ReachLocal Japan 代表職務執行役社長 小林治郎


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代表職務執行役社長 小林治郎

代表職務執行役社長 小林治郎

設立 2011年
事業内容
    • インターネット広告コンサルティング
    • インターネット広告運営
会社HP http://www.reachlocal.co.jp/

トレーダーを辞め起業

起業志向は、学生の頃からすごく強かったです。
高校3年生の1年間をカナダに留学して過ごしたのですが、
ホームステイ先のホストの親友の方が、1代で会社を起こし、
大きくした方だったんです。
1年を通してその方から色々なお話を伺うなかで、
ビジネスへの志向がどんどん高まっていきました。
大学に入った頃にはすでに気持ちが固まっていて、
「尊敬する人物」に外国の有名な起業家の名前を挙げるような学生になっていました。
ゼミでも真面目に企業戦略を学び、厳しく鍛えられました。

就職するときには、実はコンサルティング会社に内定が決まっていました。
大学で学んできた知見を活かせる職場だったからです。
しかし、そのタイミングでいろいろな方に
「あなたのような人間はトレーダーに向いている」
とアドバイスされたことで、人生が変わりはじめます。
その提案を受け、結局外資系の銀行でディーラーの仕事を始めることになったのですが、
この仕事をしていてあまりやりがいを感じることができなかったんです。
確かに大きなお金を動かせる仕事ではありますが、
人の役には立てていないなと思いました。
それで思い切って仕事を辞めてしまい、仲間と最初の起業をしたわけです。
1997年、25歳の頃でした。

資金調達に奔走する日々

知り合いを通じて興味を持ったのは、アグリバイオを利用した研究開発ビジネスでした。
クロレラのような藻を培養して得た成分を商品に活用するのです。
周りの人間からはもったいないと口々に言われましたが、
若かったですし、もちろん山っ気もあって、この事業にかけてみることにしました。
当時はベンチャーキャピタルもほとんどなく、
私が銀行に頼み込んでとにかく資金を切らさないように奔走する日々でした。

会社というものは資金がショートしたら終わりだと分かっていましたから、
泣きを入れながら必死に融資を得ていました。
一時は9000万円ほどの借金も抱えていたんです。
生活ができないので、健康保険がもらえる限界まで給料を下げ、
空いた時間で少しでも足しになればと塾講師をしたりもしていました。
そういう苦労の末、うまい具合に研究が進み、
事業のブレイクスルーが見つかってきました。
他の企業からも支援を受け、ジョイント・ベンチャーのような形で話が広がり、
ハワイのマウイ島にプラントを作って改めて現地で起業しました。
結局この会社自体は解散することになるのですが、
この研究の成果自体は現在大きなビジネスへつながっていて、
化粧品などにもどんどん使われています。

そして私はというと、マウイでの生活に何か悶々とする毎日でした。
このままここにいると、ビジネスマンとしてのぎらぎらしたものが失われてしまうのでは?
そういう気持ちが湧いてきていたのです。

デル勤務を経てReachLocal Japanへ

最終的に創業者のひとりでありながらこの事業から抜け、
日本に戻って一橋大学のビジネススクールに入学しました。
スクールを通して改めてビジネスについて学ぶこともできたし、
さまざまな経営者の方とも知り合いになることができましたが、
私自身の意識として一番大きく変わったのは、
自分で資金繰りをしてビジネスを成功させることへの憧れがなくなったことですね。
アイデアをビジネスとして昇華させることと、
そのために体を張って借金を背負うことは違う、ということに気づいたのです。

今はアイデアがあって資金がない人よりも、
資金があってもアイデアがない人のほうが多いですから、
事業のタネさえもっていれば、その人たちから資金調達を受けられるんですよ。
今も起業したいという方から質問を受けることがよくありますが、
お金を出資してくれる人はいくらでも見つけられるんだよということは常々言っています。

スクールを出てからはコンサルティング企業に入社しましたが息が合わず、
続いて入り直したのが、結果的に10年いることになった「デル」という会社でした。
この会社はもともとベンチャーから大きくなった企業だったので、
自分も馴染むことができて、最終的には役員も務めさせてもらいました。
しかし、それにつれてまた「出来ること」も少なくなっていくわけです。
会社も大きくなって、いろいろなことを勝手にはできない状況になってきました。
もっと事業の創造段階から主体的に関わりたい、という気持ちがふつふつと沸き起こってきたとき、
耳に入ってきたのがこの会社のビジネスでした。
そしてそういう経緯で、この5月から当社社長を務めさせていただいているんです。

中小企業にとっての最適な広告を

日本は中小企業が経済の大きな部分を担っていますが、
そのような規模の会社が新規顧客を開拓していくということは非常に難しいです。
そのために各媒体に広告を出す必要があるわけですが、
その広告宣伝というものが、中小企業の方々にとってはあまりにブラックボックスなんです。
そこの部分に関しては費用対効果も予測できず、
「どんぶり勘定」で頼まざるを得ないという状況があります。

デルで広告宣伝を担当していた人間としては、
ものすごく綿密に準備してそのような宣伝プランを用意するわけですが、
一方でお客様である中小企業の方々は、
ある意味で非常にずさんに、そこに大事なお金を放り込んでしまっているのです。
そういう現場を見てきたので、この会社のビジネスのあり方には非常に惹かれました。
自分自身が苦労した経験からも、
私は中小企業をされている方に非常に思い入れがあります。
そのような方々への新規顧客獲得のソリューションを提供することが、
今後の自分にとってのミッションなんだという気持ちで、事業を進めていますね。

最新テクノロジーを提供するグローバル企業

弊社では主に3つのサービスを提供していますが、
これらは基本的にひとつの先につながっています。

通話トラッキングサービスである『TotalTrack』は、
看板、雑誌、フリーペーパー、ポスティングなどのオフライン広告の効果を
電話のデータから計測できるというものです。
これによって、実際に広告からどれだけ集客できたのかその効果を企業様も知ることができます。

『ReachSearch』は検索エンジンにおけるリスティング広告を最適化するシステムで、
独自技術によってオンライン広告からの電話の本数を計測することが可能で、
問い合わせの件数を最大化するために効果の高い広告に予算を最適配分する機能を備えております。

そして『ReachWeb』は、見込客が広告主様のホームページに来た時に、
必要な情報を確認することができるようにホームページを非常に簡単にに更新できるサービスです。

この3つによって、一般の中小企業の方々が広告を出し、
見込み客のリードをとって実際にお客様となるまでのひとつひとつの部分について、
私たちがお手伝いできるようになっています。

テクノロジーとしては最新のものを提供できているつもりですし、
ダイレクトにお客様にコンサルティングができる営業人員がいるという点も、
非常に我々の強みだと思っていますね。
加えて、グローバル企業であることのメリットもあります。
GoogleからプレミアSMEパートナーとして認定いただいている会社でもあり、
世界の最新の状況に素早く対処していけるそのような結びつきは大事にしていきたいです。

全国規模でサービスを届けたい

今後は広告効果の測定というシステムをもっと日本に根づかせ、
中小企業のお客様が最適な広告予算の配分で、
オンライン広告をもっともっと活用できるようになればいいと考えています。
今はまだ首都圏を中心にこのビジネスをしているにすぎないですが、
本当は日本全国に我々のシステムを必要としている企業が数多くあるはずなんです。
そういうお客様に広くサービスを届けていける会社になるためにも、
それぐらいのソリューションがある会社なんだと認知されていきたいですね。

人材面でも、そういったビジョンに共感できる人はどんどん求めていきたいです。
日々の仕事の中で、そういった理念は忘れてしまうものですが、
私としては、自分のなかに常にビジョンをもって仕事をできる人こそ欲しいですし、
アグレッシブで、自分が道を切り開くんだという目的意識がある人にとっては、
この会社はよい環境なのではないかと思います。

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