代表取締役 佐久間 周治
設立 | 1974年9月7日 |
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事業内容 |
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会社HP | http://www.sangi-co.com/index.html |
自己実現を求めての起業
大学では英文学を専攻し、卒業後は高校の英語教師になりました。
その後、英語力を生かして、商社の貿易部に勤めたんです。
当時の日本は高度成長期で今の中国のような伸び盛り。
機械やプラントをどんどん輸出していました。
仕事は面白く、忙しかったですが充実はしていました。
ただ、ひたすら数字を追いかけ、利潤を最優先する、そして売った金額で決まる評価。
そこに理念も哲学もないように感じ、自分の人生を一度見つめ直すことにしました。
人は誰しも自己実現に対する本能的な欲望を持っています。
私も例外ではなく、誰かから給料を貰うのではなく、
ゼロから自分のお金でやってみようと思いました。
成功しても失敗しても学ぶことは大きい、
結果的にサラリーマンに戻ることになったとしてもきっと成長できると思えたのです。
ハイドロシキアパタイトとの出会い
商社を立ち上げて、最初はフランスワインなどを扱っていました。
当時日本で知られていたワインと言えば砂糖を足したもの。
関税も酒税も高くて、日本人には贅沢品というのが一般的な考えでした。
そこに新しい食文化を作っていくことには魅力を感じていましたが、
なかなか上手くいかず、普及活動に奔走する日々でした。
その頃扱っていた商品の一つとして、「特許」もあったのですが、
その中に重力の無い宇宙空間で弱った歯の充填剤として、
骨や歯の主成分であるハイドロキシアパタイトという成分についての
NASA(米国航空宇宙局)の特許がありました。
このアパタイトを歯みがき剤に入れれば、
歯を修復する作用を持った歯みがきができるのではないかという発想が浮かびました。
実はこのアパタイトに関しての特許は「アイデア特許」と呼ばれるもので、
アパタイトの合成が理論的には可能でも、再現や商品化に向けては
まだまだ現実的じゃないものも含まれていたんです。
本物の商品になるには多くの歯科大学の先生方の協力があってできたことです。
この「修復型歯みがき剤」のアイデアを商品化し、
最終的に自社開発したハイドロキシアパタイトが薬用成分として認可されるまでには、
実に15年もの時間を要しました。
製品を信じて全てを託した
やっと自社開発したハイドロキシアパタイトが薬効成分として認可され、
歯の再石灰化効果を正式に打ち出すことができるようになって、
2年ほど従来の通信販売を続けていました。
歯みがき剤粉に歯を修復する効果が加わった画期的な商品です。
しかし今度はそこへ、これを真似しようとする業者があらわれたのです。
苦労して開発したのはうちなのに、このままでは資金力で負けてしまう。
そこで、ありったけのお金をかき集めてあるTVCMを流しました。
それが「芸能人は歯が命」のCMです。
広告を打って商品の知名度を上げ、状況はがらっと変わりました。
今まででは考えられないスピードで業績を上げアパガードが社会に広がっていったんです。
アパガードとは
アパガードは基礎化粧品と似ています。
その効果は一日でははっきりとは分かりません。
1週間、2週間と使っていただいて、初めてその効果を実感していただくことができます。
歯の健康は癌や糖尿病の予防にまで繋がると最近言われています。
自分の歯で、食事や会話を楽しみながら豊かな生活を送っていただきたいですね。
4回は踏ん張れ!
政治家のウィンストン・チャーチルが彼の母校で行った有名なスピーチがあります。
それは
「Never never never never give up!」
(絶対に、絶対に、絶対に、絶対にあきらめるな!)
このスピーチ、実に10秒。
しかし、この言葉が苦しい時の私の支えになりました。
どんな困難な状況であっても最低4回は踏ん張ってください。
実際私は15回位踏ん張りましたよ。
1回の挑戦で成功したなんて話もありますが、そんなのは嘘。
ウィンストン・チャーチル自身も苦しい、大変な時期があったのだと思います。
それでも、彼自身の強い気持ちで国民を奮い立たせ、世界までも動かしていきました。
企業も同じです。
人の心が人を動かします。
歯の白さが人を引き立てる
私のテーマカラーは濃い青です。
会社のコーポレートカラーでもあります。
濃い青は白さを引き立てる色です。
白い歯も一緒。その人全体の印象を引き立てます。
しかもそれが健康につながればとてもいいことでしょう。
今がチャンス、人の体温を感じて
万が一就職できなくても、そのショックやストレスに負けないでください。
それも経験、人生勉強です。
ここでめげずに勉強を続けることが将来の糧になると思って欲しいです。
例えば、
英会話を習ったり、ボランティア活動に取り組んだりすることに
時間を使ってみてはいかがでしょうか。
チャンスだと思って自由な時間を有意義に使いましょう。
きっとこれからの人生を豊かにしてくれますよ。
経営者として大切にして来たことは、いろんな人と会って話すことです。
どんな人からも得るものがあります。
できるだけ多くの人と話をしてください。
今はメールでのやり取りも多いですが、その人に会って、相手の体温を感じて、
お互いに知識をぶつけあうことで、より深まり、伸びていくものだと思います。