代表取締役 田中 正利

株式会社トラステック 代表取締役 田中 正利

代表取締役 田中 正利

株式会社トラステック
設立 2003年
事業内容
  • 業務アプリケーション開発
  • Webアプリケーション開発
  • ネットワーク構築・サーバ構築
  • ネットワークセキュリティー構築
  • システムインテグレーション
会社HP http://www.trustech.jp/index.html

話し合いの出来る会社を作りたい

もともと大企業のエンジニアとして働いていました。
何千人といる現場の中で、自分が何をしたか成果が見えにくい現場ではありましたね。
そんな中で、「いつかは自分でやりたい」となんとなく思い始め、
経営に興味を持つようになりました。

その後、経営者に近い環境で仕事がしたいと、2回転職をしましたが、
2社とも今はもうありません。
バブルがはじけた後に立ち行かなくなって潰れてしまったのです。

二つ目の会社が無くなる時に若手をつれて起業を決意しました。
ただし、起業を決意するまでの当時は、3ヶ月位はまともに眠れませんでしたね。
その人の人生、家族を背負っていけるか?
半端な気持ちではその覚悟は決められません。
人を雇う立場になると言うのは大変なことです。
今はもうそんなことはありませんが、
初めの頃は社員を1人採用するだけでも3日眠れないこともありました。

先の会社の経験を通して感じたのは、
皆で話し合い、協力しあうことがとても大切だと言うことです。
起業にあたって最後に背中を押してくれたのは、
その時の会社の良いところも悪いところも共有しあえる
「仲間としての組織」が作れないかという思いでした。
今でも、会社の中で大切にしていることは会話です。
会社について従業員と色々な会話をするのは楽しみな時間です。
10人位だと、良くも悪くも本当に仲間、20人を超えた今は仲間から企業へ
成長していかなくてはならないと感じています。

これからのIT業界?土台を固めて、次のステップへ

ITの会社が提供している商品には二つの柱があります。
一つは情報やアプリケーションを提供するサービス、
そしてもう一つは技術を提供するサービスです。
株式会社トラステックも、初めは後者から初めました。
しかし、それだけでは
企業が情報システムへの設備投資を削減した時に仕事が無くなってしまいます。
景気が下向きになった時に、一体どうしたら良いかと言うことは最初から考えていました。
つまり、自社サービスの開発に対する投資をいつ始めるかがこれまでの課題でした。
他から出資を受けているわけではないので、
自社サービスだけにすべての資本を投入するわけにも行かないのです。

ようやっとタイミングを感じる事が出来、去年から少しずつ初めています。
会社の規模がある程度大きくなり、ベースになる収益を確保して、
その一部をサービスの開発資金に転換して行けるようになりました。
今年の夏、第一回目のリリースを予定しています。

平行して、社会に対し、ベンチャー企業としてどんなアプローチが出来るかも考えています。
IT化は急激に進み、すでに定着したようにも見えますが、
自営業等の小規模店舗を見てみると、まだまだそうは言えない状況です。
そういった、大企業では補いきれない部分にサービスを提供することで、
景気の底上げに貢献していきたいと思います。

大企業に対抗しなければならない理由なんて無い。
具体的な反応やレスポンスが早いので、こちらのモチベーションにも繋がっています。

プロ意識

ベンチャー企業の一員となることは、大企業の中の一人となることとは違います。
大企業に入れば会社に守られて安定した生活をして行けるかもしれませんが、
ベンチャー企業の社員が同じレベルでは生き残れません。

サラリーマンと言っても、
お客様に技術や商品を提供してお金を受け取る以上はプロジェッショナルです。
ITエンジニアに限って言えば、知識としていらないものは何もありません。
ITの技術はもちろん、お客様の仕事内容にも精通していなければ仕事になりませんので、
単純に考えても2倍の知識が必要になります。
就業時間中に教えられたことを覚えるのは当たり前で、
仕事外でどれだけやれるかが、その人自身の将来に影響してきます。

自分で自分を育て、成長していこうとする意識を持つことが大切です。
その意識が無いと、会社がいくら後押しをしても育っていきません。
何でも教えてもらうことを当たり前にしない方が良い。
質問の仕方一つとっても、どういった感覚の人か分かるものですよ。

エンジニアとして一本立ちするのには大体5年位掛りますです。
業界的には楽だと思います。
ただ、そのまた5年後、10年後に、まだ一プログラマーでいるのか、
もっと多様な仕事を任されているのかはその人次第でしょう。

ありきたりだけど、大切なこと

座右の銘は、ありきたりですが「初心忘れるべからず」。

社長になったから、自分が偉いとは思いません。
天狗になってしまうと、その分得るものも少なくなってしまいます。

もともと最初はたった4人で始めた会社です。
沢山の方に手助けしていただいたことに対しての感謝の気持ちを忘れず、
恩返ししていけたらと思います。

学生へメッセージ、「個性を発揮していくべき!」

人それぞれ個性が色々あっていいと思います。
会社は軍隊ではありません。
物怖じしている間に、せっかくの機会を逃してしまいますよ。

我を出せ、と言うことではありません。
自分のいい面が一体どこなのかを見つけ出していくことが大切なのです。

最初は分からないかも知れません。
周りは知っていても、自分では気がついていないことは多いものです。
一見下らないことでもその根本には意外と重要な性質が潜んでいたりしますよ。

それは、例えば宴会部長であっても良いのです。
うちでは宴会の幹事はローテーションで、若手のうちは特に何度か回ってきます。
幹事をやると、それぞれの人間性個性が出て面白いですよ。
社内の人間を動かせなければ、
仕事をコントロールして、仕切っていくことは出来ませんからね。