代表取締役 丹羽健二

株式会社アイタンクジャパン 代表取締役 丹羽健二

代表取締役 丹羽健二

株式会社アイタンクジャパン
設立 2008年7月14日
事業内容
  • メディア事業
  • ソーシャルアプリ事業
  • プロモーション事業
  • ECサイト事業
会社HP http://careerbaito.com/

世界をより良い方向に動かしたい

小学生の頃から歴史本が好きでした。
織田信長やキング牧師など、多くの偉人伝を読んで
「自分もこういうことを成し遂げたい」
「世界をいい方向に大きく動かす人間になりたい」と思っていました。

歴史に名を残すとなると、やはり政治だろうということで、政治家を目指すことに。
早稲田大学に入学し、多くの政治家を輩出した弁論サークルに入りました。
そこで政治の勉強をし、将来は新聞記者になり、
ジャーナリストになってから政治家になろうと思っていたのです。

ところが、サークル活動や新聞社でのアルバイトで
様々な政治家やジャーナリスト・経営者にお会いするうちに
「自分はこのまま新聞記者になっていいのだろうか」と疑問を持つように。

経営者の方々にお話を聞くと、若い時から自分の裁量で仕事をし、
どんどん力を付けていったとのこと。
一方、新聞記者は書きたいことはなかなか書けないし、
書きたくないことを書かされることも多いとか。

それなら経営者になった方がいいだろう、
じゃあ起業家になって若いうちから第一線で社会を変えていこう! と
方向転換したのが20歳の時です。

大学生にしてベンチャー企業のトップセールスマンに

とはいっても、自分には何の実績もなく、ビジネスのことは分かりませんでした。
そこで、大学3年の時、
広告・マーケティング系のベンチャー企業にアルバイトとして入社しました。
ビジネスの現場はとても楽しかったので、3ヵ月後には正社員になり、
2年間、大学にはまったく行かず仕事に打ち込みました。
週7日、しっかり働いていました。

その会社では、年間1億円を売り上げ、トップセールスになり、
所属していた2年の間で会社の売上は1億円から7億円に、
社員は6人から30数人にまで成長しました。
ベンチャーの面白さが分かり、自信もついたので、いよいよ起業することにして、退職。

2007年、大学5年生の時に、大学の友人たちと一緒に、
大学生のための成長きっかけメディア『キャリアバイト』を立ち上げました。

アルバイトを通して成長できる環境づくり

大学に入って衝撃を受けたのは、もの凄い『デキる学生』がいる一方で、
将来のことも考えず漫然と過ごしている学生が非常に多かったことです。
そういった学生を見て、
この若くて、自由な時間を無為に過ごすことは『もったいない』と思っていました。
この大学生の環境を変えることができれば、若者の競争力が高まり、
ひいては日本の国際競争力も高まっていくのではないか。そう考えました。

そんな身近な問題意識が『キャリアバイト』立ち上げのきっかけでした。

そこで、なぜ、アルバイトか。
アルバイトは、大学生にとって、「学業」「サークル」とともに、3大活動の一つです。
平均すると月間60時間以上アルバイトをしています。
しかしながら、アルバイトを単なる「時間の切り売り」として
とらえている大学生が非常に多いんですね。

私自身は、新聞記者を目指して新聞社でアルバイトをしたり、
教育を間近に見るために塾講師をしたり、営業会社でテレアポをしたり、
ベンチャー企業で営業マンをしたりして、
アルバイトを通じて大きく成長できたという実感がありました。
ただ、既存のアルバイトの媒体は
『楽して稼げる』といった訴求の仕方をする媒体ばかり。

では、アルバイトを成長機会として捉える媒体があってもいいのではないか。
そう思ってキャリアバイトを立ち上げました。
学生が、『時間の切り売り』ではなく、
『自分の成長』や『今後のキャリアに繋がる』ものとして
アルバイトができるような環境を社会に提供したい、という想いが
キャリアバイトに込められています。

メディアに想いを込めて発信し社会を変えたい

将来の一番の目標は、「日本一のメディアメーカーになること」です。
今、インターネット上に“想い”のあるメディアはどのくらいあるでしょうか。
『キャリアバイト』は強い“想い”のあるメディアだと自負しています。
メディアに想いを込めて発信することによって、人々の生活が便利になるなど、
社会を変えていきたいのです。

私自身が、新聞や歴史本などをはじめとするメディアから大きな影響を受けてきたように、
多くの人々に、人生のよいきっかけを与えたいと思っています。
それによって、世界をいい方向に動かしたいですね。

また、今後については、女性向けの求人メディアにも力を入れていきます。
私の妻は、子どもを産み育てながら働いていますが、今の日本は残念ながら、
女性にとって子どもを産み育てながら働きやすい環境とは言いにくい現状があります。

日本の女性の労働力転換率は、他の先進諸国に比べて非常に低く、
出生率も同様に低いです。
他の先進国では出生率が高いうえに、なおかつ多くの女性が働いているというのに。

この、“少子化”と“女性の労働”の両方の状況を、メディアの側面から変えたいと思っています。
その第一弾として、
2010年5月に看護師向けの求人サイト『ナースキャリア』を立ち上げました。
看護師(准看護師含む)は日本に約100万人いますから、大きなマーケットです。

開拓精神とチームワークが不可欠

一緒に働きたいと思うのは、
明るくて、素直で、前向きで、ベンチャースピリットがある人です。

ベンチャースピリットというのは、自分の力で未来を切り開き、自分で工夫して、
できない理由よりもできる理由を探して、なんとか価値のあるものを
世の中に出して生み出していこうという、開拓精神でもあります。

また、ビジネスは個人戦ではないので、一人でできることは限られています。
大きなことをするにはチームが必要ですから、
「一緒にやろう」と共感してくれる人がいいですね。

「天下一人を以て興る」

これは、戦前の元衆議院議員/ジャーナリスト、中野正剛の言葉です。
この世界はとてつもなく大きく、何十億人の中の一人の存在はちっぽけかもしれません。
しかし、社会が変わる時は、一人の想いやちょっとした行動がムーブメントとなって
社会を動かすのだと思います。

大きな志を掲げても自分にはできない、と諦めるのではなく、
成し遂げた完成形を描くことから出発して
「自分が社会を動かしていく」という気概を持って生きていたいです。

自分の行動や想いや夢に制限を設けることなく、熱い想いを持ったら即行動!
失うものは特にないですから。