株式会社新東京グループ 代表取締役 吉野 勝秀


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代表取締役 吉野 勝秀

代表取締役 吉野 勝秀

設立 2012年6月
事業内容
    • 株式等の保有を通じた企業グループの統括・運営等
    • 環境ソリューション事業総合プロデュース・廃棄物処理に関するコンサルティング
会社HP http://www.mr-shintokyo.co.jp/index.html

“縁の下の力持ち”という選択

当社は千葉県松戸市に産業廃棄物収集運搬業を目的に1992年7月に設立されました。
日本は戦後の高度成長期、バブル期を経て成熟社会を迎えていました。
日本の産業の発展と産業廃棄物は、切っても切れない関係です。
決して目立つ仕事ではありませんが、今後さらに発展していくであろう産業の裏で、
日本の豊かな環境を守るために、廃棄物処理は必要不可欠なものであると確信し、
産業廃棄物処理業で起業するという選択をしました。

1970年代、先進国の近代化により生じた産業廃棄物は処理規制が緩い発展途上国へ
輸出され、不適切な処理をされたり、不法投棄されたりしていました。
その中には環境や人の健康に悪影響を及ぼすものもあり、有害廃棄物の越境は
大きな国際問題となりました。
その後、有害廃棄物は自国で処理するものとの認識が世の中で高まり、産業廃棄物処分に
伴って生じる人の健康や環境にかかわる被害を防止することを目的とした国際条約である
「バーゼル条約」が1989年に採択されることとなりました。
日本は1993年にこの条約に加盟しました。当社設立の1年後のことです。

今でこそ環境汚染は多くのメディアが注目する社会問題となっていますが、
当時の日本では「環境問題」というワードはあまり注目されておらず、環境事業は
日の目を見ない裏方仕事でした。
しかし、この条約をきっかけに国内の環境に対する関心は高まり、環境事業というものも
見直されるようになりはじめたのです。

誇りを胸に、続ける挑戦

学校を卒業して24歳で起業しました。
環境のための仕事をしているという自負はあったものの、産廃処理という職業は
周りから理解を得やすいものではありませんでした。
それでもなりふり構わず仕事をするうちに前述の通り「環境問題」という言葉が世に
出回り、この頃から産廃処理は環境のための仕事であると、周囲からの評価も得られる
ようになったのです。
この評価は、自分は環境のための仕事をしているんだ、という誇りをより一層強め、
さらに社会に貢献するためには何ができるかを考えるきっかけとなりました。

企業としてもっと幅広く環境問題に取り組もうと思い、IPOに挑戦し、
設備投資が活発になり、グループ会社の設立を行うことができました。
世間からの注目も多く、会社としての使命感が増し、
それだけこの業界が世間に広まったと感じうれしく思っています。

「若者離れが進んでいる『産業廃棄物処理業』という業界をもっとたくさんの人に知ってもらいたい。」
という思いから、現在も様々な環境問題にも取り組んでいます。

先駆者として、日本から世界へ

業界全体の問題として『若者離れ』は本当に深刻です。
エコや環境というキーワードが注目を集めているにも関わらず、その産業の担い手が高齢化しているのです。
環境問題に関して真摯に向き合いひとり一人が本当に関心を持ってくれているのかと不安になることもあります。
そんな『若者離れ』を阻止するためにも、この産業廃棄物処理業の大切さと、
今後の展望についてお話しさせていただきます。

IPOの目的のひとつでもありますが、当社がリーディングカンパニーとして業界を担う
自覚を持ち、国内でも環境ビジネスの重要性を若者に知ってもらうべく、社長である
私自身が講師として講義やセミナーを開催し啓蒙活動を続けていく予定です。
さらに学問において『環境科』というものを確立させ、現在の環境問題についてもっと意識を高め、
多くの人が誇りを持てる業界にしていく使命を持っています。
『産業廃棄処理業界』は人が生きていくうえで必要なものです。
だからこそ、この業界について皆さんがよりご興味・ご関心を持ってくださることを願っています。

この『産業廃棄物処理業』は、生活するうえでなくてはならない職業です。
皆さんの生活を送るうえで、家庭などからの一般廃棄物は約4500万トン出ています。
世界でも廃棄物排出量のランキング上位に食い込んでます。
一方、産業廃棄物は約3億7000万トン。一般廃棄物の8倍以上です。
この量の産業廃棄物が処理されずに投棄されている日本を想像してみてください。
今のクリーンな日本で生活できているのは、産業廃棄物処理業があるからなのです。

日本以外でも近年のアジア各国おもにA.S.E.A.N.諸国は急速な人口増加と経済発展を遂げています。
それに伴い、産業廃棄物等の公害問題が顕在化してきています。
そうした中で、A.S.E.A.N.諸国でも環境問題をテーマとする会議も数多く開かれるようになりました。
2009年にシンガポールで開かれた「A.S.E.A.N.+3 環境大臣会合」では、
3R(リデュース、リユース、リサイクル)を推進する会議が行われています。
また、日本の産業廃棄物処理能力はA.S.E.A.N.諸国から注目が集まっているため、
日本の技術を広めるために海外展開をしていきたいと考えています。

『人間力』がすべてを導く

大人になり、働いていくうえで、人はどうしてもスキルや経験を重視してしまいがちです。
資格を取得し、スキルを磨き、経験を積む。これらは、確かに重要なことです。
しかし、「スキルや経験さえあれば、立派な大人になれたといえるのか」と、
一度自分に問いかけてみてください。

この問いに対する私の答えは、NOです。
先ほど挙げた要素も重要ではありますが、私が最も重要だと考えるものは『人間力』です。
人は、内面の器以上に大きな人間にはなれません。
是非、若いうちに優れた人格者の下で働き、『人間力』を磨いてください。
『人間力』が高まれば、スキルや経験は自ずとついてくるものです。

「“大”きい“人”」と書いて、「おとな」と読みます。
資格やスキルなど、肩書ばかりを大きくするのではなく、
『人間力』も磨き、大きな器を持った立派な「大人」になってください。

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