代表取締役 近藤 尚己

株式会社トップス  代表取締役  近藤 尚己

代表取締役 近藤 尚己

株式会社トップス
設立 2002年
事業内容
  • ■コンテンツビジネスグッズのデザイン、企画、製造
会社HP http://www.tops-jp.com/

コンテンツビジネス業界

トップスはコンテンツビジネスグッズと呼ばれる商品を扱っています。
コンテンツビジネスグッズとはアニメやゲーム、コミック等を題材に作るグッズで、
トップスはその商品の製造だけではなく、企画から提案している。

40歳で起業しようと決めていた

起業する前は一部上場企業で商品の企画部門を担当していました。
30代までは社内でキャリアを積み上げていきましたが、働いていて、
段々と仕事上で自分のやりたいことが出来なくなっていく不自由さを感じるようになりました。
そこで、コンテンツビジネス商品の企画、製造をもっと自分らしく行っていくために、
40歳で起業しようと決心しました。
このまま社内でキャリアを積み上げる道もあった中で、起業を目標にしたのは、
自分の体が自由に動くうちに始めたかったという気持ちがあったからです。
起業を目標に行動するようになって、最初に取り掛かったのは家族と上司の説得です。
家族と上司の説得に約1年掛かかってしまいました。
それだけ説得に時間が掛かっても起業したいと思ったのは、
自分のビジネスプランは必ず成功すると信じていたからです。

ものづくりへの熱意×営業方針

トップスを起業してまもなく、自分が井の中の蛙であったことを思い知らされました。
起業するまでのキャリアで私は営業活動をしたことがなく、営業について全く知識がなく経営をスタートしてしまいました。
もちろん最初はうまく受注が取れませんでした。
しかし、この営業の経験がなかったことは現在の当社の営業スタイルの確立に繋がっています。
営業という仕事を、物を作ってそれを売るだけだとは捉えず、クライアントの意向を聞き、
それに沿った企画、提案をしていく仕事だと捉えるようになりました。そのスタイルで営業を行うようになってから、
段々と受注を取れるようになり、また私の中で営業という仕事がとても楽しく感じられるようになれました。

頼まれた仕事は全部やりたい

起業後しばらくは、受注も順調に増え、家族を養っていく分にはなんとか困らなくなりました。
しかし、1人でやり切れないほどの仕事量になっても、私の性格上、どうしてもクライアントからの依頼を断りたくありませんでした。
そこで、全ての依頼に応えていくために社員を少しずつ増やしていくことに決め、
創立8年目の現在は20人の社員と共にトップスを経営しています。

社員に誇りを持って仕事をしてもらいたい

初めは全ての依頼に応えていくために社員を増やしましたが、それをきっかけに私の経営方針は大きく変わりました。
1人でやっていた頃は余り意識していなかった事ですが、コンテンツビジネスのOEM生産という仕事上、
製造された商品にトップスの会社名が載ることは基本的にありません。
しかし、そのようないわば日陰の仕事だからこそ、社員には自分の会社に誇りを持って仕事をして欲しいと強く望むようになりました。

現状維持を意識した瞬間から衰退が始まる

を漢字一文字で表すなら「進」という漢字を挙げます。
経営を継続していく中で、常に「つき進む」ために、高い目標を持って行動していきたいからです。
高い目標を持って達成されない場合もありますが、現状維持を意識してしまってはそれすらも達成できないと思っています。

就職活動をしている学生へ

私も採用面接を行っていますが、よく感じるのはその学生が「本当に会社に入りたいのか」という点です。
面接には慣れているのか、当たり前の質問には答えられますが、核心に迫った質問になると、うまく答えられていない学生が多いですね。本当にその会社に入りたいと考えているのであれば、事前にその会社を良く調べ、
面接でいかに入社したいかを熱くアピールしたほうがいい。そうでなければ伝わりません。
また、いざ仕事を始めても、最初は挫折することばかりです。大事なのは、その挫折から何を学び、次にどう生かすかです。
諦めることは簡単ですが、挫折をきっかけに仕事に対して、めげない、諦めないという気概を学んで欲しいと思います。