代表取締役 井上 喜一朗

株式会社ビシクレット  代表取締役  井上 喜一朗

代表取締役 井上 喜一朗

株式会社ビシクレット
設立 1998年2月17日
事業内容
  • ◆駐輪場のトータルプロデュース事業
  • 駐輪場の企画・設計、運営・管理業務
  • サイクルラック、サイクルルーフの販売・施工
  • 駐輪場の市場調査 など
会社HP http://www.bicyclette.co.jp/

起業ストーリー 〜知人の誘いで未知の業界へ〜

私の駐輪場業界へのチャレンジは、「将来エコが流行るから・・・」とか
「この市場はこれから成長する」という確信や思いがあったわけではなく、
知人からの誘いで20年前に「なんとなく」始まりました。

今でこそ、世界的な「自転車活用ブーム」もあって
「駐輪場」という単語も定着してきましたが、
当時は「自転車置場」や「自転車駐車場」という呼び方しかない時代。
そんな時代に広告代理店勤務から未知の業界に転進した私は、
今までに味わったことのない面白みを知ることになったのです。

起業ストーリー 〜大手広告代理店では味わえなかった面白み〜

一つの面白み、それは「この業界が」というわけではなく、
社員数千人の大手広告代理店から社員数5名の会社に転進したことによるものでした。

実際に自分が売り上げた営業数字が会社の命運を握る。
そんな中、駐輪場業界の営業的なイロハなどは存在しなかったため、
ニーズがありそうなところに飛び込む毎日。
そして、設立まもない会社の看板ではなく、
業界では素人の自分を信頼して発注してくれる。
必死に相手の立場に立って考え行動することで、
この仕事の楽しみを数多く味わうことができました。

二つ目の面白みはこの駐輪場業界特有のもの。
設置者側のニーズ、利用者側のニーズがマッチするケースはほとんどありません。
また、二つとして同じ形の現場もありません。
一つひとつの案件が真剣勝負になるわけです。

私たちのクライアントは設置者側であることがほとんどですが、
ユーザーである利用者の顔を思い浮かべながらプランを練り提案する。
この仕事の難しいところでもありますが、双方の“想い”を満たすよう
知恵を絞ることが駐輪場という仕事の醍醐味です。

起業ストーリー 〜日本初のラックを開発しての起業〜

ビシクレットの設立は、起業を持ちかけてくれた株主が日本初となる
「電動2段式ラック」を開発し、その販売をもとに事業を展開しようと始まりました。

しかし、その商品は見事に売れず、一台も売れないまま、
倉庫の奥へ姿を消すという幸先の悪いスタートとなりました。
その後はメーカーという立場で駐輪場の屋根やラックの販売、施工に
力を入れましたが、なかなか思うような結果は得られませんでした。

転機 〜考え方を変えることで出来上がった「駐輪場のトータルプロデュース」というスタイル〜

しばらくはメーカーという立場で、お客さまのリクエスト通りに機器の販売や
工事を行っていましたが、ある展示会でお会いした方との取引を通じ、

「自分達がお客様のためにできること。
必要とされ、役に立ち、喜んでもらえることは何だろう?」

という視点に変わっていきました。
ただ言われた事をこなす仕事ではなく、共存共栄の理念を追求し、
プロとして期待以上の成果を生み出せるよう行動した結果、販売・工事だけでなく、
保守やオープニング、リサーチなどの事業展開に拡がっていきました。

テーマカラー 〜虹色〜

好奇心旺盛な性格なので、チャンスがあればとりあえずはトライするよう
心がけています。

例えば、ビシクレット設立のころに誘われ未経験で始めたフットサルは、
今でも週一回のペースで続けています。
他にも両手では足りないほどの多趣味人間です。
そういう意味でテーマカラーは多様な「虹色」ですね。

いろんなことにチャレンジし、経験、体験することはとても大切なことだと思います。
ネット社会の発達で、机にいながらたくさんの情報を得ることができるように
なりましたが、「皮膚感覚」は実体験でしか得られません。
また、話しは変わりますが、私は「無理」「難しい」という言葉がキライです。

可能性を信じてチャレンジすることが肝心です。
結果失敗しても全然OKであって、はなから「できない」と決めつけ
やらないことが勿体無い。
そこにすごいチャンスが転がっているかもしれないのに。
ただし、自分の信念や理念にそぐわないものは最初からNGですが。

学生へのメッセージ 〜出会いがあって、縁があって、感謝がある〜

一言でいえば「感謝」。
人生は出会いの連続です。その出会いの中に縁が生まれ、
縁を大切にすることで「感謝」の心につながります。
人は一人では生きていけません。
多くの人に支えられ助けられながら生きています。

お仕着せがましく感謝しろとは言いません。
自然発生的に心の底からの感謝の気持ちを「ありがとう」と言えるようになれれば、
人生は豊かになります。

当社でも2011年4月採用の会社説明会を今月から始め、
たくさんの出会いと「縁」を楽しみに活動しています。