代表取締役社長 今井 誠一

株式会社アイ・シー・エム 代表取締役社長 今井 誠一

代表取締役社長 今井 誠一

株式会社アイ・シー・エム
設立 1996年8月
事業内容
  • セールスプロモーション
  • マーケティング企画
会社HP http://www.icm-net.com/

3年間の修行のつもりで入社

小売業界に興味を持ったきっかけは、大学時代に母の仕事を手伝ったことでした。
「婦人発明家協会」で商品を作り、百貨店の催事場などで販売をしていた母の手伝いをした時に
物を売る喜びと楽しさを知り、「小売業で何かやってみたい!」と思いました。

大学卒業後、小売りの中小企業に3年間の修行のつもりで入社。
まずは、与えられた仕事を好きになることから始めました。
仕事を好きになると、目標を作り、目標を達成するとさらに高い目標へ。
こうして、任されたある売り場で売上記録を更新し、
入社2年目で新店の店長に抜擢。最年少の店長になりました。

当初から決めていた3年がたち、辞めようと思っていた時期に本店の店長を任されて、
3年連続日本一の売上を達成。
多くのことを学んでいく中で、小売業において、企画の重要性に気がついたのです。
単に物を販売していてもダメだ、そこには「仕掛けがなくては」と。
そこで店長業務と兼任しながら販売促進部を立ち上げ、
忙しい毎日でしたが、数多く企画立案をし、業界で注目を浴びることとなりました。
その販売促進や企画立案のノウハウを、
もっと全国の多くの企業に提供したいという思いで、今の会社を設立しました。
その後、多くの人の協力があり目標どおり「独立」したのです。

時間軸で目標をたてること

私には、大学時代から「3年で独立する」という、明確な目標がありました。
ですが、自分の中に時間軸での目標がなかったことに気が付きました。
それに気がついたのは25歳くらいのころでした、が、
それ以降、時間軸での目標をたてるようになりました。
30歳で部長になる、35歳で会社社長、40歳までに独立、というように。
もちろん、目標が変化することもあります。
その時に応じて修正していけばよいのです。
大切なのは、自分がぶれないこと。
もし迷ったら、その原点に立ち返ればいいんです。

社長になった今でも「学生気分」

私は今でも毎日何かを学び、成長し続けたいと思ってます。
就職した時、ノウハウや技術を先輩から盗み、
さらにお金までもらえる会社に、いつも感謝していました。
与えられた仕事をしているうちは、仕事ではなく「作業」、アルバイトと同じです。
もし何かわからないことがあったら、上司や社長にすぐに聞いていました。
2〜3年で作業を覚えたら、自分で目標をたてたり、
アイデアを出して自分の成長を確かめました。
結果会社に貢献しているのだと思っていたからです。
それが「本当の仕事」だと思います。

ですから、若い人たちには多くのことにチャレンジして、
早いうち(取り返しのつくうち)に失敗を経験してほしいと思います。
その全てが大切な経験になるのです。
たとえ失敗しても、ピンチがきても、全て推進力に変えることができれば、
それは成長できるチャンスなのです。
誰かが与えてくれたきっかけだと思うと、それも「運命」だと楽しめます。

楽しみながら仕事をしている自分を客観的にみると、
ずっと学生気分のままだなと思う時もあります。
もちろん経営は別次元の話ですが・・・。

今後の事業展開について

今後は、現在のインフラを使ったマーケティング事業を立ち上げたいと思っています。
今の時代、全くの新規事業を立ち上げることは困難だと思っています。
事業自体をコラボさせたり、人(企業)と人(企業)を結びつけたりすることで、
全くのゼロからではなく、今あるものに付加価値をつけることで新しい事業を作り上げるのです。
最初は物まねで良いと思います。
どれだけ情報量を持っているか、
どれだけアイデアが出せるか、
そういうキャパシティのある人間(企業)が必要になってきます。

目標(理念)を持って、自分が何のために仕事をしているのか、
目的意識を持っている人(企業)です。
もちろん、情熱も持っていること(自分自身や企業を語れること)。
私も含めて、そういう人たちの集団でありたいと思います。

人との出会いが、自分自身もビジネスも成長させてくれます。
そのために、壁は作らず、常にニュートラルでいることを心掛けています。
そうすることで多くの人と出会い、事業が展開できれば幸せだと思っています。

座右の銘

「環境は心の影なる法則を深く体得して、明るく、誠実に、快活に行動する」

環境は自分で作っていくものです。
作られたものではありません。そこは舞台です。
失敗しても、人のせいにしない。会社のせいにしない。すべて自分の責任です。
成功したら、周りで支えてくれた人たちに感謝することです。
すると更に多くの人たちの協力を得ることができ、また成長できます。

今の就職活動生にむけてのメッセージ

ジャンルも規模も経営理念も違う、会社はたくさんありますが、
縁があって入社した以上は、まず仕事を好きになって下さい。
最初は与えられた仕事をこなす「作業」が待っているでしょう。
この会社でよかったのか、これが自分のやりたかったことなのか、
迷うこともあると思います。

しかしまずは「作業」に3年、修行だと思ってやり遂げて下さい。
今の時代、人生目標にピッタシあった会社に入社することは困難だと思います
とかく「逃げたい」と思う人間ほど「自分にはあっていない」と自身を納得させたがります。
ですから明確な目標も決まっていないのに、安易に転職することはおすすめしません。
今がダメなら次の会社にいっても結果は同じ。
やりがいも成長も、すべては自分の気持ち次第です。
時間軸での目標を持って、情熱を忘れず、
決してあきらめずに頑張ってほしいと思います。