代表取締役社長 川内 長成

株式会社日貿出版社 代表取締役社長 川内 長成

代表取締役社長 川内 長成

株式会社日貿出版社
設立 1966年 10月12日
事業内容
  • 和文及び英文による図書出版並びに販売
会社HP http://www.nichibou.co.jp/

お客様とのご縁を大切にしてきたからこそ今がある

私の社会人としてのスタートは小さい印刷会社の営業でした。
ところがオーナーの都合で会社を解散する事になり、
得意先の一社であった書籍販売の会社に声をかけて頂き
セット書籍のセールスマンとして入社しました。

当初は固定給で新人としてはまず々の成績を上げておりましたが、
給与形態が変わり完全歩合制になってからは成績が急速に下がり、
1セットも売れない日々がつづきました。
営業交通費や生活費のために貯金のほとんどを使い、やむなく退職することにしました。
その時の経験がその後の営業マンとしての仕事を支えてくれたのです。
基本的にはプラス思考でしたので困窮する中、
この苦難は神様が自分のためにあたえてくれて
試練だからきっと乗り越えられると信じておりました。

そして、またも営業マンとして転職をしたのですが、
ある日、当社の当時の営業幹部から連絡があり、
営業部に若手の男子を補充したいので是非考えてみないかとのお誘いのお話でした。
実は当社も最初の印刷会社の得意先の一社だったのです。
役員の一人が私のことを思い出し、白羽の矢を立ててくれたのです。
自分が役に立つのかなと悩み、一度は断ったのですが
役員からも直々に是非にとのお話があり、3回目の転職を決めました。
思えば、最初の印刷会社のお客様とのご縁に始まり、
そのご縁にたすけられてきた人生だと思います。
今も人とのご縁は大切だと考えております。

仕事の原点は少しでも役に立ち、喜んで頂きたいという気持ち

入社後はとにかく人様の役に立つような仕事をしなければと考えました。
何事も念のために一歩でも先を、一つでも多く考え、
極力具体的な内容で具体的に実行するよう心掛けました。
売上に結びつかないことも一所懸命誠意を尽くし、喜んで頂けるよう努力をしました。
そして信頼関係が生まれ、また、深くなり、
営業成績に直結し、プラスになる仕事が増えました。
結果的には充実感や達成感を覚えることで自信にも繋がりました。

今後の課題と目標

当社は創業44年、私は2008年に就任、7代目になります。

創業以来、芸術書などを中心に特に日本の伝統文化を紹介し、
一人でも多くの読者に喜ばれ、資料性が高く後世に残る本作りをしたいと考えております。
それはまた、踏襲すべき経営理念でもあります。
そして、50周年、100周年へと存続させることが最重要課題です。

そのためには新たな試みも必要です。
宣伝や販売活動の一環として、
昨年初めて「東京国際ブックフェア」に単独ブースでの出展をし、手応えを感じております。
出版団体や大手の出版社の出展が多い中での試みであり、
継続する事で自信をつけ新しい企画に積極的にチャレンジをすることで、
新規事業へのヒントを探りたいとも思っております。

テーマカラーは誠意の色

好きな色は紺色です。
真面目で堅実なイメージは正に誠意の色ではないでしょうか。

また、職人的で頑固な一面も窺えるかなとも思います。
信念を貫き一つ一つ確実に仕事をこなしてゆく職人的な
営業スタイルも大事だと考えております。

もし、自分自身や仕事に対する姿勢を色で表現するならば
やはり、紺色でありたいと思っております。

自ら道を切り開こう!チャンスは自分でつくるもの

就職活動は人生におけるもっとも大事な勝負の始まりだと思います。
自分がしたいことは何か、好きな分野は何か、
チャレンジしてみたいことは何かをじっくり考えることが重要です。
そして敢えて、募集をしていない会社に自分を売り込み自分の力で
勝ち取るというくらいの気概をもって挑んでほしいですね。

今の若い人たちはハングリー精神が欠けているのではないでしょうか。
自ら道を切り開くためには、決してあきらめることなく
チャレンジし続けることが大事だと思います。

夢を実現するために〜就職活動生へのメッセージ

夢を持ってますか?
夢は何ですか?
まず夢を持つことが大事です。
その夢を目標に変えてみましょう。
なるべく具体的に、そして敢えてハードルを少しでも高くしてみましょう。
目標=理想でも良いと思います。目標に向かいチャレンジを続け、
一歩一歩理想に近づけられることで自ずと人間的にも成長し、
納得のゆく結果を出せるようになってゆくのではないでしょうか。

安定感や人気のある大企業など、表面上の判断材料で安易に選択をしていませんか?
本当に自分がしたいことや、夢を実現するためにどのような方向に進み、
何をすべきか、じっくり考えることが大事だと思います。
納得のゆく人生を勝ち取るためのレースに挑戦することも選択肢の一つです。
自分自身の人生です。じっくり考えて下さい。