代表取締役社長 佐々木 康浩
設立 | 2004年 |
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事業内容 |
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会社HP | http://www.k-dct.jp/ |
学校ではなく、ビジネス社会で学ぶ
高校生の頃に家出をしてスナックで住み込みのアルバイトをしていた当時の私は、
当然そのまま水商売の世界で生きていくものだと思っていました。
そんなある日、
「一度はお金を使う側になってみないと、接客業として本当にもてなすことはできない」
とお店のマスターに言われたことをきっかけに、
一度外に出て働いてみようという意識が芽生えました。
それからというもの、お店で接客をしながら色々なお客様に相談し、
いくつか引き抜きのお話もいただきましたが、中でも常にブランドスーツで
身をまとい、何人もの部下を引き連れて歩くある社長に強い憧れを持ち、
その社長のもとで働かせてもらうことになりました。
主に不動産事業を手掛ける会社でした。
それから4年間、賃貸以外の不動産事業を隅から隅まで経験し、
学生上がりの私にとっては働きながら学ばせてもらっている、
社会人学校のような感覚でした。
ヒトに助けられてきたからこそ、ヒトを大事にしたい
自分でできると確信した私は若干22歳で独立を果たし、
起業後まもなく軌道に乗り始めたころは
まるで自分が王様にでもなったかのようなふるまいをしていました。
まもなくしてバブル崩壊が訪れ、それまでの生活とは打って変わって
多額な借金だけが残り、乞食のような生活をしいたげられました。
私がまだ26歳の頃の話です。
それから約6年間。借金返済のためだけに必死で働きました。
その間にも、私は本当に多くのヒトに助けていただきました。
私にとって、ヒトは財産そのものです。
だからこそ、自分もヒトだけは大事にしたい。
上下関係でもなく、お金の有る無しでもなく、
常に気持ちをニュートラルに付き合っていく。
苦しんでいるヒトがいれば、自分にできることは全て全力で手助けする。
今は大変な境遇だったとしても、私が手を差し伸べることによって大成し、
将来自分にとって脅威と思えるほど成長するかもしれない。
そうなった時にライバルとしてではなく、仲間として付き合っていくことが
できたならばどれだけ頼もしいことか。
それが、信頼関係というものです。
「頼み事」=「試され事」
私はよく人から何か頼まれる時、それは自分が試されている時だと思うのです。
受ける受けないも重要ですが、私はどうせ受けるのであれば
細かいことをゴチャゴチャ言わず、潔く受けるようにしています。
例えば友人から大事なデートのために車を貸してほしいと頼まれたら、
「早く返してね」とか「大事に使ってね」とか言わず、
「しっかり決めてこい!」そう言って気持ち良く貸し出します。
すると自然に私のことを良く言ってくださるヒトが増え、
いろんな紹介や仕事が向こうからやってくるのです。
ですから、何か頼みごとをされた時は、それは自分が今試されている時なのだと思い、
誠意を持って対応するよう心がけています。
これはビジネス上でも言えることで、私は特別な能力がなくても
全員が持っているビジネススキルがあると思っています。
それが、「誠意あるコミュニケーション」です。
何度も足を運び、誠意を持って接していれば何でも売れると思うのです。
「商品」ではなく、「自分」というものに価値を感じてもらえたら勝ちですから。
社員に残すもの
現在は本業の不動産事業の他に、福祉用具のレンタルや家電レンタル事業など、
定期収入が見込める事業も手掛けています。
これには理由がありまして、実は私はできるだけ早くアーリーリタイアして
大好きなゴルフ三昧のセカンドライフを目指しているのです。
前述の通り、20代、30代と借金返済や会社のために死に物狂いで働いてきました。
その当時は遊んでいる友人を見て羨ましく思うこともありましたが、
今思えばその頃仕事に没頭したことがかえってよかったと思っています。
その頃に比べると今は経済力も、豊かな人脈もあり、
中身の濃い遊びの時間を過ごすことができますからね。
そろそろ自分のために時間を使ってみたいのです。
そのためにも、今まで付いてきてくれた社員が今後も安定して
生活できるような仕組みを残す義務が私にはあります。
辛いとき、私を支えてくれたのは、毎朝元気に話しかけてくれる社員のみんなですからね。
それだけでなく、一ビジネス人として、
社会貢献にもますます力を入れていきたいと考えています。