代表取締役 中村 正利 

ドリーマーズ株式会社 代表取締役 中村 正利 

代表取締役 中村 正利 

ドリーマーズ株式会社
設立 平成15年2月21日
事業内容
  • 飲食店の経営
  • 串屋横丁FCチェーン支援本部の運営
  • 辛獅子屋FCチェーン支援本部の運営
  • 食品の加工販売
会社HP http://dreamersgroup.jp/

起業経緯

私は高校卒業後、ペンションの経営を目指し、大阪の辻調理師学校に入学しました。
ある雑誌の記事にペンション経営者の紹介が載っており、
まわりが大学に進学する中、「こんな生き方もあるのか」と触発されたのがキッカケでした。
そうなれば、まずは料理ができるようにらなければ話にならない!!そう思ったのです。
そして調理師学校を卒業後、東京に戻り、イタリアンレストランの名店で働くことになったのですが・・・。
鍋が飛び交うような厳しい職場で、だったのです。
特に厳しい状況は気になりませんでしたが、私はここにいていいのか、と悩みましたね。

コックの修行に疑問を感じていた頃、一冊の本に出会いました。
「ドトールニューマーケット創造の原点」という、ドトールコーヒーの創業者鳥羽博道氏の本です。
私はすぐにドトールコーヒーに履歴書を送りました。
そして幸いなことに、ドトールコーヒーで勤務した4年間、憧れの鳥羽氏と直接仕事をすることができたのです。
私が配属された部では、商品開発を行っていたのですが、
最後に鳥羽氏が必ずテイストし、ゴーサインを出していました。
その姿を見て、一杯のコーヒーに対しての情熱、こだわりを直に学び、
起業への想いがどんどん強くなっていきました。
「鳥羽氏のように生きよう」そう心に決め資金集めと人脈作りのために不動産業界へ。
年収が1500万円を超えた頃にインターネットと出会いました。
私は大きな可能性を感じ、1996年に第一の起業を果たしたのです。
しかし、ネットバブルがはじけ4000万円もの借金を抱えました。
そして私はまた飲食業界に戻ることに。

委託経営システムという、フランチャイズに近い方法で1店舗飲食店を任せてもらい、
そこで平均月商の4倍近くの売り上げを出しました。
2年の契約期間が終了し、ついに独立店舗を出店。
その後、株式会社八百八町の代表取締役社長石井誠二氏の指導を受け、
徐々に事業を伸ばしていき、現在、13店舗まで拡大していきました。
4000万円の借金を背負っても、人はやり直すことができる。
それを肌で感じてきました。

私が考える、格好いい仕事とは。

格好いい仕事は、
いいスーツを着て営業に行って、売上が高くて給料もよくて、いい車を持っていることではありません。
本当に格好いい仕事とは、自分の存在価値を見出し、プライドを持って仕事をすることだと思っています。

私は、食文化を守った仕組みを作っていくことを重視しています。
老舗の焼鳥屋が出す味と同じ物、もしくはそれ以上の物を安く、早く提供すること、
さらに店の雰囲気もスタッフの対応もよく、居心地のいい店にするための仕組みが必要です。
そのためにわが社では、仕入れ、生産、配送の全てを自社で行える仕組みを作っています。

私は、儲けようとか店舗数を増やそう、などと思っていません。
やっていることに誇りを持てるような仕事がしたい。
仕事観や使命感には誇りを持っていたい。
それが、格好いい仕事だと思っています。
誇りを持つには、自分の立ち位置を分かっていないとできません。
従業員にもいつもそう話しています。
「ドリーマーズに就職する」のではなく、
「ドリーマーズを作るんだ」と思っているくらいでいて欲しいです。

私は意地や誇りにプライドを持っています。
何も使い物にならない男で終わりたくない。私の情熱はそこから生まれています。
それは誰もが潜在的に持っている意識ではないでしょうか。
格好いい仕事とは、本物であること。
本物とは、世の中の原理原則に照らし合わせて、間違いのないこと。
それを理解していい仕事をしていることは格好いい。
それをゼロから作ることは、もっと格好いいと思っています。

今の日本社会の中で、自分の役割を知る。

そんな中、私たちができることは、「お父さん」のような企業を支えることです。
日々、研究開発に勤しみ、良い製品を作り、営業に出向いて利益を上げてくる「お父さん」が
ほっとできる場所を作ることです。

自分たちが住んでいる日本はどんな国で、
あらゆる業界・会社がこの国の中でどういう役割を果たしているのか、
自分はその中でどんな役割を担っていくのか。
それを考えて働くことは、とても大切なことです。
私は常に、アルバイトの学生さんたちが、こういう感覚を持って毎日仕事をしてくれて、
社会人になるための準備をしてくれることを願っています。

ベンチャーでは、社長の方針が会社の方針。
だからこそ、私がメッセージを発信し続けることが大切だと思っています。
そうしなければ、メッセージに賛同して集まってくる従業員がいなくなってしまいます。
それは学生のアルバイトでも同じことです。
今、この瞬間の時間や待遇を切り取って働くのではありません。
これから何十年も働いていく中で、自分がどういう役割を持って仕事をしていくのか、
それを考えていってほしいと思っています。

世の中の仕組みは簡単です。
自分の使命を全うできる業界を選んで、
自分の存在価値を世に問うていけるような仕事をしていってほしいと思います。

私は今は居酒屋ですが、昔は不動産やITなどにも携わっていました。
業界は何でもいい。大切なのは、全体を分かった上で、
自分の役割分担をきっちりと見失わないことです。

>共に育つ=共育(きょういく)の思い。
会社物でも何でもありません。
会社とは、永続的に価値を生み続ける仕組みなのです。
今の社会を維持するためには、価値を永続的に生まなければ利益を得られません。
メーカーは価値を生み続けるために、研究開発に取り組んでいます。
研究開発には、研究費や設備投資が重要です。

わが社のような居酒屋の価値は、感動、元気、やすらぎを生み続けることです。
これをもっと高いレベルのものを生むために、「共育(きょういく)」が重要です。

高い価値を生み続ける。
お客様に、「いい店だね、美味しいね、また来るよ」と言ってもらえること。
そのための「共育」を全員で行っています。もちろん私も勉強中です。
わが社ではこれを「共に育つ=共育」と呼んでいます。
具体的には、礼儀、身だしなみ、マナー、人間関係、優しさや思いやり。
全てが必要です。
そういう共育をすることは、会社の業績にもつながり、
また働く従業員にとっても自分のためになるのです。

人や組織の強みを引き出す、デザイン会社に

わが社はデザイン会社です。
デザインが好きな人ばかり集まっていて、
わが社が何に情熱を傾けるべきなのか、また傾けたいのか、
わが社には何ができるのか、それを常に考えながら仕事をしています。
私自身はデザインは、コミュニケーションの手法のひとつでしかないと思っていて、
私たちの役割は、誰かが何かを伝えたい時に、
そのコミュニケーションをより効果的にスムーズにすることだと考えています。
これは、誰かの強みを引き出し、誰かの伝えたいと思っていることを
伝えたいと思っている相手に効果的に伝えること。
もしくは、強みを引き出す過程を手伝うことです。

お母さんたちの在宅ワークを支援するママ事業では、
子育てを経験しないと分からない、お母さんたちの強みを生かして作った商品を、販売代理しています。
デザインの事業では、ブランド構築がメインです。
企業が自分でも気がついていない、会社の「らしさ」や強みを
私たちが第三者の視点に立って引き出し、
それをどういうメッセージに仕立てて誰に伝えたいのかを明確にし、
効果的に伝える手法を考える仕事だと思っています。

自社の強みを出せていない会社は多いと思います。
わが社には、業種を問わず、強みを引き出すノウハウがあります。
お客様として多いのは、不動産や、ママ・キッズ向けの商品を扱っている企業など。
この業界にかかわらず、自社の強みが何なのか、
見えにくくなってしまっている会社は多いのではないかと思います。
社長が自社の強みを理解していないこともあります。
これは企業にも個人にも共通することですが、
自分が思っているいいところと、人が思っているいいところは、違うことがあります。
それを客観的に引き出すことが、わが社の仕事です。
人や組織の強みを引き出す会社でありたいと思っています。