代表取締役 ケビン・マヤソン

株式会社レインボー・ジャパン 代表取締役 ケビン・マヤソン

代表取締役 ケビン・マヤソン

株式会社レインボー・ジャパン
設立 1991年1月10日
事業内容
  • 「コンテンツ(C)」「デザイン(D)」「テクノロジー(T)」
  • 3つの戦略キーワード:CDTをベースに事業展開
会社HP http://www.rainbow.co.jp/

自分がやりたいマルチメディアのために起業

<交換留学をしていた友人を訪れたことがきっかけで、日本へ。>
当初は遊び目的でした。
しかし、それまでヘブライ語・ラテン語をはじめ様々な言語を勉強するものの
その後使う機会もなく、結局しゃべれなくなるという事を繰り返していたため、
言語をしゃべれるようになりたいという想いから日本に留まる事を決意。
リクルートに入社しました。

当時から起業したいという想いを持っていたわけではなく、
元々叔父がマルチメディアの会社をやっており、その魅力から、
入社したリクルートでもマルチメディアをやりたいという想いを持っていました。

しかし当時のリクルートはリクルート事件で新規事業にチャレンジする余裕がなく、
そのため2年半リクルートに勤めた後、自分でマルチメディアを行うために、
同社専務の澤渡と一緒に起業しました。

起業が目的の独立はお薦めできない

起業するということは、「自分のやりたい事が出来る」「自由になる」という
印象が強いですが、逆に会社を創った責任やストレスによって縛られる事が非常に多いです。

ただ会社を創りたいのか、私のようにやりたい事がやるための手段として起業なのかは
よく考えなければなりません。

実体験の大変さからも、ただ起業する事を目的に独立したいという方には
起業はお勧めできません。

日本の面白さ、石の上にも三年

私の場合、アメリカで既にあったマルチメディアを日本でもやろうと挑戦しました。

起業したての頃はやはり大変で、生活自体、非常に不健康でよく痩せたりしておりました。
しかし日本には面白い文化があります。

「石の上にも三年」という言葉がそのひとつ。
3年あれば自分の事が分かってくる一方で、3年間同じ事をやり続けていれば
周りも自分達の事を分かってくれる。

そして、実際に私の周りも徐々に認めてくれました。

そこまでの3年間で敗れてしまう企業が多いですが、
私たちはそれを貫いた事で理解され、信頼され、会社を大きくすることが出来ました。

どんなに厳しくてもアンテナを張り続ける

次のブームがどこから来るのか分からない。

二十年前、マルチメディアの広がりを語っても周りには笑われていましたが
今ではこの通りです。

携帯電話も一番初期にラジオなどの既存メディアを超えると言ったら、
笑われる存在でした。

このように次のブームはどこから来るのか、誰にもわからないのです。

そのためにいつでもアンテナを張り巡らせる事が非常に重要です。

自分の専門、つまりは細かい部分を突き詰める方が多いですが、
それより広い部分にはあまり勉強されたりしません。

自分の専門に限らず、大きな世界の情報に触れながらも細かい部分に携わるのが重要だと思います。

これから必要とされる人材&学生へメッセージ

これから必要とされる人材とは、良い仕事をやり抜くというプライドや
自分に自立できる力を手に入れたいという姿勢を持っている方だと思います。
そういった方はそのために自分で勉強し、権限を抜けて仕事をしてくれるため、
経営者から見て非常に助かります。

また今の時代、どんな企業もいつまであるか分からないため、個人としての存在も重要だと思います。

ただ学生の皆さんには「まず3年間は深く考えず、自分の好きな事をやってみろ!」
と伝えたいですね。

先ほども石の上にも三年と言いましたが、三年間しっかりとやりつくす事で
一年目嫌がっていた仕事が本当に自分に合っていないかもわかると思います。

仮に3年間やり、自分に合っていないという結果だったとしても
そこまで真剣にやり続けてきた3年間はきっと無駄にはなりませんよ。
ぜひ頑張ってください。
◆社長のテーマカラー、社長を表す漢字一文字は・・・
【社長のテーマカラー:ウルトラバイオレット】

 まだ見えないことをいずれ皆さんが見えるようにしていきたい

【社長を表す漢字一文字:変】

 変わっている(普通のサラリーマンではない)人が好きだし、
 変わっている存在である自分であり続けたい