代表取締役社長 筒井 輝夫

東京アドエージェント株式会社 代表取締役社長 筒井 輝夫

代表取締役社長 筒井 輝夫

東京アドエージェント株式会社
設立 2005年6月24日
事業内容
  • インターネット広告代理事業
  • インターネットメディア事業
  • インターネットコンサルティング事業
会社HP http://www.tokyoadagent.jp/

理想の会社を目指して

幼い頃から経営に興味を持っていた、という訳ではありません。父親は個人事業主ではありましたが、特別に憧れを抱いていた訳ではありませんでしたね。

前職は検索サービス運営会社で、広告代理店対応を統括する仕事をしていました。
10人ちょっとのベンチャー気質溢れる会社からスタートし、M&Aを経て50人体制に。

規模が大きくなると、組織の風土に変化が訪れました。私が個人的にその会社の一番の魅力だと感じていた、ベンチャースピリットの気質は薄れてしまい、自分たちが会社を作るという感じではなくなりました。新たに入社する人も、入社してくる段階でマインドがまず違うんですね。良い意味でも、悪い意味でも、出来上がっているところをもっと良くしていきたいという人たちが集まってくるようになりました。
ただ私はもっと挑戦してみたかったんです。もっと上を目指したかった。だから自分の生涯を掛けて働ける会社を探していたんですね。でも、やりたい会社が見つかりませんでした。だから自分で会社を興してみようと決意したんです。

おぼろげながら理想とする会社の形はありました。ですが経営しながら具体的に見えてきた部分の方が多いですね。自分の立ち位置が見えてやるべきことが明確になりましたから。会社として取り組むようになったことが2点あります。

一つは未来ある子ども達のためにユニセフへ毎月募金をすること。
これは起業2年目から行っています。弊社で扱っている金額が大きくなるにつれ、この中のほんの数パーセントでも募金すれば社会に役立てられると考えるようになったんですね。
個人なら毎月一定額を継続して募金するというのはなかなか難しいですよね。ですから売上の一部=給料の一部を募金することにしています。社員にも同意してもらい、会社全体で取り組んでいます。

二つ目は顧客満足度。
売ったら売りっぱなしというのは考えを徹底的になくしています。ご契約頂いたお客さまにはその後のサポートも含めてをきちんとしたいですから。
リスティング広告自体がまだ歴史が浅く、成長途中の業界なのでリスティング広告を初めて行うお客さまは沢山いらっしゃいます。当たり前のことを普通にやっていれば契約は取れますし、売上も上がります。新規契約を取れればそれでよいから、サポートはさほど力を入れなくても大丈夫。それがこの業界の常識でもあったんですね。ですが私はもっとサポートを充実させたかったんです。お客さまに満足して頂けるようなサービスを提供していこうと日々努めています。
結果として契約更新率97パーセントを達成しています。

大切なのはお客さまのために何ができるか

弊社の経営理念の中に「”真”のお客さまの笑顔に出会おう」という項目があります。その理念を実行するためには何をすればよいのか、どうすればお客さまに喜んで頂けるのか考えて行動することが必要です。

社内では、トップダウンとボトムアップのバランスを大切にしています。
スピードが命の業界ですので、私は現場を知っている人間の意見を吸い上げる事が多いですね。そのためにも社内外問わずコミュニケーションを取りやすい環境を作ることは、とても重要であると考えています。

そこで最近、社内で「つぶやき日報」というものを始めました。全員で共有できるTwitterの社内版ですね。
通常の報告書だと作る方も見る方も時間がかかってしまい形式的な報告書となりなる可能性がその時間が無駄になってしまいます。
だから90〜120字で1日1回ピンポイントで一日の報告し、かつその中で自分の意見を必ず入れるというルールです。

先日も社員のつぶやき日報で紙の無駄使いの意見が上がりましたので、ipadを活用していくことに決まりました。
つぶやき日報によりお客さまの意見を取り入れやすくもなりますし、社員一人ひとりが考えて行動するということにつながっていますね。

まだ完成されている人間、会社ではありませんから、低姿勢と許容する心を忘れないように努めています。社長が一番偉いわけではありません。お客さまが一番です。お給料は社長ではなくお客さまから頂いているということを忘れないようにといつも社員に伝えています。

これからも進化し続けていく会社でありたい

現在、日本の広告費を見ますと新聞・雑誌・テレビ・ラジオの4大マスメディアの広告費は経済低迷もあり、減少の一途を辿っています。しかし、その中でもインターネット広告は成長し続けています。特にリスティング広告は業界を牽引している存在ですが、急拡大を狙わずに着実にお客さまに満足して頂けるサービスを提供し続けることが重要だと考えています。

本質を言えば、人間は検索する生き物なんです。図書館で本を使って調べていたものがネットで検索するようになったように、ツールが変わるだけで、行動自体は何年経っても変わらない。

iphoneやipad、3Dテレビが出たように、検索を行う形式はこれからもどんどん変わっていくでしょう。ですがそれはインターフェースが増えるだけであって、未来永劫、人が検索を止めるわけではない。ここにリスティング広告の可能性を感じています。だから弊社も進化し続けていきたいと思っています。3歩進んで2歩下がるというように着実に前に進んでいきたいですね。

こんな人と働きたい

“気働き”が出来る人、ですね。

目には見えない気働きをすることによって、コミュニケーションが円滑になります。
また、気持ちで動くことが出来れば仕事にも繋がりますし、プラスアルファーでこの人のために頑張ろうという気持ちも芽生えますから。

会社自体をファミリーのように感じているので、濃度を濃いままで保ちたいんです。
仕事を理解するのに3カ月、一人前になるのに1年かかると考えています。色々な先輩社員から学べる機会が多いと思います。環境をより良くするためにギブアンドテイクは必要ですから、気働きが出来るということは重要ですね。

一生懸命やることが大切

「努力は裏切らない」が座右の銘です。

ネットでキーワードを検索する際に、ひらがな、カタカナ、打ち間違いなど沢山のパターンが考えられます。

ですから、リスティング広告というものはそのキーワードを作れば作るほど分だけ効果が上がるんですね。ですが、製作は全て手打ちで行います。根気がいる作業ですが、その努力は全て結果に繋がっています。

諦めず一生懸命やっていけば絶対に成功するので「努力は裏切らない」と思っています。

学生へのメッセージ

44パーセントの学生が就職出来ていないという事実をまずは良く考えて欲しいと思います。

学生の本業は勉学です。最近勉学をおろそかにしている学生が多いように感じます。
履歴書に書かれていることは大切なことですから、本業をまずは全うするべきです。
良い成績を出すには努力が必要です。その努力が出来る人は社会人になっても成長できる可能性を持っていると感じますね。