取締役専務 平野 誠

株式会社本家さぬきや 取締役専務 平野 誠

取締役専務 平野 誠

株式会社本家さぬきや
設立 昭和52年5月
事業内容
  • 食堂及び喫茶店の経営
  • フランチャイズチェーンシステム本部経営
会社HP http://www.honke-sanukiya.co.jp/

“食”の流れを知る

私は学生時代から家業のお店を手伝っていたので、その合間をぬって大学に通っていました。
当時まだ3店舗しかなかった当社のレストランで接客から始め、1年足らずで店長にまで上り詰めました。

職人気質のこの業界でいくらオーナーの息子とは言え、店長になるには相当の努力と経験が必要でした。
ですから最初の1年は死に物狂いで働き、オペレーションを隅から隅まで習得していきました。
そうでなければ職人さんが一学生の言う事なんて聞いてくれませんからね。
私が店長になってからは、職人さんが忙しくてイライラしているときほど、
常に変わらぬ味と品質を求めて強く注意を促していました。

大学卒業後はいったん食品メーカーに就職しました。
食に関する一連の業務の流れの中で、最下流をお客様への提供とするならば、
最初に食品を卸すメーカーが最上流であり、そこを習得することによって
一連の流れが見えてくると考えたからです。

実際このころの経験が、今店舗開発を行うに当たって非常に役に立っています。

ノウハウで勝つ

大学生当時3店舗だった当社も、今ではFCなども含めると80店舗を超えるまでに成長しました。
郊外型レストランで急拡大していた時代は3ヶ月無休、1日15時間以上働くほど、
目まぐるしい毎日を送っていました。
その時に飲食店の限界を知ったような気がします。

それからはFC展開やコンサル、支援にも力を入れ、
最近では極限までイニシャルコストを下げた施設内店舗の運営に力を注いでいます。
店舗開発戦略に自信を持つ当社は、単価の異なる店舗を複数運営することで
そのノウハウをためてきました。
今後もそのノウハウをフルに活かし、
新業態や地域と連携した全く新しい事業にも積極的に取り組んでいきたいと考えています。

常に一歩先の高みを目指して

私は自分を客観的に捉えることを常に意識して仕事をしています。
特に若いころは少し仕事ができるようになると
あたかも全てを習得したかのように勘違いして、奢り高ぶることが多々あります。
それによって辛い思いをしたことも多くありました。
ですから、今も当社は売上も利益も順調に推移していますが、決して油断することなく、
調子が良い時こそ気を引き締め直して、謙虚に臨みたいと思います。

そうやって自分を客観視することにより、色々な方から刺激をもらい、
成長していけると思っています。
私も経営者としてはまだまだだと思っていますから、極端に先の目標を追うのではなく
常に一歩先の高みを目指して邁進してまいりたいと思います。