代表取締役社長 藤田 優

株式会社ハンコヤドットコム 代表取締役社長 藤田 優

代表取締役社長 藤田 優

株式会社ハンコヤドットコム
設立 2000年
事業内容
  • 印鑑のインターネット通販
会社HP http://www.hankoya.com/

【第1章】 〜オタク少年〜

両親は私が生まれた年に飲食店を開業しました。
私が20歳を迎える頃には
雑誌に取り上げられるような料理店やバーを数店舗展開していましたので、
もともと商売っ気の強い環境で育ってきたのだと思います。

とはいえ大学に入るまでの私はいわゆるコンピューターオタクで、
学校ではブラスバンドや軽音楽などの部活に所属していましたが、
家に帰るともっぱらコンピューターでゲームを作ったりして遊んでいました。

大学生になると、将来の跡継ぎ候補として父が営む飲食店を手伝うようになっていました。
昼間は大学に、夜は飲食店、さらにはバーテンダースクールにも通っていたので、
私の大学生活はとにかく多忙な毎日でした。

【第2章】 〜バブル崩壊〜

大学卒業後、そのまま父が営む飲食店で統括部長として従事し、
この飲食業界で一旗揚げるつもりでした。

時はまさにバブル絶頂期。
経営する飲食店の中でも、バーは当時では珍しいスタイルで、
お酒だけではなく、一流の板前さんが常時料理を出すといったお店でした。
そのおしゃれな雰囲気と珍しさが話題を呼び、取材も殺到。
毎日超満員で、売上も急速に伸びていきました。

ところが、ちょうど4店舗目を出店した頃バブルが崩壊し、
周りの飲食店同様、お店の経営は悪化していきます。

バブル崩壊から数年後、それまでずっと右肩上がりで事業を営んできた父親が、
家族に「家を売る」と宣言した時のことを強く覚えています。
その頃、すでに結婚をしていた私は、将来に不安を感じるようになっていました。

【第3章】 〜インターネットへの目覚め〜

そんな折、世間ではウィンドウズ95が発売され、少しずつではありましたが、
本格的にインターネットという新しい世界が、一般に広がり始めました。
もともとお店のメニューやPOPを自作していた私は、
このインターネット社会の到来に強く期待感を抱き、幼い頃のオタク魂が蘇ってきました。

その後はお店を運営しながら片隅でパソコンをいじり、ホームページを作成したりしていましたが、
当時父親の目には遊んでいるとしか思えなかったのでしょう。
毎日ひどく怒鳴られていたことを覚えています。

それでもインターネットへの私の興味は途絶えることなく、
ついにはハンコの卸し問屋を営む知人の商品をネットで販売するまでに至りました。
それがなんと次々に売れるんです!
この時の驚きと感動は忘れられません。

当時はまだ、インターネット販売のビジネスモデルは珍しく、
月間600万円を超える頃には反対していた父親も認め、
2000年、31歳にして印鑑のインターネット販売を主とする株式会社ハンコヤドットコムを設立しました。

【第4章】 〜新たな挑戦〜

それからの10年間。

とにかく仕事が面白くてしかたなく、さらなるシステム構築や次代に先駆けてSEO対策に励むなど、
常に第一戦でインターネット成長期を駆け抜けてきました。

おかげ様で会社も今では年商10億円に手が届く勢いとなり、
年間1万社以上の社印を販売するなど、順調な成長を遂げてきました。
無論、その陰には私だけでなく、一緒になって励んでくれた社員あっての成長だと思っています。

今後はハンコにこだわることなく、今まで培ってきたノウハウ、実績に加え、
多大なネットワークを活かしてさまざまな商材にチャレンジしていきたいと考えています。
そのためにも、当社と同じように小さな成功を積み重ね、
最後までやり遂げる意志ある方々とこれからも働いていきたいと思っています。