代表取締役 長堀 由幸

りおんネットワークス株式会社 代表取締役 長堀 由幸

代表取締役 長堀 由幸

りおんネットワークス株式会社
設立 2008年
事業内容
  • ソフトウェア開発
  • クレジットシステム構築支援
  • ネットワークプランニング
  • 業務プロセス改革支援
会社HP http://www.rion-net.com/

自分の力でどこまでやれるか、挑戦する場として、会社を立ち上げました。

学生時代は就職のことなど何も考えず、合唱団に打ち込む毎日でした。
当時は就職も厳しい時代ではなかったのですが、クレジット業界が
これから伸びるのではないかと思い、クレジット会社を選びました。
右肩上がりの経済の時流に乗って、会社の業績も上がり、
会社そのものもいい会社だったし、重要な仕事も任せてもらえて充実していて、
33年働きました。その後クレジット業界も再編を繰り返す状況になり
早期退職の募集を始めた時に、思い切って起業をしようと思い、
57歳で退職しました。

その後何をしようか考えた時、またどこかの会社に雇ってもらおうとは
思いませんでしたし、まだまだいろんなことに挑戦したい気持ちもあり、
失敗するかもしれないと思いましたが、システム開発の会社を立ち上げました。

2008年4月に設立し、その9月にリーマンショックがあり、当初は大変でした。
その中でも少しずつ人を雇い、なんとか頑張った甲斐もあり
社員も5名にまだまだ厳しい状況ですが、順調に推移しています。
ただ世の中の経済状況の悪化とともに、この業界もデフレ状況になりつつありますが、
その中でなんとか踏ん張って業績を伸ばしていこうと思っています。
前職ではシステム開発を発注する側だったのが、
起業してからは、システム開発を受ける側になりました。
そこで重要なのは、以前のプライドを捨て、
ゼロから積み上げていく気持ちが重要ではないかと思っています。

新しい事業への想い

1年ほど前から、新しい事業を立ち上げようと思っていました。
美味しくて、低農薬で安心して食べてもらえる
野菜や果物を提供したいと思っていました。
美味しければまた買ってもらえるし、私たちの夢を実現する第一歩にもなります。
利益が出れば事業を展開していくこともでき、
私のような年代の人から若い人まで、雇用促進にもなります。
また、この事業を通じて、若者が農業に興味を持ち、
農業の若返りにつながれば、と思っています。
私の小さな力でどこまでできるか分かりませんが、
これが社会に対する貢献、恩返しになるのではないかと思っています。

他の業界でもそうですが、今、日本に諸外国の波が押し寄せています。
しかし、日本人の物づくりの丁寧さ及び味覚の繊細さは、
海外の人には真似のできない特性ではないでしょうか?
日本人がきちんと作った物を提供すれば、
海外の安い商品が入ってきても勝てるのではないでしょうか。

綺麗なオフィスに入ってネクタイを締め、格好よく仕事をする人生も
いいとは思いますが、若い人たちにはもっと、作る喜びや、
毎日の達成感を味わってほしいと思います。

座右の銘

「何も咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ。やがて大きな花が咲く」
これは、マラソンの高橋尚子選手が、高校の先生から言われた言葉です。
私は起業する時に、一朝一夕で売上が上がるなどと思っていませんでした。
大変だろうけど、やるべきことをきちんと積み上げていけば、大丈夫、と勇気づけられました。
3年経った今でも、この言葉を噛みしめながら、業務に励んでいます。

学生へのメッセージ

学生時代の成績や就職活動での試験の点数などは、
1点違いでどうこうなるものでもありません。
会社はコミュニケーションが大切です。
どんなに点数の高い人でも、コミュニケーションの取れない人よりは、
少しくらい点数が低くても、きちんとコミュニケーションが取れて、
話していて楽しい人の方が採用されると思います。
会社は社員として長いスパンで学生をみて判断しますが、学生の側からは、
なんとか内定を取ろうと、型にはまったマニュアル通りの受け答えをしていることが、
アンマッチを生んでいるのではないでしょうか?
型にはまらなくてもいいから、自分を思い切り出せばいいのに、と思います。
もっと積極性を持って、自分を売り込む手法を見つけないと、
他の学生に勝てずに埋もれてしまうのではないでしょうか。