代表取締役 宮澤 猛

東京中央経営 株式会社 代表取締役 宮澤 猛

代表取締役 宮澤 猛

東京中央経営 株式会社
設立 2007年1月
事業内容
  • 経営支援(公的支援策サポート)
  • コンサルティング業務
会社HP http://www.tokyo-cm.co.jp/index.html
[経営革新 支援塾]
http://www.tokyo-cm.co.jp/lp-keiei/

働くとは仕事に責任を持つということ

大学を卒業後、11年間大企業で働きました。
自分が入社したころは成長株でしたが、徐々に下降気味に。
当時はもっとレベルの高い中で仕事をしたいと考え、転職を決めました。
元々小売業を担当していましたので、
その経験を生かせる小売・流通系のコンサルタント会社に転職しました。
しかし、辞めてから大企業と中小企業の違いに気付き、愕然としました。
中小は仕事に対する意識が低いと実感しました。(もちろん中には立派な中小企業もあります)
大企業なら大企業、中小企業なら中小企業のルールがあり、
大企業はそのルールがきっちりしていると思うんです。
例えば中小企業なら納期が遅れましたと直接クライアントに言ってしまえば
それが許されてしまう。
でもそれが大企業なら絶対に許されない。
或いは、風邪をひきましたといったら、大企業では健康管理がなってないと怒られるが、
中小では休んでしまう。というように、基本的な仕事の常識・厳しさの違いに驚きました。

ですが、大企業で働いていた自分だからこそ、他の人よりもきっちり仕事が出来る。
その点で評価されるようになっていきました。

転職後3ヶ月、社内事業の一環で新事業の立ち上げを任されました。
自分と同じように何かしたいと思っている同僚2人とタッグを組んで取りかかり始めました。
ですがその後、その2人は半年で辞めてしまい、自分一人に。
やるしか道はない、という状況に追い込まれました。
飛び込み、ビラ配り、泥臭い営業は随分としました。とにかく必死だった。
それを1年続けたのですが、従来の営業スタイルに限界を感じ、
セミナーで集客する方法にシフト。
そうしたら一気に受注が増え、6000万円の売上を達成しました。
私自身、新事業の売り上げ増加とともに給料もかなり貰っていましたが、
周囲の人達が一生懸命働かないことに常々疑問を抱いていました。
「働かない人生っていいの?」と。
一生懸命に働く人と一緒に仕事がしたい。
次第にそう思うようになり、辞めるきっかけを探していました。

一度きりの人生だから思い切りやりたい

そんなある日、検診で癌が発覚。
のちに癌ではないと分かったのですが、本当に自分は死ぬんじゃないかと思いました。
そこでふと立ち止まって人生について考えたんです。
死んだと思えば苦しい道を歩いていける。人生は一度きりです。
だからこれはあえて苦しくてもやり続けていこうと思えた瞬間でした。

そして退院1週間後、会社を辞める手続きをしました。
そして2007年に前職の事業を引き継ぐ形で会社をスタートさせました。

立派な社長は匂いが違う

コンサルティングする際に社長と面談します。
その時にこの人は立派な人物かどうかを見ます。
立派な人ってやはり「匂い」が違う。
「匂い」とは、例えば初対面でも不動産の仕事をしている人だなとか、
人材派遣の仕事をしている人だな、というように人って
その業種独特の「匂い」を発しているように感じるんです。

それと同様に「立派さ」という匂いがあります。
立派になると立派な人しか近づかなくなる。
じゃあ何が「立派」なのか。
それは人との繋がりを大切にしている人だと思います。
世の中お金じゃ測れないものもたくさんあります。
例えば人との付き合い。多少値段が高くても
この人だから買おうという気持ちになることもある。
一見損をしているように見えるけれどもそういう縁を大切にするって
実はとても大切なことです。
立派な社長なら会社は潰れません。

さらなるレベルアップを

「中小企業を元気にする」
そのために頑張っていこうと思います。
会社の規模を大きくしたいとは思わない。中身が詰まっていない膨張は避けたい。
それよりも社員全員のレベルをもっと高めていきたい。
私自身のレベルよりも皆のレベルを上に上げられるようにしていきたいと思います。
自分はパーフェクトではない。
だから社員とお互いにないものを補い合って、
チームとして会社もパフォーマンスを良くしていきたいと思います。
ちゃんとした結果大きくなっている、というのを求め続けていこうと思います。

学生へメッセージ

自分の経験から少なくても7年は大企業に行くべきだと思います。
3年目に新卒の頃と比べて成長が自分で実感できる。
0からのスタートから自分の成長に気付く訳です。
そこで奢りが出て吸収を辞めてしまう。
そして5年〜7年目辺りにそれを思い知るんです。もっと勉強しておけば良かったと。
そしてまた勉強して成長していく。
得ることがなくなったと思ってから3年続けるべきだと思いますね。
大企業独特のルールはきっちりとしていて、なおかつ細かいです。
でもその状況で仕事をこなせる人は
中小企業でもベンチャーでもやっていける力があると思います。