代表取締役社長 猪子 寿之

チームラボ株式会社 代表取締役社長 猪子 寿之

代表取締役社長 猪子 寿之

チームラボ株式会社
設立 2001年3月
事業内容
  • デジタルプロデュース及びコンセプトプロデュース
  • トータルWEBプロデュース
  • システムインテグレーション・ITコンサルティング
  • 統計・確率的手法、自然言語処理、データマイニング、テキストマイニングを用いた最先端技術の開発
  • 事業再建
  • 戦略系コンサルティング
  • 次世代テクノロジーとカルチャーの研究
  • マーケティングシステム構築
会社HP http://www.team-lab.com/index.html

デジタル中心の新しい世界で

大学を卒業し、院に入学すると同時に起業。
中学・高校、大学時代の友人、あわせて4人を誘って、ゼロからスタートしました。
チームラボという社名は、
「仲間とともに、新たな価値を生み出す場所」との思いを込めてつけました。
起業した理由は、インターネットが普及し産業がデジタル化された社会で、
社会が豊かさを維持できるよう何らかの形でコミットし、貢献したかったからかな。
デジタル化された新しい社会でも豊かでいられることの源泉は、
技術・文化にあると思うんです。
豊かでなくては社会そのものに活気がなくつまらないから、豊かさは重要。
社会は豊かであるために、外部から稼がなくてはならないし、
社会が競争力を持たなければ、豊かさは維持できません。
日本には文化もあるし、技術で再構築された文化という売れるものがあります。
今や通信産業や電子産業、コンテンツ産業も区分が意味を成さない。
面白さやおしゃれさとハイテクを融合したものを私たちは
「おもろハイテク」「おしゃれハイテク」と呼んでいるけど、
そういった技術と技術とは切っても切り離せないかっこよさ、
おもしろさの融合力が先進国の強みなんじゃないか、
そこに国の競争力の源泉があるんじゃないかと思います。

私たちはベンチャーで、まだまだ力不足だけど、色んな産業の競争力が、
デジタル中心の世界で取り戻せるようなパートナーになりたいと考えています。
自社にはECサイト、ウェブ、プロダクトとさまざまな分野があるけど、
空間もプロダクトもデジタル化していくというのが今後の希望。
そして、これからも色んな産業のパートナーになっていきたいですね。

チームでモノ作り

「こんなものを作りたい」と相談を受けて、仲間と考えて、
それをアウトプットして、社会の中で反応がありクライアントにも喜んでもらう。
それが私にとっての仕事のやりがいであり、幸せを感じる時なのです。

私たちは、色んなジャンルの専門性を持つ人たちが関わる、複雑なモノを作っている。
だから、仲間を大事にしながらチームでモノを作るのが好きな人と一緒に働きたいんです。
たとえ何かを犠牲にしても、未来を少しでもわくわくさせたい、
価値を与えるモノを作りたいという人もいいと思う。

また、CGやプログラミング、グラフィック、建築などモノ作りが好きな人と同時に必要なのが、
モノ作りをマネージメントし、チームとして良いものを作って行きたいという
コンサルティング兼マネージメントを担う人。
人には様々な性質がありますから、モノづくりに没頭する人とそれをマネージメントできる人、
両者が集まって良いチームでものづくりをしたいですね。

座右の銘

「おもしろきこともなき世をおもしろく」

高杉晋作の言葉。
面白くないと社会を非難するよりも、
自分たちで面白くした方がいいじゃないか、という意味です。

学生へメッセージ

生まれ持った才能を持つ人と、
後に「天才だね」と言われる人の間に相関関係は全くない、って言われているんです。
人によって生まれ持つ才能は様々。
幼い頃はそんな才能の差で、周囲より優れる人や劣る人が出てくるのは常でしょう。
しかし、次第に才能の差なんて関係が無くなってくるんです。
大事なのはそこに費やした時間と、何に費やしたか。つまり、量と質。
周りからフィードバックを貰ってブラッシュアップをしつつ、良い時間を費やせば成功するのです。
だから、誰に何と言われようと、好きなことに好きなように情熱を注いでいいと思うんです。
好きなこと、好きなやり方、好きな人、何でもいいと思います、精一杯取り組んでください。