合同会社GCMP 代表 薄井大地


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代表 薄井大地

代表 薄井大地

設立 2013年11月22日
事業内容
    • 国内外における現地密着・課題解決型プログラムの企画・運営
会社HP http://www.gcm-p.com/company/

始まりは何の実績もない4人の大学3年生。

合同会社GCMPの前身は、大学時代の友人4人で作った学生団体です。

団体発足のきっかけは、バングラデシュのグラミン銀行を紹介する1冊の本でした。
グラミン銀行とは、貧困者向けのマイクロファイナンス(小口金融)を行っている機関。
簡単に言うと、グラミン銀行は貧しい人の自信と経済的自立を実現していたのです。

ビジネスを通じた社会貢献。
つまりはソーシャルビジネスが、これからの時代は来る。

そして、課題先進国と言われる日本にこそ、
課題解決に取り組み、周囲にもプラスのインパクトを
生み出すような主体(=チェンジメーカー)が求められている。

その確信から、日本の学生をバングラデシュに派遣し、
現地の課題解決の一端を担うプログラムを作ろうと決心。

そんな経緯から、私を含めた仲間4人で
Global Change Makers Program(GCMP)を立ち上げました。

学生団体が等しく直面する壁

構成スタッフは全員学生でありながらも、意欲のあるメンバーに恵まれ、
年に2回の派遣プログラムをコンスタントに実施していきました。
団体発足からちょうど2年、
創業メンバー4人の最後のひとりである私がスタッフを卒業し
GCMPの活動は新しい世代が担うことになりました。

スタッフの加入と卒業を繰り返しながら活動実績を
積み重ねていくという学生団体の特性は失うものは何もないという気持ちで
活動に取り組めるプラスの側面がある一方、当然、マイナスの側面も持っています。

事実、GCMPも、団体のミッションと活動内容の調和の難しさや、
慢性的な人的・金銭的リソースの不足など、苦しい時期に突入してしまいました。

おそらく、これはどんな学生団体でもぶつかるだろう壁だったのでしょう。

この事態を聞いたとき、私はすでにGCMPの運営から離れて1年が経ち、
国内の教育問題に取り組む企業に就職していました。
危機感を感じたのと同時に、勿体ないとも思いました。
GCMPが目指す方向性は間違っていない。
なのに団体が存続の危機に陥っている。
自分達が立ち上げた団体が、結局は学生団体として終わってしまうのか?

ならばせめて、自分の仕事をしつつも
自分が団体を引っ張っていくことで、団体を存続させていこう!

そう考え、GCMPの代表に就任することを決意し、
会社組織としての再編成をスタートさせました。

私たちが「スタツア」という言葉を使わない理由

途上国でNGOが活動する現場などを視察し、ボランティア活動を行う旅行。
いわゆるスタディツアー(スタツア)は、
多くのNPO団体や旅行代理店が企画しています。

私は、スタツアはとても意義のあるもので、
そして今後さらに多くの人が参加するものになって欲しいと思っております。

その上で、そのツアーの参加者から『物足りなかった』という言葉を
よく聞くことに気づき、そこにGCMPの存在意義を見出しています。

ツアーではある程度決まった場所を巡り、現地の人とディスカッションをする。
逆に言うとそれだけで、だから物足りなさや、
自分は無力だと感じてしまう人もいるのでしょう。

ではそんなモヤモヤした気持ちをどうすればいいのか?
それは見るだけ体験するだけ、ではなくて
自分達で課題を発見し、課題を設定し、そしてそれを解決する。
そんな課題解決のステップを学べるプログラムを参加者に届ければいいのです。

その為、我々はこれを「課題発見力」「課題設定力」「課題解決力」の3段階に分け、
参加者は自分たちが取り組む内容をゼロから練り上げます。

そのため、もちろん現地へ行く前からプログラムはスタート。
現地の生の情報を手にいれるために苦労もするし、
自分たちが立てた仮説が現地入り後に崩れた場合のことも想定してプランを練る。

そこまでのものを課すのは、参加する方達に満足してもらいたいから。
「これだけのことが出来た」という達成感が得られると同時に、
「この課題は解決できず残ってしまった」という自分自身の次への課題が
見えてくるようなプログラム作りを意識しています。

「企業研修プログラム」という第2ステージへ

2009年から計9回のバングラデシュ派遣プログラムを実施し、
今年のゴールデンウィークには陸前高田市の広田町という地域での
プログラムもスタートさせました。

現在、プログラムのコンテンツや参加対象の多角化を進めていますが、
特に「企業研修」としてのプログラム強化に取り組んでいます。

バングラデシュでの活動は、現地のパートナーと英語で調査と議論を重ね、
社会性と事業性を両立させたビジネスモデルを構築していきます。

こうした非英語ネイティブ同士で取り組むビジネスベースの活動は、
アジアで活躍できる社員の育成に最適な研修プログラムの形です。

そのため、アジアを中心に支店や工場を海外展開している
日本の中小製造業などをターゲットに考えています。

大手企業であれば、優秀な人材を採用することも、
社員研修に潤沢な資金をかけることも可能でしょう。
対して中小企業にそこまでの余裕は無い。
であれば、2週間程度の短期間かつ実践的、そして安価なプログラムを
提供することで、日本企業の競争力向上に貢献していけたらと考えています。

自己犠牲で成果を判断しないということ

GCMPが大切にしている行動指針は、
世界をワクワクさせること。
そして、自分もワクワクすることです。

自分がやりたいことをやってワクワクする。それは当然です。
それと同時に、そんな姿勢を見た人もワクワクされられるか?それが大切です。
そのようにしてワクワクを波及できる存在を、
我々は『チェンジメーカー』と定義しています。

ではチェンジメーカーにはどんな人がピッタリなのか?
まず重要なのは、自己犠牲で成果を判断しないことだと思います。

自分はこれだけの犠牲を払ったから成果を得られた。
これは一見素晴らしいことの様に見えますが、私は違う気がします。

もしかすると、企業からすれば、
従業員が自己犠牲をもって成果を上げることは評価の対象かもしれません。

しかし、それは我々の場合だと
「世界をワクワクさせる為に自分を捨てる」ということ。それでは駄目なのです。
世界をワクワクさせる過程で、自分自身も徹底的にワクワクする。
その姿勢が、周りの人にワクワクを波及するのです。

だから「or」ではなく「and」の発想。
世界をワクワクさせて、自分もワクワクできる。
その両方ができる人がたくさん居ると、私も心強いですね。

正解を選ぶか、正解に変えていくか

正解の道を選ぶのが人生ではない。
選んだ道を正解にしていくのが人生だ。
というのが私が好きな言葉です。

多くの日本の学生は、知らず知らずのうちに「成功」の定義を
他人任せにする習慣がついてしまっているのではないかと感じます。
それは日本という国がそれだけ成熟し、
あらゆる側面で整っているということと表裏一体のことだと思うので、
その習慣だけを切り取って批判することはできません。

ただ、就職活動というひとつの例で考えてみたときに、
やっぱり「大企業に就職して安定した暮らしを送る」
ということだけを正解だとは言えませんし、
もちろん「ベンチャーに進む」ことが正解だとも思っていません。
ファーストキャリアで人生が決まる、といった大袈裟な表現も個人的には嫌いです。

どんな道を選ぼうとも、それが正解かどうかなんて誰も保障してくれないものであり、
結局は自分自身がどのような心持ちで臨むかどうかだと思うのです。

その上で、ベンチャーを志すという選択の特質の一つは、
「選んだ道を正解にしていく」ということを黙っていても強いられる点です。

困難を廃して自ら正解にしていく。
その気概が強いのであれば、様々な面で恵まれている大手企業よりも
ベンチャー企業の方が向いているかもしれませんね。

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