代表取締役 金田 和也

代表取締役 金田 和也

設立 2013年10月
事業内容
    • インターネット広告、スマートフォン広告代理事業
    • インターネットメディア事業
    • アプリ事業
会社HP http://fullout.jp/

長年抱いていた夢を挫折。そして、新たな夢の誕生

小学生の頃からずっと野球を続けており、
中学も、高校も、野球一筋の生活。
本気でプロ野球選手になることだけを考えて、
練習に打ち込んでいました。

ところが、高校2年生のときに椎間板ヘルニアを患い、
野球をそれ以上続けるのが難しくなってしまったのです。

「これから自分は、何を目標に生きていくべきか」
そんなことを考えていると、
あるプロ野球球団の買収問題がニュースで取り上げられており、
当時ライブドアの代表を務めていた
堀江貴文さんの姿が目に飛び込んできました。

堀江さんは当時31歳。
そのとき私は、たとえプロ野球選手は目指せなくても、
インターネット業界で独立し、成功すれば、
プロ野球チームを買える規模の会社を若くして持ち、
野球に関わっていられることに気づいたのです。

もともと父が経営者だった影響も大きく、
将来の起業を決意。
しかし、いざ大学の経営学部に入っても、
それまで野球ばかりやってきた反動には勝てません。
情けない話ですが、大学1、2年生の頃はその辺にいる大学生と変わらず、
遊びとアルバイトばかりの生活をしていました。

学生時代のインターンで、働くことの面白さに目覚めた

そんな私の転機となったのは、大学3年次に起きたリーマンショック。
父の事業も大きな影響を受け、
学費を出してもらうことが難しくなってしまったのです。

「自分で学費を稼ぐか、それとも大学を辞めて働くか」

この二択を迫られた私は再び夢を思い出し、
まず大学を休学して、光回線の飛び込み営業をスタート。
復学するためのお金も必要でしたから、目の色を変えて働きました。

その後、インターンとして6社経験させてもらいましたが、
常に意識していたのは、「ここまでやる」という目標を決めて取り組むこと。

真剣に働くことの面白さに目覚め、
それから1年後、いざ大学に復学しても、就職活動を始めてからも、
インターンは並行してずっと続けていました。

就職先を探すうえで重視していた点は、大きく3点あります。
・責任ある仕事を任せてもらえること
・実力評価をしてくれること
・独立の目標を前向きに受け止めてもらえること

これらの条件を満たすのはベンチャー企業しかないと考え、
スマートフォン事業やアドテクノロジー事業を
手掛けるネットベンチャーへ入社しました。

国内外で注目を集める事業を軸に、海外へも進出!

覚悟はしていましたが、実際、そこでの日々は覚悟を上回る過酷さでした。

早朝から深夜までガムシャラに働きながら、ベンチャーの厳しさを痛烈に感じる毎日。
それでも、ほんの数ヵ月、ほんの半年の間に、考えられないほど多くのことを吸収し、
自分が成長する実感を味わえました。

そして2013年10月、26歳でフルアウトを設立。

現在、当社が手掛けているのはスマートフォンやPCに特化した、
「DSP」というアドテクノロジー商品を使った事業です。

DSPについて簡単に説明すると、
通常のネット広告では、広告枠に広告を出すことで、
そのページを見たユーザーに対して広告を表示します。
一方、DSPの場合は「広告主が求めるターゲット」にまで絞って、
広告の表示をすることが可能。

今、日本はもとより海外でも注目を集めており、
大きな伸びを見せているアドテクノロジーのひとつです。

この事業を軸に、今後は国内のみならず、海外でも事業を展開します。
まずは2015年から3年以内の東南アジア進出を目指し、
現地の若者を中心とするグローバル人材の採用にも注力。

さらに、世界と戦える新たなネットサービスを積極的に立ち上げ、
事業規模を拡大していきます。

可能性を信じる仲間とともに、ビジョン実現を目指す

当社が海外を視野に入れているのは、
「世界のロールモデルとなる会社をつくる」
というフルアウトのビジョンを実現させるためです。

このビジョンを掲げた理由は、
すでに日本から世界へ出て「成功」を収めた企業はいくつもありますが、
本当の意味で「ロールモデル」となるような企業は、
まだないのではないかと感じていたからです。

私たちはまず海外に通用する事業で成功し、
世の中から注目される存在となったうえで
「フルアウトの企業文化」を伝え、
世界中の企業のロールモデルになることを目指します。

そのためには、一緒に新しい事業や企業文化を創る仲間が必要です。
アーリーベンチャーでありながら新卒採用に力を入れているのも、
「会社の文化を一緒に創ってほしい」という強い想いがあるから。

まだまだ未完成な会社ですが、可能性は無限に広がっています。
社員には難しい仕事をどんどん任せるため、成長スピードが非常に速く、
短期間で会社がグっと底上げされていくのを感じます。

社員には、海外に飛び出したり、自らの手で新規事業を立ち上げてもらいたい。
これからも、新しいものを生み出していく情熱を持った仲間を集め、
どんどん責任ある仕事を任せていきます。

社員の足りないところに気付いたら、自分が率先してやる

社名の「フルアウト」とは、「妥協なく、全力でやり切る」という意味。
全力でやるからこそ見えてくるものがあり、
それを繰り返すことで本当の成長があると、私は信じています。

日々の社員教育で大事にしているのは、まず、私自身が率先して動くこと。
指導をするときに口で伝えるのは簡単。
ですが、本人が業務に追われていたり、タイミングが悪ければ、
たとえ私が正論を言ったとしても素直に受け止めることは難しいでしょうし、
すれ違いが起きやすいと考えているのです。

この考え方に至ったのは、前職時代に出会った上司の影響です。
その方は、私と10歳以上年齢が離れているにも関わらず、常に敬語。
また、私や他の若手社員のつたない意見に対しても
何一つ否定せず、全て真っ直ぐに聞き入れてくれました。

次第に業績は伸び、社員の誰もがその人を慕うように。
私はそのとき初めて、怒ったり、怒鳴ったり、嫌われ役をやることが
マネジメントではないのだということを学びました。

まずはメンバーのことを受け入れて、想いを返してあげること。
そして、社員ができていないことに気づいたら自分が率先してやる。
私自身、まだ社会人としては4年目の若輩者ですから、
常に謙虚な気持ちを持ち、社員と一緒に成長し続けていきます。

今のアナタが、アナタの全てではない

甘えたくないという気持ちや、
心の中の目線を高く持つことは大事ですが、
何よりも失敗を恐れてほしくありません。

「学生だから」「若いから」社会に出る前であれば、
そんな理由を逃げ道にして許されることがたくさんあります。

失敗しても開き直って、自分のモチベーションを上げていき、
また新しいことに挑戦する。
こういった繰り返しを学生時代に数多く経験して、
本当に自分が目指すところに辿り着く生き方をしてほしいと思います。

私自身、自社の採用で学生さんと接する場合は、
今の自分に自信がない人でも問題ないと考えています。

「今」が全てではないですし、
「今」でこの先が決まるわけでもありません。
それよりも、「ベンチャーで働きたい」という意志があったり、
「何かをやってみたい」という気持ちがあるのなら、
素直な心で、その想いをぶつけてほしいです。

私自身、決して器用な人間ではありません。
これまで何度もぶつかって、粉々になることもありましたが、
全力でやっていれば、
必ず自分を受け入れてくれる人と出会えることもわかりました。

今の自分が全てではありません。
いろいろな価値観を学びながら、視野を広げ続けてください。