代表取締役社長 宋 基東
設立 | 2008年4月 |
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事業内容 |
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会社HP | http://www.printomo.jp/ |
韓国と日本の掛け橋に
今年で韓国から日本に来て10年目ですね。思い返せばあっという間でした。
韓国では男で生まれた以上は義務付けられている兵役を
(韓国憲兵教育部隊教官として)僕は体験しました。
そこで過酷な訓練はもちろんしましたが、歴史も徹底的に学ばされました。
日本は悪い国だ、ひどい国なのだとその時は自分でも教育を受け、そうだと思い込んでいました。
大学3年生の時、
実際日本という国に対してどういう国なのか自分の目で日本を見てみたいと思い、
一人で日本に行くことにしました。プサンからフェリ−に乗り、下関から東京までの
旅ができる【青春18切符】を買って7日間の旅をしたのです。
下関に着いて、さあいざ日本を旅しようと思ったものの、来たことも無いし全く看板が読めない。
途方に暮れた私を助けてくれたのは、一人のおばあちゃんでした。
「どこに行きたいの?私が駅まで連れてってあげるよ」と言わんばかりに
私の手をぐっと握って案内してくれました。
ひらがなもカタカナも読めない、外国人である自分に対する日本人の優しさが
手のぬくもりから伝わってきました。
言葉もわからない自分が7日間日本で旅しながら
見たこと・食べた事・やったこと・感じたことは、今まで受けてきた教育に疑問を感じ、
日本という国は本当は素敵な国なんだ、と感じました。何か違うんじゃないか、、、と。
韓国に向かう帰りの船で下関港の夜景を見ながらこの日本でビジネスをしよう、
自分は韓国と日本の掛け橋になりたい。そう決意しました。
ちょうど12年前の出来事です。
夢が形になる瞬間
帰国後、早速日本に留学する手続きと準備を始め、
韓国の大学校を卒業して直ぐ日本に来ました。
原宿の日本語学校に通い始めました。もちろんひらがなからのスタ−トです。
仕送りは全くもらわないで自分の力でなんとかやると決めていたので、
就職するまでの4年間新聞配達をしました。
東京都杉並区高円寺の読売新聞社で朝2時30分に起きて朝刊を配り、
夕方3時になるとまた自転車で夕刊を配達しに行く、そんな毎日を4年間送っていました。
お風呂なしの4畳部屋での住み込み。
今同じことをやれといわれたら絶対に出来ないですけどね(笑)
その時は出来ましたね、夢ってすごいと思いますよ。
学校を卒業後、観光産業に興味があった私はHISに就職し海外航空券販売の
担当をしていました。
今から5、6年前になりますかね。韓国に住む兄から、今韓国で流行っているんだよと
一枚の名刺が送られてきました。日本で今どうなの?と。
その名刺は両面コ−ティングされていて両面フルカラ−でした。
とても綺麗なものでした。
これは東京ならどの位で売られているのか興味を持ち、
東京都内で名刺を扱っている会社・店舗などをほとんど回ったりして市場を調べました。
そしたら、日本で売られている名刺は高い上に品質が良くない、
そんなものばかり売られていました。これはヤバイ!!!と、鳥肌が立ちましたね。
すぐに韓国へ電話し、韓国だといくらで作れるのか等詳しく調査作業に入りました。
現在、日本の名刺市場は4200億円という大規模なものです。
しかし、それにも関わらず名刺のブランドがないんですね。
7000万人というビジネス人口がいて、せめて年間3回以上は発注するにも関わらず、
です。これはチャンスだと思いましたね。
安くてクオリティーの高いものを作れば絶対に売れる!
さらに、韓国のIT力を加えて受発注の効率が上がる環境を作れば絶対勝てる!
お客様に喜んで頂ける!
これならビジネスになると思い、会社を辞めさっそく起業する準備に取りかかかりました。
先ずは、韓国のホワイトハッカ−代表チームを持っていた知り合いの申
(シン−現在PRINTOMOのシステム分野を操っている者)を創業に誘い長い時間をかけて説得しました。
韓国のオフセット印刷技術と副社長申が持っているIT技術を合わせて
PRINTOMO独自のシステムも開発したのです。
そして3年前、2008年4月起業しました。
プリントモのこれから
名刺1枚の影響力はすごいと感じています。
名刺またはPRカードで様々な市場にチャレンジしていきたいと思っています。
例えば、今秋葉原にいる一般的に「オタク」と形容される方々って何人いるかご存じですか。
その人口がなんと10万人いるそうです。
メイドさんが写真入りの名刺を持つ。それをお店に来てくれたお客さんに渡す。
裏はポイントカードになっていたり、多彩です。
それを持って帰ったらワクワク感が途切れない。だからまたお店に行こうとする。
そのサイクル作りが名刺一枚で出来る。その名刺がミスタ−名刺なら高品質で安く作れる!
様々な場面で名刺一枚で、プロモーション次第で市場は大きく出来るんです。
現在7名の社員で行っています。少数先鋭で出来るのはプリントモの強みでもある
『ネットシステム』が確立しているからです。
弊社では企業で受注を受けた場合、その会社専用の管理ページを作り、管理しています。
一人から何万人規模の大手も受発注ができるようなシステムを持っています。
また個人の場合ですと、進行具合を社内の誰もが確認出来るようになっています。
業種・業態関係なくビジネスマンなら誰もが持っている名刺を地域・距離問わず対応ができるのです。
最近はニューヨークからの入稿記録をみて驚いた経験もありますね(笑)
今は東京都内中心にやっていますが、まずは地域関係なく全国47都道府県に
このサービスを広げたいと思っています。
2011年度の株式会社プリントモのテ−マは
ミスタ−名刺というオフセット名刺ブランドで【日本全国進出】です。
日本の名刺市場制覇はあと5年と目標設定しています。
世界で戦いたい。そのためには今手がけているもの、
持っているもののクオリティーを上げていきたいですね。
まだまだこれからで、成長し続けていきたいと思っています。
株式会社プリントモの社訓
1. 生きていることに感謝すること。
2. 常に謙虚であること。
3. 誰よりも大きい夢を持つこと
4. 誰にも負けない情熱を持って意味ある努力をすること。
5. 世界を視野にいれること。
6. 毎日反省すること。
座右の銘
座右の銘は「あきらめない情熱が人生を価値あるものにする」です。
日本に来た時の想いは決して忘れたくない。
環境を乗り越えて頑張れたのは夢があったからです。
人材観
弊社の面接の時に「夢はなんですか」と必ず質問します。
そして5年後、10年後の夢を聞きます。
その夢に向かって頑張る本人、会社はサポ−トします。
それで人は成長しその成長が会社の成長に繋がって共に幸せになったら何よりだと思います。
夢を持ってない仲間と一緒に仕事したくないですよね。
夢を持つこと、あきらめないこと、行動力。この三つが必要だと思います。
就活中の学生へメッセージ
何がやりたいのかをまず明確にすることですかね。
社会に貢献したいのか、お金を稼ぎたいのか等、夢をまずははっきりとさせることだと思います。
そうしたらそれに向かっていろんな準備が出来るはずです。
3年後、5年後、その会社はどうなっているのか。
自分の人生にとってその会社は繋がっているのか。人生を逆算して考えるんです。
そうやって夢に繋がっていく人生を自分で作っていって欲しいと思いますね。
僕は自分で経験して言えます。
人間はやろうと思えばできるんです。夢を抱いて挑戦して下さい!