代表取締役 後藤 平

株式会社モンキープロダクション 代表取締役 後藤 平

代表取締役 後藤 平

株式会社モンキープロダクション
設立 平成9年11月15日
事業内容
  • 雑誌及び書籍の企画、編集、制作
  • ウェブサイトの企画、デザイン、制作、管理、運営
  • 広告、パンフレット等の企画、制作
会社HP http://monkey-pro.com/

やりたいことをやって、どれくらい稼げるか

学生時代から、
「30歳までに独立して、会社の代表になりたい」という目標を持っていました。

長野県の大学では理学部に在籍し、地震予知の研究をしていたのですが、
就職活動はもともとの希望だった出版社を中心に、新聞社、テレビ局などマスコミ一本に。
30社ほど受けて、最終的には出版社3社、地方のテレビ局1社から内定をもらいました。

その中で、実際に勤務した自動車雑誌を得意とする出版社は、実は初任給が一番低かった。
それでも選んだ理由は、「独立までの修行をするなら、この会社が一番だ」と思ったから。
就職した当時は設立から20年ほどの若い会社で、
1〜2年目の社員でも海外取材に行かせてもらえたり、
ひとりで大きな仕事を任されたりすることもある、という点が非常に魅力的でした。

就職や仕事ということで考えると、一番大きなポイントは、
自分のやりがいとお金とのバランスだと思います。
今もそれは変わっていませんね。
やりがいがあればお金はいらないなんてきれい事は言えない。
でも、お金のためになんでもやれるかと言えば、それも違う。
もしも他社を選んでいれば違った人生になっていたでしょうが、
自分のやりたいことだったから続けられているのだと思います。

今にして思うと、20代は修行の期間でした。
一度はサラリーマンをしていたことが、その後の自分の糧になっていますね。

「モンキープロダクション」設立へ

こどもからお年寄りまで、誰にも馴染みのある名前にしたかったことが最大の理由。
後づけで、自身が申年だから「モンキープロダクション」です。

1997年、私が29歳の時に、それまで勤めていた出版社の同僚と共に起業しました。
バブル崩壊後であまり景気は良くありませんでしたが、
30歳までには独立する、という計画を持っていたのでその通りに実行したまでのこと。

先にも述べましたが、自分のやりたい仕事=車の雑誌・ウェブを作りながら、
どれくらい稼げるかをやってみようと。
設立当初は、30代半ばで10名くらいの社員とそれを共有し、
40代で同じような規模の会社を2〜3社立ち上げる、というイメージを持っていました。
今はまだ別会社を立ち上げるまでには至っていませんが、
紙媒体とウェブのふたつを、ビジネスチームとして並行して盛り上げて行けたらと思っています。

自社の制作する紙媒体・ウェブサイトは、趣味の世界を趣味人に向けて発信しています。
そうした趣味や楽しみの世界を一緒に楽しみ、追求していきたい。
趣味だからこそ大切にしたい、そんな思いで制作しています。

また、当たり前のことを当たり前に、ということも心がけのひとつ。
例えば〆切を守る、外注先とクライアントへの対応は同等に、
わかりやすい・読みやすいページ作りなど。
そういったことにひとつひとつ真摯に取り組むことで、リピート率も上がってきます。
これは自社の強みのひとつです。

座右の銘

「諦めない」

諦めないで、いつも未来をイメージする。
自分自身を振り返ってみて、諦めなかったことはすべて実現しました。
諦めなければ何事も叶うと信じています。

こんな人と働きたい!

「絶対値の高い人」

仕事も遊びも、本気度の高い人と一緒に働きたいですね。
その人それぞれに、仕事にかける力加減や限界があると思いますが、
仕事への取り組み方や仕事にかける「絶対値」の高い人は魅力的です。

自社も現在、採用活動中。
明るくハキハキとした面接上手な人、
面接下手でうまく喋ることのできない人さまざまですが、
採用者側としてはその人の本質を見たい。
限られた時間ですが、その人の仕事に対する姿勢や情熱を見たいと思っています。

就職活動中の学生へメッセージ

厳しい就職活動のさなかだとは思いますが、
私自身の経験から、仕事は条件や待遇で選ばないようにして欲しいと思います。

「今はこの業界の景気がいいから」「これからこの業界は発展しそうだから」といった理由で
就職してしまうと、もしもその業界の景気が思わしくなくなった時に、
自分自身が頑張れなくなってしまう。
逆に言えば、自分の好きな仕事であれば、周囲に惑わされず頑張れる、ということです。

私たちの世代は、男の子はみんな車やバイクが好きでした。
今もそのまま趣味にしている人も多く、私もそのひとりです。
しかし、今の若い世代に車やバイクはあまりうけない。
それでも仕事を前向きに捉えられるのは、私がこの仕事を好きだからですね。