代表取締役 三宅 宏通
設立 | 2007年 |
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事業内容 |
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会社HP | http://www.wit-consul.com/ |
自分で考えて動くことに飢えていた
学生時代にずっとサッカーをやっていたので、やめてからは燃え尽き状態に。
それで、サッカーに代わる目標として起業を志しました。
新卒で大手都市銀行に入行しましたが、
休日には業者を呼んで喫茶店開業の見積もりを取ったりしていました。
しかし、資金がありませんから、いずれは事業を分社化して任せてもらえるような
ベンチャー企業で働きたいと思うように。
転職先のコンサルティング会社は
飲食業専門の人材紹介会社で、その業界ではパイオニア的な存在。
私は大阪支社の立ち上げのメンバーとして採用されました。
銀行の仕事とは違い、自由と裁量が与えられ、
思いつきのまま営業に走れる、というのが楽しくてしかたなかった。
自分で考えて動く、ということに飢えていたのですね。
あまりにもアドレナリンが放出されすぎて、12時に仕事を終えて帰っても眠れない。
そのまま会社に逆戻りし、朝まで仕事をしていたこともありました。
仕事の内容も重要ではありますが、自分のやりたいことができた喜びが大きく、
毎日「疲れた!」と思うまで仕事をしていました。
大阪支社でも仕事がうまく行き、東京で「営業企画部」を立ち上げました。
人材ビジネスの話だけではなく、人材以外の情報もストックして、
全体的なコンサルティングができるように。
やがてM&Aに絞って、別会社としての設立準備に入りました。
起業したのは2007年、25歳の時。
当時も現在も、飲食に特化しつつ、今までにないサービスを展開したいと思っています。
自分には経験も知識もない。何をやっても勝るものがないですし、
私自身、飲食業で働いた経験もありません。
だからこそ全体を見通して、
必要なものを引っぱり出せるのではないかと思いますし、だからこそ面白い。
私が飲食業にこだわりを持っているのは、
どの国にも食文化というものがあり、生活により近い部分であるから、
また、提供側がエンドユーザーと非常に近いからです。
目に見えないものを売る金融業や、
作っている人がエンドユーザーと離れている製造業などは、
私にとってはわかりにくい世界(笑)。
「自由」をどこまで深掘りできるか
ベンチャー=自由のイメージですが、自由の裏には責任がある。
人生で重要なウェイトを占める仕事に対し、深い意味を込めて自由を追求する。
そして次の自由のために成果を残す。
自分で勝ち取って、考えて、責任を持って取り組んで行く、というのが私の考える自由です。
「自由」をどう捉えるかはそれぞれですが、自社は私の考える意味で自由です。
自由出勤ですし、過ごし方も自由。
例えば、この間行ったお店が良かったから営業に行こう、とか、
新しい店ができたから飲みに行こう、というもの自由裁量。
オフィスにじっとしているよりも、飲みに出かけた方がはるかに有意義な場合もある。
そういった気持ちの遊びが次の仕事に繋がったりもします。
自由裁量を持って、ヒアリング→提案していくのが自社の強みです。
今後の目標は、事業ごとに子会社化していくこと。
メンバーの数だけ事業部があるのも面白いかな、と。
安定と規模、その相乗効果が生まれたら、その数だけ会社があっていい。
そんな組織にしていきたいですね。
「人と違ったことをしたい!」
自社の社員には、経験は問いません。
大事なのは人柄ですね。
目標を持っている人、会社を好きになって、
メンバーや家族や業者さんに感謝の気持ちを持てる人、そういう人と一緒に働きたいです。
また、人と違ったことをしたい、
面白いことをやりたい、飲食が好き、という人も歓迎です。
「ウィット」に込めた思い
私たちはとにかくアイデア勝負。
経験や知識がないことが武器だから、当たり前ではないことができたり、
常識ではないことを発信できたりする。
みんなで知恵を出し合って、機転を利かせるという意味で「ウィット」です。
人材のマッチング業なので、ロゴには「ウィット」が間に入ってコーディネートすることで、
飲食業に関わる人がみんなで成長していくイメージを込めました。
学生へメッセージ
学生時代は、夢や目標を聞かれても「やりたいこと」が掴めていないし、
働くことについてもよくわからない。
思いが固まらないまま踏み出すので、面接を受かるために形式的なものになってしまう。
だったら、「やりたいこと」「私の好きなこと」「私の性格」といった自分の思いを
積極的に発信していけば良いと思います。
覚悟を持って思ったことを発信すれば、自分に対するプレッシャーにもなりますし、
出会いが必然的に生まれて来ます。
そうした出会いは、自分の働く環境や、将来性にも影響するでしょうし、
出会う人を大切にしていれば、「縁」ができます。
仕事を続けて行く上で、「縁」はとても大事な財産です。
起業したい人にはまず自分を「発信」することをおすすめします。