代表取締役社長 本田 和明

株式会社IDY 代表取締役社長 本田 和明

代表取締役社長 本田 和明

株式会社IDY
設立 2007年
事業内容
  • MNO/MVNO/MVNE向けスマートフォン事業
  • モバイルルータ、オフィスゲートウェイ、ホームセントレックス事業
  • モバイルドライバライセンス事業
会社HP http://www.idy-design.com/

サラリーマンの経験から芽生えたベンチャー魂

金沢工業大学を卒業した後、ユニデン株式会社という
東証一部上場の通信機器・デジタル家電メーカーに就職しました。
入社を決めた一番の理由は、会社の雰囲気ですね。
今でも覚えているのですが、入社試験の面接官が、
仕事に対する闘争心ややる気を沸かせるような熱い方で、
その後、提出した志望動機の論文に、
「映画『ロッキー』を観た後に沸き起こったような高揚感を
会社の雰囲気から感じた」と書いたくらいです(笑)

会社では長期に渡る単独での海外出張など、さまざまなチャンスが与えられ、
技術面に限らず、さまざまな経験を得ることができました。
その一方、月日が経つにつれ、レールの敷かれた組織で動くサラリーマンでは、
自発的に仕事を創りだすことが難しいことに気付きました。
次第に“仕事は与えられるものではなく、自分で創るものだ――”
こんな考えが自分の中に芽生え、ベンチャー企業への転職を決意しました。

最初の転職は、役員含めたった4人しか社員がいない小さな会社でした。
やはり、上場企業とベンチャー企業とでは、何もかも違っていましたね。
例えば、前の会社では当たり前のように毎月きちんともらえた給料も、
ここでは自ら稼ぎ出さなければならない。
思案した末、前職についていたときに誘われた別の企業にコンタクトを取り、
「自分を評価していただけているのなら、今後はお客様として
一緒に仕事をさせてほしい」と、仕事を持って行きました。
これが自分で取った初めての仕事であり、現在のビジネスの礎になっています。
その後、このビジネスで開発した製品の海外での販売実績や経験を買われ、
2005年に富士通系のベンチャー企業に転職。
翌年、社長に就任した後、2007年に株式会社IDYを設立しました。

挑戦こそが成功の鍵! 取るべきリスクは先に取れ!

つまりは、自身が提供するサービスによって「人に喜んでもらえる」ように
ならなくてはならないのです。

したがって、「人を喜ばせたい」「喜んでもらいたい」という思いも、すべて
自分のための行動に結びつくものだと考えています。
人を喜ばせたいという思いから、新しい発想が生まれ、ビジネスチャンスにつながる。
そしてそのビジネスが成功すれば、人も喜び、「人に喜ばれる」という自身の価値も
向上する。
まさに、“win-winの関係”ができあがるということです。
当社にとってスタッフは社員ではありません(対外的には社員という言葉は使いますが)。
ビジネスパートナーとして、尊重し、そしてお互いを高め合う存在でもあるのです。

もちろん、当社はスタッフに対し、最大限のバックアップ体制を整えています。
会社勤務しか経験のない人間が、資金管理や経営のノウハウも知らず、
急に独立・起業するのは難しいというのは、言うまでもありません。
当社では、独立や経営業についてのノウハウを一緒に仕事をしていくことで
学んでもらいますし、資金管理などについて不明な点があれば、
顧問税理士を付けるなど、専門家からアドバイスを受けることもできます。
こうやってバックアップがある中で会社運営を自ら経験し、
経営とは何なのかといったことを、体感できる環境を提供しています。

もう一つ、当社の特徴は、やる気のある人であれば、その人のライフスタイルのなかで
最大限のパフォーマンスを提供してもらうというところです。
昨今、育児と仕事を両立させたいと考えている女性も少なくありません。
しかし、その就業を阻んでいるのが、時間の制約です。
お迎えの時間までには帰りたい、子供に熱が出たときは会社を休んで自宅で仕事をしたい、
こうした要求は、育児という視点からすれば至極当然のことなのですが、
視点を社会に置き換えると、「だから両立はできないんだ」などと
切り捨てられてしまうのが今の社会です。
当社は意欲がある人であれば、育児中だろうが、療養中だろうが一向にかまいません。
実際、育児をしながら、プログラム開発や海外とのやり取りで活躍している女性もいます。
パフォーマンスを最大限に発揮でき、ビジネスの波に乗れる人間であれば、
従来の雇用形態にとらわれる必要はまったくないと思っているわけです。

他社が無理だと思う事を可能にする企業集団を目指す!

今の日本の市場では、携帯電話の新商品は5万台、10万台と万単位で生産しなければ
利益が出ないとされますが、当社では500台から1000台単位で生産し、50台から販売できる
仕組みづくりに注力していきたいと考えています。

これは、当社の基本的なスタンスは“人のやらないことをやる”に基づいた今後の目標です。
これだけ通信の発達した世の中にいて、出来ないことは何もありません。
今後も新商品の開発やサービス展開を基軸に新しいマーケットを開拓していくとともに
将来的にはIT業界にとどまらず、幅広くアンテナを広げて
新たなビジネスフィールドの拡充にも努めていく予定です。

大切にしている姿勢

私の基本精神は、ギブ・ギブ(give&give)です。

ギブ&テイク(give&take)のように、何かをしたから何かをくれという、
お互いに求め合っていくというスタンスでは人に接していません。
なぜなら、ビジネスでの成功は、100個種を蒔いて10個芽が出て、1つ花が咲くようなもの。
1つ1つに何かを求めていては100も種を蒔けません。
したがって、私を必要としてくれる方がいれば、どこにでも出向きお話を伺うようにしております。
これが私の営業スタンスであり、これにより、広く、深く、かつ強い人脈が出来上がり、
大きく根を張った芽からは太くしっかりとした茎が伸びるのです。

また、私は普段から異業種の人たちと話す機会を積極的に作るよう努めていますが、
その中でもギブ・ギブの精神を基軸にして、幅広い考えや価値観に触れさせていただいています。
これが、新たなビジネスモデルを生み出すきっかけにもなるわけです。

自分を表す漢字&テーマカラー

「挑」
 “失うものは何も無い!”くらいの、常に攻めの姿勢で
新しいことにチャレンジし続ける人間でありたい。

「赤」
 燃えるような情熱を絶やさずに仕事に取り組みたい。

学生へのメッセージ 〜自分のために働く意識を持とう!〜

学生時代にはアルバイトの経験を通して働くことの意味を知ってほしいです。
できれば販売業務を経験してほしいですね。
私もスポーツショップのアルバイトを通して、モノを売る楽しさを知ると同時に、
自分が持つ知識を駆使して、どう工夫すれば売り上げに繋がるかということを
考える術を身に付けることができました。

人間、自分の能力を100%出すことはおそらく不可能でしょうが、
100%に限りなく近いた能力を発揮することはできると私は思っています。
ただ、それを実現させるためには強いモチベーションと努力が必要です。
「将来自分はこうなりたい!」という信念を持って、前に進んでください。
「“労働は人のためではなく、自分の幸せのためである」なのですから。