代表取締役 越智田 展也

有限会社笑売人 代表取締役 越智田 展也

代表取締役 越智田 展也

有限会社笑売人
設立 1994/8/1
事業内容
  • アミューズメントホールのドリンクサービス
  • オフィスコーヒーサービス
  • 喫茶店・飲食店コンサルティング
  • コーヒー豆卸・販売
会社HP http://www.58coffee.com/index.php

野球少年から起業へ

小学2年生の頃から、22歳まで本気でプロ野球選手を目指しておりました。
しかし、22歳の夏に野球選手としての能力に限界を感じたため引退し、
私一人でオフィスコーヒーサービス(会社にコーヒー豆をお届けする仕事)を
始めました。

元々実家がコーヒー豆の卸しの仕事をやっていたこともあり、
その様な仕事を続けながら、コーヒーを使った何か新しい事業が出来ないかと
考えるようになりました。
そこで、その当時は事業として行っている会社がほとんどなかった
「アミューズメントホールへのワゴンサービス」を始めようと思い付きました。

知らなかったからこそチャレンジできた

自らの生命保険を解約して起業資金を捻出し、知り合いに紹介していただいた
パチンコホール2店舗へのサービスからスタートしました。
今思い返すと、何も知らなかったからこそ出来たことだと思います。

ホールの営業時間全てとその前後を含め、朝9時から夜中2時まで働き、
その間にコーヒーや水をホールへ運ぶために、親の喫茶店とホールを
1日5往復以上することも日常茶飯事でした。
また、起業してから5年間はアルバイトを除き全て一人で行っていたので、
非常に苦労しました。この頃は事業として成功するために、
ただがむしゃらに頑張っていた時期ですね。

失敗からの再スタート

事業として順調に成長していましたが、25歳のときに大きな失敗をしていました。
社員との付き合いを疎かにしてしまい、私の周りから人が離れていったのです。

この失敗から、私の周りから人が離れていってしまうことが
会社から財産が離れていくことと同意語だということに気付き、
私は、人との接し方を大きく変えました。色んな本を読むようになり、
積極的にセミナーや講演会に参加するようになりました。

私が変わらなければ、会社は潰れる・・・。
あらゆる人から話を聞くようにしました。
そして初志貫徹という気持ちを貫くために58という数字を意識しました。
この「58」というのは小学生の頃、私が初めて背負った番号です。
この背番号をブランド名に使うことで、「初心」を忘れないように
胸に刻み付け、「58コーヒー」として再スタート致しました。

企業の存在意義

現在は50店舗以上のアミューズメントホールと取引があり、
250名以上のアルバイトに支えられています。
58コーヒーの役割は、単にアルバイト先として存在しているのではありません。
働く子たちにとって、学校という役割も担っていきたいという気持ちがあります。
ドライで冷たい大人が社会に増えている状況で、
誰かが本気で人材を育てる役割を担う必要があります。

58コーヒーでの研修や仕事を通して、立派な大人を育て、
更にやればできるという環境を働く子たちに提供していくことが、
私にできる第一歩だと考えております。

広がる58の精神

将来的には、ワゴンサービスだけでなく、
自社で様々な事業を展開していきたいと思います。

それが劇団であっても、病院だっていい。
58の精神を十分に取り入れて、そこで働いた人が成長できる環境を
提供できるのであれば、事業はなんだって良いと思っています。

学生へのメッセージ

周りが応援したくなる人になって欲しい。
確かに事業として成功している間は応援してくれますが、
それだけであれば、少しでも失敗したら離れていってしまいます。

もしあなたが一生懸命に何かに打ち込み、がむしゃらに頑張っているのであれば、
周りは必ず応援してくれます。

まずはあなた自身が一生懸命に打ち込める何かを見つけ、
それが見つかったら、後は周りが応援してくれるまで頑張りましょう。

そして、あなたが人を応援できる立派な大人になってほしいです。