代表取締役 中野 道良
会社ロゴ | |
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設立 | 2006年6月1日 |
事業内容 |
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会社HP | http://adband.jp/corporate/index.php |
何気なく進んだ印刷業界
僕はもともと理工学部出身で建築学部だったんですが、
就職はその専門にすすまなかったんです。
なぜかっていうと、やりたい仕事が見つからなかったから。
だからほとんど就活していなかったんですよ。
でも、とは言いつつも、食べていかないといけないので、
就職先を自分なりに考えていました。
ある時、印刷業界で働く知り合いに、
「将来を考えたら、手に職をつけたほうがいい」と勧められ、
従業員200名ほどの印刷会社に入社しました。
これが僕と印刷業界の出会い。
ただ、この頃はデザインとかはほとんど・・・というか全く関係なく、
写真をデータに変換するという写真製版の担当になりました。
この担当は5〜10年の経験を経てやっと一人前になれるという、
まさに”職人の仕事”といったものでした。
未経験分野への興味
印刷会社は結局、2年間で退職してしまったのですが、
その理由は入社したての間もない頃に抱いたある想いでした。
写真を製版して色校正が上がった時、
その色調や仕上がりに対して指示を出す役割の人がいたんです。
それが、グラフィックデザイナーでした。
職人として技術を磨くよりも、
上流工程に関われる方が楽しそうと感じた僕は、
「グラフィックデザイナーをやらせてください。」
と社長に直談判。
当たり前ですが、入社間もない社員のわがままなど聞き入れてもらえず、
あっけなく撃沈したのは今でもはっきりと覚えています。笑
ただ、決して諦めたわけではありませんでした。
DTPという言葉が流行り始めた頃に、僕が予感していたのは、
今やっている仕事がなくなるのではないか、ということです。
DTPとは、Desk Top Publishingの略で、
デザインやレイアウトなどすべての作業をPC上で行い、
完成したデータを印刷所に持ち込み出版すること。
要は、すべての工程をデジタル化するという意味です。
そうすると、自分たち職人の仕事もなくなってしまうと考え、
ますますデザイナーになりたいという気持ちが強くなっていきました。
そこから自分なりにデザインの勉強をはじめたのですが、
仕事との両立は難しいと考え、丸2年で退職することとなったのです。
偶然の出会い
退職後は渋谷の居酒屋でアルバイトをしながら、夜間のデザイン学校に通いました。
本音を言うと、昼間はデザイン会社で働きたかったのですが、
基本的にデザイン会社での未経験採用は皆無でした。
数十社に履歴書を送り、断り続けられてきた僕は途方に暮れていました。
そんな中、高円寺にある行きつけの飲み屋に行った時のこと。
店長に悩みを打ち明けていると、
偶然となりの席にいた方が、フリーランスでデザイナーをやっている方でした。
その方も同じように店長に悩みを相談されていたんですが、
その内容が「起業をしたいが人の雇い方がわからない」というものでした。
デザインの仕事はしたいが働く場所がなかった僕にとっては、またとないチャンス。
「全力で頑張りますので雇ってください!」と熱意を伝え、
ついにデザイナーとしてのスタート切ることができたのです。
自分の想いをつらぬいた
社長と2人で始めた制作会社でしたが、
大手印刷会社や広告代理店、編集プロダクションなどからの仕事が中心で、
小さい会社でもやりがいを感じながら働くことができました。
こうして次第に会社も大きくなり、社員は8名まで増えたのです。
しかしそんな現状に僕は一切満足していませんでした。
その理由は単純明快。仕事のほとんどが下請けだったからです。
当時(もちろん今もですが)、僕が抱いていた想いは、
「大事なのはクライアントと直に接する」ということ。
間に元請けや代理店をはさんでしまうと、
お客様の本当のニーズを形にすることなんてできません。
社長にも新規で直接取引を増やすべきと提案しましたが、
あまり乗り気ではありませんでした。
独立を考え始めたのはその頃です。
入社して9年を迎えていた僕は、デザイナーの部下もできはじめ、
直接取引の仕事がしたいという想いが日に日に募っていきました。
こうして独立を決意たのが35歳の時。
「もし失敗しても、もう一度やり直せばいい」と
このアドバンドという会社を1人でスタートしたのです。
感動を呼ぶ作品を、パートナーと共に
アドバンドという会社で大事にしていること、
そして自分がデザイナーの仕事を始めた時から決めていることがあります。
それは基本的に「仕事を断らない」ということ。
ただし、他者に依頼した方がお客様のためになると感じれば
当社ではなく別の方法をおすすめすることもあります。
たとえば単純な入力作業などであれば、
専門の業者に頼んだほうがコストもかからないでしょうし。
そしてアドバンドが絶対に譲れない想いとしてあげているのは、
「企画提案からアイテムの制作までを担う」という点。
営業や企画提案だけで制作は知らんふりなんて、
こんな無責任なことないですよね。
お客様がどうすれば幸せになれるのか、
どうすればエンドユーザーの感動を引き起こせるのか、
これに対して責任をもって提案し、その企画をきちんと形としてアウトプットする。
お客様と対等なパートナーでありたいという我々アドバンドの、
一番大事な想いです。
新卒生のみなさんへ
我々アドバンドは、前述したように1人のクリエイターに与える裁量は
とても多いものとなります。
だって、自分で企画提案からアイテム制作まで担いますからね。
いわば、コンサルティング職とクリエイティブ職を一気に任されるイメージです。笑
当然、日々勉強の連続ですし、
中途半端な覚悟では戦っていけません。
でも逆にいえば、それってものすごく贅沢なことだなって思うんです。
普通の人じゃ何年もかかるようなことを、たった数ヶ月で任されるのですから。
同業他社と比べ、自己の成長スピードも圧倒的だと思います。
お客様の要望を、みなさん自身ならどう表現するのか。
日々試行錯誤しながら、エンドユーザーの感動を生み出す作品をつくりあげるのは
ベンチャーならではの貴重な経験になると思いますよ。
CREATIVE 100’S ~100名のクリエイター集団へ~
そんなビジョンを描くアドバンドで、共に成長してみませんか。