代表取締役社長 杉本 惇
設立 | 昭和43年6月6日 |
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事業内容 |
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会社HP | http://www.chukei.co.jp/ |
好きなことを仕事に!
人にはそれぞれ個性があります。その個性や持ち味を活かせる仕事、
好きな仕事で人生を送れたらどんなに素晴らしいかと思います。
私はそんな中から出版を選択しました。
と言ってもはじめはプロダクションのような仕事でしたが、
創業の仲間3人と何時か必ず書店で勝負出来るような書籍を出版したい。
新聞の一面の広告欄に乗せられるような本を出版したいと極めて
単純なことを考えていました。
出版業は小さな業界ですから今では私どもでも中堅の出版社と言われるようになりましたが、
振り返って見るとただ無我夢中でやってきた、気が付いたら今があるという感じです。
好きなことなら夢中になれるし無理も無茶もきくのでしょうね。
出版業界を志望する人
まず出版業界に興味を持ってくれている方が多いことに大変感謝しています。
志望される人の多くは過去の自分の経験から出版業界に入りたいと考えるようです。
例えば、学生時代の経験ですね。
ひとつのパターンですが新聞部、演劇部、放送部など文系で自分自身を表現する
活動をしていて、そこで表現すること、伝えることの面白さを知って、
自分自身を表現できる仕事、マスコミとか出版業界にチャレンジしたいと考えるようです。
また、これは中途応募の方の場合ですが、一度他の業界で働き、
そこで社会経験をしてからやはり出版のことが思い切れずに再就職して来る人も結構多いですね。
出版業界の魅力
出版業界の魅力の一つとしては、自分なりにインプットしたものを
本という商品にアウプットできることです。
厳しい世界ですが自分が企画したことを本のかたちで何度も商品化できる業界は
そうはありませんね。
時には自分が興味を持っていることは、他人もそう思っているに違いないという
思い込みだって必要なわけです。
また本のかたちにするまでそんなに管理されるわけでもない。
職業としては自由度が広い職業です。ただし結果は厳しく問われますけどね。(笑)
最近では活字離れがよく話題になります。
確かにインターネット、携帯の影響で時間もお金もそちらに取られている面もありますが、
本自体の価値が落ちているわけではないんです。
本はインターネットやテレビよりも正確かつ深い情報を持っています。
この魅力と奥深さ、便利さがある限り、将来ともなくてはならない存在であり
続ける業界だと思います。
また出版業界では、会社の規模と価値は他の業界のように大きな要素になってないと思います。
大手の出版社は別にして中堅以下はほぼ専門化されており、小さな出版社でも
ダイヤモンドのようにキラリと輝く版元はいくつもあります。
つまり規模の大小で語れないのが出版業ですね。
編集者の夢はベストセラーですがベストセラーを出すのはそう簡単ではありません。
出版社というと、とかく編集者にスポットが当たりがちですが、
他の製造業と同じように間接部門、流通部門、営業部門があり
これらの部門の働きや支えがあってベストセラーは誕生するのです。
学生へのメッセージ
学生の皆さん、最初にお話しましたように人は百人百様の個性があります。
自分の個性、自分らしさを活かしながら一生を賭けるに足りる天職を見つけてください。
出版業界は他の多くの産業と同様に不況の真っ只中にあります。
ここ十年マーケットは右肩下がりに下がっています。
しかし出版のコンテンツはパソコン、ケータイなどネット系の新しい媒体と、
またゲーム機などとも結びながら進化発展していきます。
したがって大変化する出版業に就職する場合もいままで以上に人材を求める切り口は
多くなっていると言えます。
出版業界は、一見知的作業のように思われているようですが本当に肉体労働です。
好きなこと夢中になる情熱とパワーを維持できる人、
不況時こそサバイバリティのある人を求めていると思います。