代表取締役 共同CEO 山辺 仁美
設立 | 2006年4月1日 |
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事業内容 |
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会社HP | http://www.legrand.jp/ |
一つの場所に留まらない生き方
父親は脱サラし、自営業を営んでいましたので
ビジネスを立ち上げ経営していく姿を見て育ちましたが、
「経営者になりたい」という気持ちは特になく、アメリカの大学を卒業した後
あまり色々なことを考えず都市銀行に入行。
その後、米系の証券会社へ転職しました。
常に新しいことが起き、大きなお金を動かせる金融の世界は
非常に魅力的だったのですが、毎日数字を追いかける働き方に
疲れてしまい、長期的な視野を持って仕事をしたいと思い、
金融業界以外で働くことを考え始めました。
その頃、米国の通信会社でのマーケティングの仕事に出会い、
その時の上司と共に、検索連動型広告という新たなビジネスモデルを
生んだオーバーチュアという米国のベンチャー企業の日本進出に
参画することになりました。
大学卒業以来、一つの場所に留まらず、
新しいことを求めてきた結果、多くの人から影響を受け、
最終的にはそれが「起業したい」という気持ちに繋がったと思います。
検索連動型広告を通じて、ネットが秘める大きな可能性に気づいたオーバーチュア時代
オーバーチュアに転職した当時、オーバーチュアの米国本社は
既にアメリカで上場し、ヨーロッパでも成功を収め、その成功体験を
日本でも実現しようという大きなミッションを掲げていました。
私自身は検索連動型広告(SEM)について初めて聞いたときは、
「検索結果を広告にするなんて、ツマラナイビジネスだ」と思っていました。
この気持ちは実際に検索連動型広告に関わることで大きく変わり、
この新たなマーケティング手法が既存のビジネスを大きく変える
「パラダイムシフト」を起こすパワーがあると確信しました。
当時はインターネット広告と言えばバナー広告が中心で、
広告枠も限られ、さらにはコストも莫大であったため、
大手企業しか出稿できない状態でした。
そのような状況に於いて、1クリックわずか9円で
大手企業と同じ場所に広告を出す事ができる検索連動型広告の出現は、
これまでのビジネスの在り方を大きく変えました。
検索連動型広告を利用することにより中堅・中小企業の広告が
大企業よりも上位に表示されるようになる。
また、それにより、東京に営業に行かなければならなかった
地方の小さな会社を、東京の大企業がネットを通じて
探してくれるようになったこという感動的なドラマが沢山生まれ、
検索連動型広告を通じて成長していく中堅・中小企業の姿を目の当たりにし、
自分の仕事にも大きなやりがいを感じていました。
中堅・中小企業でもネットマーケティングを正しく理解することで
ビジネスの新たな活路を見いだすことができると確信した一方、
検索連動型広告の可能性を充分に享受できていない広告主も多いことを知り、
更なるの啓蒙活動の重要性もこの時期に感じていました。
また、この仕事を通じて、中堅・中小企業の経営者にお会いする機会に恵まれ、
リスクをとって生きている彼らの姿にも影響されたことが
その後、自らも起業し、中堅・中小企業のマーケティング活動を
お手伝いするコンサルティング会社「ルグラン」を立ち上げることに
繋がったと思います。
知ることと活用できることは別モノ
ルグランを立ち上げた当初は、検索連動型広告を試してみたものの
うまく活用できていない中堅・中小企業の経営者・ネット担当者向けに、
活用方法を教育するセミナーを中心にビジネスを展開しようと考えていました。
しかし、実際にセミナーに参加した人達からは、
「検索連動型広告への理解を深める事ができたが、
実際に学んだことを実践するための時間がない」
というフィードバックが多く寄せられました。
中堅・中小企業の経営者・ネット担当者は経営から
商品の発送にまで携わっていう場合が殆どで、
セミナーだけでなく、さらに踏み込んだお手伝い求められていると知り、
2008年からは検索連動型広告のコンサルティングから
実際の管理・運用まで行うようになりました。
実際に検索連動型広告の管理・運用を始めて、
検索連動型広告の費用を「変動費」ではなく、
「固定費」と考えてしまう広告主が多いということに気づきました。
欧米と比較し、日本は通販ビジネスの歴史が浅く、
広告と言えばこれまで大手代理店を通じて行われてきたという
背景があるため、ダイレクトマーケティングに対する知識と経験が浅く、
また、大学等でマーケティングを学ぶ機会も圧倒的に少ないことが
理由の一つではないかと考えています。
このような状況を改善するために、ルグランではコンサルティングサービスを
通じて広告主の方々にダイレクトマーケティングに関する理解を
深めていただけるよう、常に心がけています。
より多くの広告主が検索連動型広告がもたらすメリットを最大限に享受し、
新たな活路を見し、ビジネスを拡大するためのお手伝いをする、
これがルグランのミッションだと考えています。
テーマカラーは「青」
「大海原に漕ぎだす気持ちで、いつも新しい事にチャレンジしたい」
という会社設立当初の思いを忘れないように、
コーポレートカラーとロゴは「海」を意識した「青」に、
ロゴは、イルカのしっぽをイメージしたものにしています。
また、ルグランでは検索連動型広告の管理・運用を簡単にするために、
これまでいくつかのサービスをご提供していますが、
これらのサービス名やロゴも全て、「海」に関連したものにしています。
社長が大切にしていること
今、目の前で起きていることを受け入れる事。
どんなに納得がいかない、理屈の通らないことでも
「そうなんだ」と、一度、受け入れ、そこから行動を起こし、
前に進んでいくことを心がけています。
学生へのメッセージ!まずは「こいつ、使えるな」と思われることが重要。
学生時代にいろいろなことを経験することは大切ですが、
一方でその経験が実際に社会に出て役立つことは
殆どないと思ったほうがいいと思います。
まずは社会人としてより多くの経験を積んだ先輩が
何を求めているのかを考え、それを行動に移すこと。
先輩に「こいつ、使えるな」と思ってもらうように行動すること、
そこから社会人生活をスタートさせてください。
その経験が将来、皆さんの大切な資産となるはずです。
健闘をお祈りしています。