代表取締役社長 赤松 親
事業内容 |
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会社HP | http://www.deara-gabriel.jp/ |
■デザインだけじゃない。言ってみれば「なんでも屋
学生の時は父の転勤で、ブラジルのサンパウロに住んでいました。
現地のポルトガルの学校を5年で卒業して帰国。
文化服装学院の専門学校を出て、ずっと興味のあったアパレルの世界へ。
大手ブランドに入社し、デザインだけではなく、企業再生やブランディングも手掛けてきました。
「元はデザイナー」と言われます。
確かに、デザインもやっていました。
でも、仕事をする上でデザインだけしかやらない、なんてことはなかったです。
営業やマネジメント、時代に対応したものづくり、応用も大切。
川上から川下までの流れと、その運営までやらなくちゃいけない。
だから、「なんでも屋」なんです。
■「百貨店離れ」が多い今だからこそ立ち上げた、「百貨店ベース」のブランド
いろいろなブランドの仕事に携わり、いろんな経験をしてきて、
「自分の好きなものをやりたい!」という思いで現在の会社を立ち上げました。
百貨店ベースのブランドだから、
「品がよくてエレガンス、ちゃんとしたものづくりをしている」ことを大切にしています。
メインターゲットである20〜30代半ばのキャリアウーマンが百貨店を離れ、
小売や外資系店舗に流れています
そんな「百貨店苦戦」の今だからこそ、そこにビジネスチャンスを見出し、
不可能を可能にしたかったんです。
「国内百貨店を目指して、1ブランドで百億」という時代は終わりました。
これからは、海外も視野にいれていかないといけない時代になってきています。
10〜20年前の日本と同じ状況にある韓国や中国に、成長するマーケットがあると思います。
その中で、日本のブランドが認知されていけば、
外資系ブランドと同じようにアジアでの展開も可能です。
そのためには、大きくなくてもいいから、
まずは国内でしっかりしたブランディングを構築していくことが重要になってきます。
■人のためになることを喜んでやる人と、仕事をしていきたい
現在の社員は、お店のメンバーも入れて、4店舗で約20人。
販売以外では、営業やディレクターの仕事をしている人もいます。
私がひとりでやっているマーケットやものづくりの仕事は、本社ではなく店舗で行います。
今後は、半分はお店、半分は企画をする「ショップクリエイティブスタッフ」という
新しい職種を設ける予定です。
自分で作って自分で売る。
お店でお客様の生の声を聞いて、売れるものを作る。
これからは、その小さなビジネスチャンスを見逃さないこと。
ですから基本的に採用は、お店のスタッフから選びます。
ものづくりや仕事に対する姿勢はもちろん、
お客様の気持ちを考えられる、人のためになることを喜んでできる人。
そういう実績とスキルを持った人なら、アルバイトからでも社員採用を考えています。
自分たちの商品を語れて、その良さを伝えられる人と、
一緒にデザインを考えていきたいです。
■学生へのメッセージ
「本物」であること。
本気で本物じゃないと生き残っていけないから。
もちろん、それは簡単じゃないです。
給料や条件ありきで企業を選ぶ人は多いと思いますが、
結果が出せなくて給料が下がった時、自分は何ができるか、そこからどう考えるか、
どうするのかが、企業に求められる人材だと思います。
雇用条件から企業を見ることも大切ですが、
「自分の好きなこと」「自分のやりたいこと」
「自分の思うことをやりきる意思」を持っていてほしい。
「自分が何をやりたいのか」。
簡単じゃないけど、大切なことです。