周りで起こることに対して、
その原因を常に自分の中に求めるということです。
ある有名な経営者の方が言っていましたが、
ポストが赤いのも自分のせい、という意識です。
自責といってもいいかもしれない。

あと、運が良い、ツイていると思える人はいいと思います。
要するに人生を肯定しているということは大切だと思います。
実際にツイているツイていないというのはありますが、
うまく考えることができれば常についているように思えるんじゃないかとも思います。

だからそういった広い意味で運が良いという人に来てほしいとは思いますね。
ポジティブシンキングということかもしれません。
実際、私自身も今の世界の中で、日本という国に生まれてきたということは
とてもツイていると思いますしね。

今日の続きが未来になる

基本的に、今日の延長上に明日がある、と考えていますね。
技術屋から保険の営業に変わったときも、独立したときも、共同経営になったときも、
いくつかジャンプのように見える節目があったわけですが、
やってる本人からすれば今日の延長に過ぎないんです。
今日の続きで選択した明日が、たまたま変化のときだったというだけです。

今日よりも明日がいいというものを常に探そうとしていると、
人によっては発信ではないと切り捨ててしまうようなことも
自分にとっては発信だと思えたりする。

今日を明確に捉えていると様々なことにしっかり反応できるようには
なっていると思いますね。
今は就職難のようですが、負けないように頑張ってほしいですね。