代表取締役社長 西村 秀之

株式会社シーリージャパン  代表取締役社長  西村 秀之

代表取締役社長 西村 秀之

株式会社シーリージャパン
設立 昭和33年3月
事業内容
  • 住宅用普通ベッド、業務用ベッドの製造販売
  • 家具輸入販売
  • 事業内容3
  • 家具、インテリア製品の製造販売
  • その他関連製品の製造販売
会社HP http://www.sealy-bed.co.jp/

すべては社長になるために

祖父が創業者であり、父も祖父も叔父も経営者という経営者一家で育ちました。
いずれは事業を継ぐ形になるのだろうと幼い頃から想定はしていましたね。
大学卒業後、経営の基本を学びたい、金融についてもっと知りたいという思いから、
銀行員という職業を選択しました。ここで交渉力や経営手腕を鍛えられました。
丸の内支店入行後、為替ディーラーを経て、シカゴ・ニューヨークに派遣され仕事をしていました。

その際に、企業のM&Aや経営企画業務などに携わっていました。
そこで社長の行動を意識しどのように動かれるかを間近で見る機会に恵まれ、
上司に教えてもらったことを学び、実践する毎日。
その頃から徐々に「経営って面白そうだ」という思いが芽生えていきましたね。
昔から漠然と「いつかは社長になる」という想いは抱いていたのですが、
将来像が明確に見えてきましたのもこの頃です。

2004年に前代である父を引き継ぐ形で(株)シーリージャパンに入社し、
2005年4月にシーリージャパングループ4社のうちの1社の社長に就任しました。
その直後4社を合併するというスキームを考えたのですが、
まずその社内の改革をするという仕事が私にとって大きな仕事となりました。

50年間整理されずに凝り固まった事柄を整理していく作業は至難の業でした。
株主構成を一変させ、資産を整理していきました。ここでコアビジネスと
ノンコアビジネスを分離し、コアビジネスのベッド事業に専念できる体制を構築しました。
それぞれのポテンシャルを高めたことが評価され、同年12月に代表取締役社長に就任しました。

今、これから

アメリカではベッド・マットレス部門でシェアNO1を誇っているのですが、
日本ではまだまだ認知度が低く、シェアでもNO3,NO4といった状態です。
ですので、日本でもシェアNO1を目指すことが目下の目標ですね。

そのためには、ブランド力もNO1でないといけないと思っています。
そこで、ショールームを充実させたり、芸能人の方をお招きしたイベントを
開催したりすることによってブランディング戦略の強化にも努めています。

また、更にシーリージャパンを良くするために、新卒・中途共に採用も強化しています。
より優秀な方にシーリージャパンで働いて頂きたい。
では、そのためにはどうしたらよいのだろうかと考えた結果、休暇を増やし、
サービス残業をゼロにして働きやすい環境を作ることにしました。
やはりオフィス環境を充実させることはとても重要ですからね。
社員教育においてもマニュアルを新たに作成し、レベルアップしつつあります。
今後も人材面においてはどんどん強化していって、よりよい会社を造っていきたいと思います。

逆境を原動力に

こんな厳しい時代だからこそ、先を読む力は必須です。
半年後、一年後の未来の動向を予測し、主観的ではなく客観的に判断を下しています。
銀行員時代に為替ディーラーをやっていたことがとても役立っていますね。
経済が滞りそうな時はいかに早く対処法を考えられるかが、社運にかかってきますからね。
「ちょっと先を見越した経営」それを目指しています。

「逆境を、好機と成す」が私の座右の銘です。こんな時代だからこそ、
改善すべき点は改善したり、効率性をアップさせたりさせるきっかけになりますよね。
これがもし、景気が良い時代ならば、そんなことはしなかったはず。
そのおかげでこの2年で随分と筋肉質な体質が出来つつあります。
逆境を原動力に変えることで、更にワンランク上にステップアップすることが出来る
チャンスになるのではないかと思います。

学ぶことで向上していく、ということ

絶えず向上心を持っている人を求めていますね。
新しいものにチャレンジできて、勉強したいという意識が高いというのも必須の条件です。
やはり、「学ぼう」という意識は全ての源で、それがないと絶対に向上しませんからね。

また、我が社では中途採用も積極的に行っています。
他業界の出身の人を取り入れることで視野をもっと広くしたいですし、
新しい発想も沢山取り入れたいですから。
多角的な視点で我が社を見て、新たな風を起こして欲しいと思っています。

学生へのメッセージ

遊びでも仕事でも勉強でも全力で取り組むようにしてください。
そこで貪欲に学ぶ姿勢を身につけることが将来にきっと繋がっていくと思います。
学ぶことで自分自身が向上していきます。

そして向上心を持ち続けること。
厳しい時代ですが、そうすれば採用側もきっと評価してくれるはずです。