取締役社長 菅原 千恵

ソフト・オン・デマンド株式会社 取締役社長 菅原 千恵

取締役社長 菅原 千恵

ソフト・オン・デマンド株式会社
設立 平成7年12月
事業内容
  • オリジナルビデオソフトの卸し
  • 他社ビデオソフトの仕入・卸し他分野メディア(VIDEO-CD
    CD-ROM、DVD、海外、CATV、CS、インターネット等)での事業展開
  • 通信販売、映画製作
会社HP http://www.sod.co.jp/corporate/

なぜAV業界に?

仙台の高校を卒業した後、親には4年間の期限付きという条件で援助してもらい、
東京へ出て夢を叶えるために、劇団員として活動を始めました。
上京して2年ほど経つと、ある程度のお金を芝居で稼げるようになり
このまま芝居で生きていけると思っていたのですが、
稼げるようになってくると天才との差を感じるようになってきたのです。
自分が24時間かけて作り上げる芝居を、短時間で自分の物にしてしまう
人との差を感じ、「才能には叶わない」この時一度負けたと感じました。
この時自分は才能で生きていく人間ではない、
「努力あるのみの人間」であると自覚します。
芝居に限界を感じ、次の道を歩む決断をしました。

その後、就職先の候補として考えたのが、探偵とAV業界。
才能やセンスでの勝てる武器を持ち合わせておらず、学歴も何もない、
自分が活躍できるチャンスをつかむためには、ライバルが少ない職業で
勝負をかけようと、女性が選ばなさそうな業種は何なのかを考えた末に
思いついたのが、探偵とAV業界でした。
しかし探偵やAV会社は簡単には見つけることはできませんでした。
探偵に関しては求人すら見つけられず、当然、AV会社はAV撮っていますとは
うたっているはずもなく、映像を扱っている会社のどれかだろう絞り、
そのため求人広告を出していた映像関係の会社にひたすら連絡し、
業務内容を聞いていったのです。
ほとんどの会社がCM製作や、TVの企画などをしているという返答だったのですが、
返答に「あ、色々です」と答えたのが弊社でした。
「ここかもしれない」という事で、ダメもとで面接を受けに行きました。
当時は渋谷の並木橋のビルに事務所を構えていました。
エレベーターで事務所のあるフロアへ上がっていくとそこには、
AVが壁一面に並んでいたのです。
まさにここだと運命の様な物を(勝手に)感じて弊社に決めました。

監督を始めたきっかけは、毎週のように行われる会議で、
私も企画書を作成するよう言われ、書いた企画が
「予算もそう掛からないだろうからやってみれば?」とすんなり通り、
当たったと言うのが監督としてのキャリアのスタートだったのです。

企画を立てた時に考えていたことは、AVを見ているのは主に男性であるから、
自分の主観で映像を作っても視点がズレるであろうという事。
そこで、何年もキャリアのある男性監督と同じ土俵で勝負しても勝てないという事、
この2点です。
という事で、当時AVの基本だったスタジオの中で女優と男優が絡むという
スタイルではなく真逆の事をしてみようと思いました。スタジオの逆は野外。
興奮してもらうポイントはSEXではなく、裸が出てこないキスで。
女優の逆は素人と単純に考え、企画に盛り込みました。
要は「男性と同じ土俵で戦わずに、逆転の発想で、男性だったら考え付かない、
めんどくさいからやらないことは何なのかを探し当てる」という言わば、
消去法ともいえる選択肢で仕事をしてきた監督時代でした。

日本初の業種で第一人者を目指す

5年程、監督として制作に関わり、監督業を引退後、ロケのスケジュールなどを決める
編成の仕事を経て、現SODクリエイトの社長に就任。さらにプロデューサーを経験し、
現在は弊社の社長を務めています。

今後AV業界は、不透明な業界から明るくポジティブな業界になっていくと予想さえるので、
弊社はその変革の第一人者を目指していきたいと思っています。
言わば日本版のプレイボーイですかね。

変革の第一人者として弊社はこれから、日本でエロの多角化を進めていきたいと考えております。
映像だけにとどまらず、関連商材の販売も行っています。AV業界では製作から
店頭販売まで行っている会社はなく、弊社はBtoCを行う会社を目指しております。
AV業界でBtoCの代表的なブランドに成長していくことが目標です。

今後、展望としまして、モデルショップになるようなお店を作ることを考えております。
映像外の商材(精力剤などのサプリ類、アダルトを楽しめるようなグッズ)を
気軽に楽しめるお店を情報の発信源として若者が集まる街に置きたいと考えています。
そして若い男性だけではなく、女性や高齢者向けのサービスを充実させることを考えております。

SODの価値観

エロを真剣に考えた時に、私はやっぱり刺激だと考えています。
弊社の商品には、刺激の要素を絶対に入れることを大切にしています。
ものづくりをする会社として当たり前にできなければならないことです。
社名を掲げる商品はすべて、お客様に刺激を提供するために
誠心誠意込めて作られなければなりません。
従来のエロに飽きてきた方々にも、もう一度ファンになってもらえるような商品を
作っていきたいと日々邁進しております。

一方で、新しいお客様に出会っていかなければ、会社は発展することができません。
その場に満足するようになってしまうからです。
ですから、今年のスローガンは「顧客創造」。
今まで、弊社と接点の無かった方々でも、性にまつわる悩みを持っている人は多いと思います。
刺激を求める気持ちは、男性でも女性でも、また年を取っても変わりません。
人間には3大欲求があり、性欲は食欲、睡眠よくともに重要なものです。
弊社は3大欲求の一つの性欲の解消方法を提案していくことが重要だと考えております。

欲しいのは、出来る方法を考えられる人。

弊社はこれから前例のない事をやろうとしています。
前例がないという事はもちろん成功例はありません。やってみなければ何もわかりません。
やりながら答え合わせをしていくことになります。
その途中、一度の失敗で諦めてしまうような人よりも。
失敗から学び、出来る方法を考えられる人、失敗すらも糧にできる人を求めています。

現在は自らの手で育てることにも力を入れています。
今年で2年目ですが、教育体制において新しい取り組みも行っています。
会社全体を見渡せる人材を育成する為に、
新卒で、入社したての社員を幹部のそばにおいています。
始めから現場に入ってしまうと目の前の仕事しか
見えなくなってしまう可能性があるからです。
初めは常識的な気遣いすら出来ない。
見ていてイライラしてしまうことも少なくありません。
ただ、そんな環境の中で、自分の存在意義を見いだそうとする結果が行動に表れます。
一年間そういった経験をしてもらった後は私の元から旅立ち、
本格的なプロジェクトに関わってもらっています。

こういった取り組みが出来るのも、弊社が中小企業であると言う意識を忘れないでいるからです。
これからもっと会社が大きくなっても、ベンチャー魂は持っていたいと心から思います。
先に述べたような会社の姿、私の代で到達するのは多分無理でしょう。
それでも、たどり着けない夢に向かって走っていきたいです。

学生へメッセージ『20代の失敗は経験値に変えられる。』

20代のうちは失敗をしたことは問題になりません。
失敗をしない人間は存在しないのです。
大切なのは、失敗をしないことではなく、
いかに失敗を自分の経験値に変えられるかだと考えております。

その為に、どうして失敗したのか、次に同じことをやる時は
どうすればいいのか自分で考え改善することが重要なのです。
そして仕事に関して、できない理由を100上げるよりも、
なぜ無理なのかを考え、出来る方法を一つでもいいから考えてみる事です。
その考え方を身につけることができればほとんどの会社で通用すると思っております。

【当社リクルートサイト】

弊社へ入社ご希望の学生さんは、下記サイトよりご確認ください。
http://www.sod.co.jp/corporate/people_job/