イマジン・グローバル・ケア株式会社 代表取締役 木下 弘貴


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代表取締役 木下 弘貴

代表取締役 木下 弘貴

代表取締役 木下 弘貴

ディーブイエックス株式会社
設立 2006年6月
事業内容
  • ヘルスケア事業
  • 教育事業
会社HP http://www.imagine-gc.com/

経営者と研究者の両方の立場から

大学卒業後は信託銀行に就職し、外為を担当していましたが、自分で会社をやりたいという気持ちが強く、
病気で倒れた父の不動産会社を引き継ぎました。
営業には自信があったのですが、思うように収益が上がらない日々が続きました。
何か別の道を探さなければと考えていたところ、当時、医薬分業が進んでいることを知り、
病院の前に薬局を立ち上げました。

医療・薬事に関する知識がほとんどない状態で設立に至ったので、
最初は社員の薬剤師とも上手くコミュニケーションが取れませんでした。
やはり、事業拡大のためには専門的な医療の知識が必要だと感じました。

そこで東大医学部の大学院で研究者として学びながら、経営をするという道を選びました。
現在は100店舗以上に拡大した薬局ですが、当時はまだ20店舗に及ばなかった頃。
経営者と研究者、どちらも半々ずつ重点を置いて必死に取り組みました。

現在も研究は続けているのですが、研究者の経験は経営する上で非常に生きています。
薬学や医療の業界では、研究者と一緒に事業をすることが多いのですが、
本来、経営者と研究者はなかなか相容れないものだったりするのですよね。
経営者は、利益と成果を常に考えなければなりませんが、研究者にとっては研究が第一。

どちらも経験したからこそ、両方の気持ちが分かることがメリットになっていますね。

「ブロリコ」誕生のきっかけ

今では、薬局事業は他社に売却し、社長もこの3月に辞めました。
現在の主軸の商品は「ブロリコ」というサプリメント。
ブロッコリーに含まれる免疫活性成分に注目し、東京大学と協同開発した商品です。

もともと、免疫活性化を目的としたサプリメントは存在していたものの
その免疫賦活力を科学的に測定する方法は存在していませんでした。
そんな中で東大の薬学部教授が見つけたのが、蚕を使った免疫活性作用の測定方法です。
これは、生物学的にも非常に大きな発見でした。
我々はすぐに、サプリメントの共同開発を始めました。

確かな効果を実証するために研究開発を重ね、商品化までには5年ほどかかりましたね。
商品化してからは、折込やDM、インターネットなど様々な広告を試していきました。
その中でインターネット広告が成功し、現在は毎月10%ずつ売上が伸びています。

10億の次は100億、そして世界進出へ

ブロリコの売上は、今年中に10億円突破を予測しています。
その後は国内で売上100億を目指し、世界進出もしていきたいと考えています。

まずは隣国の韓国、そしてマーケットが大きいアメリカへの進出を計画中です。
いずれはヨーロッパの先進国など、購買力があり、健康意識が高い国を視野に入れています。
当社には韓国人やフィンランド人など、グローバル進出を支えてくれる人員が
揃っていることも強みになると期待しています。

またブロリコのみならず、その他の商品開発も進めていきたいです。
提携ドクターと一緒に、ガン患者向けに特化した免疫サプリメントなども開発していけたらと思っています。

健康と教育を軸に、あらゆる人にとって働きやすい環境を

これまで当社では「健康と教育」を軸に、様々な事業に取り組んできました。
しかし、教育事業を進める中で「子どもだけの教育では限界がある」と思い始めたのです。
教育をする上で、変えるべきは親なのではないかという考えに至りました。

社内に出産したメンバーが増えたこともあり、子育てする人々を何とか応援できないかと思っています。
今後は託児所付きのオフィスなど、女性にとって働きやすく、
そして子どもの教育も一緒にできるような環境を整えていけたらと考えています。

理想は、自営業の人のように、会社で仕事をしながら子どもを見れるシステム。
単に預けるだけではなく、子どもを見ながら仕事ができる環境によって親と子どもの双方に、
いい形で働きかけていけたらいいですね。

最近では保育所の不足も問題視されていますし、
いずれは、当社で働いている以外の方の託児も受け入れていきたいです。

また今後は、がんを克服した人たち(キャンサーサバイバー)の復職も応援していきたいと思っています。
ガンで闘病していた人は、本人が望んでいても再雇用が厳しいという現状があります。
当社の顧客はがん患者さんなど、深刻な病気を抱えている方が多いため、闘病者の気持ちが分かる方たちはむしろ大歓迎です。

「働きたいけれど叶わない」と思っている方を、様々な形で積極的にサポートして、
日本一のダイバーシティ企業を作りたいですね。

共通理念を大切にしながら、アウトソーシングを利用

売上拡大を目指すにあたり、新工場での生産拡大も考えていますが、すべて自社で行うのは限界があると思います。
現在も倉庫などは外注ですが、今後はコールセンターなど、
いろいろな場面でアウトソーシングの活用を考えています。

ただ拠点は世界中に広げつつも、「健康と教育」という理念は、ぶれずに掲げていきたいです。

創業10年ほど経過した今、もちろん会社を離れていったメンバーもいますが
フィロソフィーや理念はどこかで通じ合っているのですよね。
実際、卒業したメンバーの中には、独立して当社のフランチャイズ校をサンディエゴで学校を立ち上げた人もいますよ。

コツコツとした努力。目指すなら世界を。

学生たちに伝えたいのは、「コツコツと汗水たらして努力せよ」ということです。
成功している人は、いい車に乗ったり、船を持っていたりと
世間から見れば皆が派手に見えるのかもしれません。
しかしどんな成功にも、それまでの並大抵でない努力がつきものです。

現在はスタートアップがブームで、起業を目指す人たちが集ってミーティングしたりするのが流行しているようですが、
かっこいい言葉だけに惑わされているようで、なんだか違和感を感じます。
集まっている暇があったら、家で勉強したり、会社で仕事をしていた方が
よっぽど成功には近いと思います。

「社会を変えていきたい」「何かを発信したい」という夢を持つのは大事ですが
同時に、地道な努力は欠かせません。どうか順番を間違えないでください。

また、何かを開発するのなら、最初から世界を目指しましょう。
日本の商品やサービスは、まだまだ国内しか想定できていないものが圧倒的に多い。
少子化で間違いなく萎んでいくマーケットだけを見ているのはもったいない。

日本国内で満足することなく、最初から世界を視野に入れて
何事もグローバルに展開していく貪欲さを身につけてくださいね。

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