共同創設者 代表取締役 西辻 一真

株式会社マイファーム 共同創設者 代表取締役 西辻 一真

共同創設者 代表取締役 西辻 一真

株式会社マイファーム
設立 2007年
事業内容
  • 耕作放棄地のリメイク及び事業化
  • 農家支援活動
  • レンタルファームのコンサルティング
  • ホームページ・ネットショップの運営
  • 農業系メールマガジンの発行
  • ビジネス農業コンサルティング/li>
会社HP http://www.myfarm.co.jp/

農業が好き!

私が生まれ育った福井県には耕作放棄地、言わば余った農地がたくさんあります。
もともと実家が農家だった私は、高校生にもなるとその余った農地を
もっと有効活用できないかと考えるようになりました。

農業に対する好奇心のまま、大学は京都大学農学部へと進みました。
はじめは新種の大豆の研究に没頭していましたが、
結局遺伝子組み換えの品種は研究室の中だけで存在し、
外には持ち出せないことから、創り出すことよりも、
余った農地を活用することのほうへと方向転換をしました。

時を同じくして、小さい頃から続けていたテニスも
大学、関西を制し、全国ベスト8まで上り詰めると
急にやりきった感を感じ、ますます私の興味は農業一本となっていきました。

「3年で農業独立させてください!」

私が就職活動をしている頃はちょうど売り手市場で、
周りの友人のほとんどが第一志望の企業から内定をもらっていました。
そんな中私は面接で、「3年後に農業をさせてください」と伝えていたため、
当然なかなか内定をいただける企業はありませんでした。

それでも私は、福井県のあの土地をいつか有効活用できることを夢見て、
農業への道を決してあきらめることはありませんでした。
農業を営むまでにできるだけ多くの人脈がほしいと考えていた私は、
幸運にもリクルート系列の企業から内定をもらい、入社を決意しました。

FAX通信とネット広告の営業だったのですが、
もっぱら農業関連及び小さい会社ばかり営業していたので
たまに上司を困らせることもありましたが、
今思えば農業関係者だけでなく、当時の上司や同僚など、
社会的に尊敬できる人脈も作ることができたのはとても大きな収穫でした。

入社して1年後、食の偽装問題などが原因で日本の自給率の低さが露呈し、
3年を待つことなく、私は起業を決意しました。

継続することが大事

現在当社では一見幅広い事業を展開しているように見えますが、
実は一つの事業しかなく、それは一言で言うと体験農園の運営です。
使っていない農地を生き返らせて、カルチャースクールとして個人に体験してもらったり、
企業の福利厚生や、仕組みそのものをOEMとして提供するなど、
BtoCやBtoBで展開しています。

ただ、最近では体験農園を手掛けている企業や個人も増えてきましたが、
大事なのは体験することではなく、いかに継続して続けるかということなんです。
ですから当社では会員同士をSNSや独自ウェブサイトのネットと連動して継続性を高めたり、
若いスタッフや趣味農業を続けてきた人たちを中心に運営することにより
会員の方が話しやすい環境を築くなど、とにかく少しでも長く農業に
関わってもらうことを意識して展開しています。