代表取締役 篠原豊

代表取締役 篠原豊

設立 2013年7月5日
事業内容
    • インターネットライフエンディングサービス事業
会社HP http://www.amazinglife.jp/

スタートアップの人生へ

私が初めてスタートアップに携わったのは37,8歳の時。
当時大手企業の新規事業部門にいた私は、
その会社が持つ技術の将来性に惹かれ、
なんとか提携したいとアプローチしていました。
しかし、大手企業として提携するより、そのスタートアップに
加わってやってみたいと思うようになり、
ほどなくしてそのスタートアップに転職してしまいました。
まあ、年齢的も今が最後のチャンスと思いましたし。

それが私のスタートアップ人生のスタートでした。

給料はピーク時の1/3以下になりましたが、
スタートアップのメンバーとして経営に直接関与できる事は
非常に面白く感じました。

その後、私はそのスタートアップのオフィスの一部を間借りして
自分の会社を立ち上げました。彼も入社前からの約束通り、
快くオフィスや家具等を貸してくれ、円満な独立となりました。

しかし、同じスタートアップとはいえ、他人のお金を使って事業を拡大するのと、
自分自身で資産を投げ打って事業を立ち上げるのとでは
全く次元の異なる事だというのは、実際に起業してみて
すぐに身に染みて理解できました。

創業者ともなれば事業やお客様の責任は勿論のこと、
会社が成長し株主ができて出資して頂くとその方々への責任も持たねばなりません。
何より、メンバーへの責任の大きさは非常に大きなものです。
スタートアップに人を巻き込むという事は、
その人とその人の家族の人生を変えてしまう事を意味します。

おそらく、これはやってみなければ分からないもの。
しかし私にはそれがとても充実していたのです。

何故なら一度きりの人生で、自分の理想を掲げ、
それに共感してくれる仲間とともにチャレンジができる。
そのことに勝る喜びはありませんでした。

世の中を1ミリでもポジティブな方向に変えたい

そうして起業したわけですが、起業直後に母親を、
それから程なくして父親を亡くしました。
喪主として葬儀手配等行って驚いたのが、
この領域のアナログさ、非効率さ、そして料金の不明瞭さ。

それまでずっとインターネット業界で生きてきた自分には
「未だにこんな領域があったのか」という衝撃というか、憤りというか…
それがこの、当社のインターネットライフエンディング事業をたちあげた理由です。

私たちは、人生の最期の部分を担うサービスを展開しています。

それはお客様にとっては一生に一度きりのライフイベントであり、
同時に我々にとってはやり直しの効かないもの。でも、誰もが必要とする領域。
おそらくインターネット領域で起業されたい方で、
この領域を選ぶ方はほとんどいらっしゃらないでしょう。

しかし、この領域は、今もなお全く変わっていない、アナログな部分が多くあります。

そこにITの技術を導入して、少しでも便利にする。
そうして、お葬式という、人生で一度あるかないかの出来事の中で、
ご遺族の方々の役に立つ。

そうやって、少しでも世の中をポジティブな方向へ動かしていく。
私たちは正直、葬儀業界についてはド素人かもしれません。
しかし、インターネットについては多少の自信があります。
ネットとお客様の目線から客観的に課題を見つけ、ネットで解決する。
それは葬儀業界の慣習やしがらみに縛られることのない、
ネットの世界からやってきた新参者の私達にしか
産み出せないイノベーションだと信じています。

お葬式の”見える化”

「あらゆる人が素晴らしい人生を次の世代へ受け継げる
ライフエンディングサービスを創り続ける、永遠の開拓者集団。」
というのが当社のミッションなのですが、
私たちは必ずしも「安かろう、悪かろう」というようなサービスを提供することではありません。
むしろ、お葬式の価格で比較するようなことはしたくないとさえ思っています。

問題なのは、お葬式のことがあまりにもブラックボックス過ぎることにあります。
人生において、そう何度も経験するわけではないのがお葬式。
故に、手続きの仕方や費用、具体的に何があるのか。
「こんなところにこんなに費用をかけたくなかった」
というようなケースもあれば、
「そういうサービスを加えられるのだったらお金が多少かかってても加えたかった」
というケースもあるでしょう。

問題なのは、そういう知識や経験を持っている方が身の回りに
ほとんどいらっしゃらなかったり、情報や選択肢が十分にない事だと思うんです。

さらには未だ不透明な見積もりが多かったり、現金払いが基本だったり。
支払いについては、生命保険金や役所からの補助を受け取れるのは先。
カードで払う事ができれば後払いでリボ払いにだってできるのに、と。

こういう部分をクリアにしていくことが必要なのです。

この問題をネットを使って解決していく。
お葬式は突然のこと。情報も時間も心の余裕も無い中で葬儀社を探し、選択肢、交渉し、
決断していかねばなりません。
そんな時にネットを通じて情報収集から依頼、支払いまで出来れたとしたら?
葬式はしても通夜はやらない。お坊さんは呼びたいが戒名はいらない。
この様に、必要なサービスを即座にオーダーするのもネットを介せば容易なのです。

ネットで解決できる課題やより良くできる事はたくさんある

この問題をネットを使って解決していく。
お葬式は突然のこと。情報も時間も心の余裕も無い中で葬儀社を探し、
選択肢、交渉し、決断していかねばなりません。
そんな時にネットを通じて情報収集から依頼、支払いまで出来れたとしたら?
葬式はしても通夜はやらない。お坊さんは呼びたいが戒名はいらない。
この様に、必要なサービスを即座にオーダーするのもネットを介せば容易なのです。

当社の役割はITを使い、
こうした課題を、テクノロジーを用いて解決して効率化する。
それが私たちにできることです。

また当社にできることは他にもあります。
時代の変遷でお葬式というものの在り方自体が変わりつつある中、
人生の最期に何をするか。

お葬式を簡素にする分、その分の余裕資金で家族と、憧れていた場所に最期の旅行を
するとか、最期の時を良いサービスのホスピスで送ってあげるとか。
限られた資産を再配分することで、そんな最期があってもいいのかなと思います。

大事なのは、ご家族やご本人が前へ向いていけること。
それをテクノロジーを使って、手助けしていく。
そういう面からも、この業界を変えていくことができると思います。

ライフエンディングという長期間に渡るライフイベント

お葬式とは、亡くなった時のこと。
そこには、今も課題が山積しているのですが、実はその前と後。
亡くなる前後に関しても、様々な課題が残されているのです。

例えば医療や介護、葬式等といった「出ていくお金」、相続等の「受け継ぐお金」。
またそれらについての情報。

いくらでも浮かび上がってくる数々の課題。
当社では、そんな亡くなる前後も含めたライフエンディング全体を
カバーするような事業へと展開させていくことを考えています。

例えば情報発信できるウェブサービス、アプリケーションの開発。

現状、ネットなどのテクノロジーが全くと言っていいほど使われていないこの領域も、
将来的にはスマートフォンであらゆる課題を解決できる比率がどんどん高まっていき、
やがてはお葬式の在り方自体が変わっていくでしょう。

この業界全体を変えていく。テクノロジーを使って変えていく。

そうしていけば私達が思い描くライフエンディングという、
実に広範囲なライフイベント全体をカバーする事業領域も、
近い将来に実現できると信じています。

インターンで経験を積む

私は大学生の時から経営者になりたい、という思考がありました。
しかしそれがITなのか、商社なのか、コンサルなのか。
そこまでの思いが、実は全くありませんでした。

それは仕方なかったのかもしれません。
学生時代、周りの友人にそういう会社で働いた経験のある者はおらず、
それ故に情報も全くありませんでした。
ただ情報があれば、より広い視野から物事が見えた筈なのです。

そういう経験があるからこそ、学生の皆さんに
私がおススメするのはインターンです。
それは実際に経験や情報が得られる機会。
社会で働くという事を五感で感じることで、
自分のやりたいことが少しはクリアになる筈です。

そうして、早いうちから社会に触れて刺激を受ける。
その結果や過程で、就職するかもしれませんし、
起業しようと決意するかもしれません。

ただ、学生のうちから社会に飛び込めて刺激を受けられる絶好の機会がインターン。
是非、できるだけ多く、そして長期間インターンを経験し
たくさんの刺激に触れてください。
そして素晴らしい起業家を目指してみてください。