代表取締役 細見 大作

細見工業株式会社 代表取締役 細見 大作

細見工業株式会社 代表取締役 細見 大作

細見工業株式会社
設立 1988年
事業内容
  • 博物館・美術館等各種展示ケースの設計・制作・施工
  • 金物製作(スチール SUS他各種金属、板金、溶接)の設計・制作・施工
会社HP http://www.hosomi-kogyo.co.jp/

基本は「金属で作る」ということ

うちの会社はビルの1階2階が工場になっていて、そこで金属加工をしています。
鉄板とか鉄のパイプを切ったり折ったり溶接したり。
そこでアパレルのお店の什器だったり、モーターショーみたいなイベントなどの
展示だったり、いろいろなものを作っています。

どうしてもガラスが多くてガラスケース製作の会社だと思われがちですが、
基本は金属で作るというもので、そこにガラスがくっついてるという感覚です。
ただ、それがどううまく収められるかまで考えるので、ガラスも含めて
いろんな知識を持っていないと、というところですね。

お客さんと一緒に考えていきたい

うちの会社はケースを買ってもらうのが本業ですが、それだけではないです。
展示をするというのはどういうことなのか、お客さんと一緒に考えて
進めていくというのが流れだと思っています。
単純に形として作りました、というのはあまりやりたくないですね。

取引先として多いのは一部上場しているような大手ディスプレイ会社や
内装会社ですが、企業資料館など直接やり取りさせてもらっているところもあって。
そこでは直に言い合えるんで
「困ったことは全部言ってきな、一緒に考えるから。」というスタンスです。
なので直接仕事に関することだけでなく、
「入り口の電気が切れました!」みたいなことも言われたりします(笑)。
お互い一緒にいろんなことを試していければ良いと思います。

経営理念は「思いやり」

僕の経営理念はひと言でいうと「思いやり」です。
要は相手のことをちゃんと考えようよっていうことなんですよね。
うちの場合の相手というのは、大手の元請けさんやその上の施設を
運営されている方、そして博物館であればそこの先生や来館される方もそうです。
さらにお客さんだけでなく、社内の仲間も考えるべき相手。
まずは相手がどんな気持ちなのかを考えて、1つずつ答えを出していきたい。

こんなかっこいいことを言っていても答えがすぐ出ないことも多いけれど、
でもそこが大切かなと思います。
そうすればいろんな工夫が生まれると思うんです。
なかなか10年20年くらいで完成するものではないけれど、
そういう土壌を作っていかなきゃいけないと思います。

仲間にすごく恵まれている

高校時代はフットボールをしていて、大学の時は高校生に指導をしていました。
そして卒業後、1番取引の多い会社さんで数年間働きました。
その後うちの会社に入ったんですが、揉め事ばかりでしたね(笑)。
もう僕の生まれる前、40年以上続いてきた会社なので、古い体質も残っていて。
先代(父)はすごく頭の良い人だったけど僕は全然良くないし経験も少ないし、
みんな僕より先輩だったし。

今は、昔からいる人たちが中心となって協力し合い、
新人も良い刺激を与えてくれている。
でも会社はそこで立ち止まっているものではないから、
次のステップへ進んでいかなければいけない。
それを僕が先だってやっていくから、そういうのを見てか、
仲間が自主的に動いてくれる。
僕はそういう仲間にすごく恵まれてると思いますね。

これから目指すビジョンとは

実際に使ってくれる人たちともっと近いところで仕事をしていきたいですね。
展示をするところからお客さんのことまで考えていこうという意識が
まだ薄い部分があるので、そこはしっかりやっていきたい。
そして展示ということに対してもっと深く考え、確立していきたいと思います。
それは僕だけでなく同時に社員の目標にもなると思います。

組織的なことでいえば、上の人間が下の人間をちゃんと守っていけるような、
形だけじゃないキッチリした構造を作っていきたい。
みんなが働きやすい環境を作ってあげたいですね。
家族や周りの人たちに、「うちの会社小さいけど、こんな会社なんだよ!」
って誇れるような環境を。

共に働きたい人は

やはり継続性を持っている人が良いですね。
みんなそれぞれ個性はあるけれど、基本は地道にコツコツ続けられることが
大切だと思います。
あとは新しいものにも前向きに考えられること、未来を見据えていけることですね。

社長のやりがいとは

社員が嬉しそうな顔をしている時が1番やりがいを感じます。
とても大変な仕事をしているにも関わらず、なんだか嬉しそうな顔や
楽しそうな顔をしているのを見ると、本当にやりがいを感じますね。

昔は自分が作ったものにやりがいを感じていたのですが、今は変わりました。
あとは社員たちが僕から言われて何かをするのと、
自分で気付いてするのでは全然意識が違うと思うので、相手に気付かせるために
どうすれば良いのかということもよく考えますね。

学生へのメッセージ

1番大切なのは自己反省だと思います。
自分を省みることができるかどうかで人生はすごく変わってくる。
僕もそれを積み重ねていくことで少しずつ変わってきています。
それを自分でできるかどうかがすごく大切だと思いますね。

うまくできていくと、周りに人がよってきてくれる部分があって、
どんどん良い方向に進んでいく。
実際今の僕がそれを非常に感じています。
自分を省みることができる大人になれるかどうかを念頭において、
就職活動もこれからの人生も送っていってほしいと思います。