オーナー コーヒーマイスター 鈴木 信行

みのりCafe オーナー コーヒーマイスター 鈴木 信行

オーナー コーヒーマイスター 鈴木 信行

みのりCafe
設立 2008年4月
事業内容
  • 夢を語れるカフェの運営
  • イベント運営
会社HP http://www.minori-cafe.com/index.htm

生きる意味を問い続けて

私には障害があります。

大学在学中にガンにもなりました。
入院中、同じ病室の方の死に直面したこともあります。

…私がこうして生きていられる意味って何だろう。
…自分が助かった意義って何。
…生き延びたからには、価値のあることをしよう。

生きることへの意味を問い続けながら、製薬会社での研究員という仕事を見出しました。
病気で苦しむ方の助けができれば。
13年間、この製薬会社で働き続けました。

自分でなければ、できないこと

製薬会社で働きながらも、常に問い続けていました。

自分はなぜ生きているのだろう、
なぜ働いているんだろう、と。

そして思ったことは、もっと自分でなければならないことを仕事にしたい、ということ。
製薬会社での仕事は充実していたけれど、きっと他の人でもできることなのです。
私は、私にしかできないことをやってみたい。

生きる目標を探せるような空間を創ろうと決めました。
カフェというかたちをした、生きる意味を考えられる空間。
お客様の人生観が引き出せるような、お客様の大切なことを見出すお手伝いができるような、
そして夢が持てるような、そんな空間を創ろう。

私がオーナーでなければならないカフェを開業しました。
珈琲を売りたいから、カフェを開いたわけではありません。
生きる目標を探すことのできる空間を築きたいから、その手段としてカフェを選んだのです。

私の店では、店員がお客様の名前を知っているし、お客様も店員の名前を知っています。
時間の許す限りお互いに語り合うことを重視しています。
様々な講座も開いています。珈琲について考えられるものや、
店舗開業について経験談やノウハウをお伝えできるものなど内容は様々です。
人と人とのつながりができ、話が大いに弾む空間を築いています。

珈琲への想い

私が目指しているのは生きる目標を探せる空間であって、
店のかたちはどうであっても良かったのです。
そんな中、カフェというスタイルを選んだのは珈琲に惹かれたため。

店を開こうと様々なことを調べているうちに、
世界的に見て日本の珈琲文化がまだまだ未熟であることを知りました。
日本人はおいしい珈琲や珈琲をとりまく状況を知らなすぎるのです。
珈琲豆の生産国は貧しい国が多く、女性や子どもの重労働が当たり前のようになされています。
そういった国々の珈琲は安く仕入れることができ、
生産者にはあまりお金が支払われないという現状もあります。
そんな珈琲が「おいしい」珈琲だと伝えられ好まれている場合すらあるのです。
そんな消費のされ方では、生産国で働く人たちが苦しい状況に置かれるばかり。

しかし、日本ではそのような現状が注目される機会が少なく、
珈琲の本当のおいしさを知っている人もまた少ないのです。
日本の消費者はもっと賢くならなければならないと思いました。
そして、本当に品質の良い珈琲を、適正価格で
−時には相場の10倍以上の価格で−
購入しようと決めたのです。

日本の珈琲文化への想いもまた、私の中に強くあるのです。

大切なことば

「夢」
夢を大切にし、夢に向けて今いかに動くかを常に意識していようと考えています。
「大人」とは、夢を持つだけではなく、夢に向かって今日動ける人だと思うのです。
夢に向けて今日どうするかと問う意志を大切にしようと思います。

こんな人と働きたい

「自分の人生の目標を持っている人」
私と同じ価値観でなくても、目標を持ち、常に何をしたいか考えている人がいいですね。

メッセージ

「夢をアツく語る人になろう!」
就職活動の面接などで大切なのは、自分の夢を自分の言葉で語れることだと思います。
志望動機などを聞かれた際は、自分の夢にリンクさせて話せば良いのです。
何がやりたいかを自分で考え、自分の言葉で語れるようになることを大切にしてください。